Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

TLS を使用して SMTP を実行するための構成ファイルのオプション

次の表で、TLS を使用して SMTP を実行するために使用される構成ファイルのオプションを説明します。これらのオプションを宣言する場合は、次の構文のどれかを使用します。

表 14–13 TLS を使用して SMTP を実行するための構成ファイルのオプション

オプション 

説明 

CACertFile

m4 名 : confCACERT

引数 : filename

デフォルト値 : 未定義 

1 つの CA 証明書を含むファイルを指定します。 

CACertPath

m4 名 : confCACERT_PATH

引数 : path

デフォルト値 : 未定義 

複数の CA の証明書が含まれるディレクトリへのパスを指定します。 

ClientCertFile

m4 名 : confCLIENT_CERT

引数 : filename

デフォルト値 : 未定義 

クライアントの証明書が含まれるファイルを指定します。sendmail がクライアントとして動作する場合にこの証明書が使用されることに注意してください。

ClientKeyFile

m4 名 : confCLIENT_KEY

引数 : filename

デフォルト値 : 未定義 

クライアントの証明書に属する秘密鍵が含まれるファイルを指定します。 

CRLFile

m4 名 : confCRL

引数 : filename

デフォルト値 : 未定義 

X.509v3 認証に使用される、証明書の失効ステータスが含まれるファイルを指定します。 

DHParameters

m4 名 : confDH_PARAMETERS

引数 : filename

デフォルト値 : 未定義 

Diffie-Hellman (DH) パラメータが含まれるファイルを指定します。 

RandFile

m4 名 : confRAND_FILE

引数 : file:filename または egd:UNIX socket

デフォルト値 : 未定義 

file: 接頭辞を使用してランダムデータが含まれるファイルを指定するか、egd: 接頭辞を使用して UNIX ソケットを指定します。Solaris OS は乱数生成デバイスをサポートしているため、このオプションを指定する必要はありません。random(7D) のマニュアルページを参照してください。

ServerCertFile

m4 名 : confSERVER_CERT

引数 : filename

デフォルト値 : 未定義 

サーバーの証明書が含まれるファイルを指定します。sendmail がサーバーとして動作する場合にこの証明書が使用されます。

Timeout.starttls

m4 名 : confTO_STARTTLS

引数 : amount of time

デフォルト値 : 1h

STARTTLS コマンドに対する応答を SMTP クライアントが待機する時間を設定します。

TLSSrvOptions

m4 名 : confTLS_SRV_OPTIONS

引数 : V

デフォルト値 : 未定義 

サーバーがクライアントから証明書を要求するかどうかを決定します。このオプションが V に設定されている場合、クライアント検証は行われません。

sendmail で SMTP による TLS の使用をサポートできるようにするには、次のオプションを定義してください。

そのほかのオプションは必須ではありません。