次の表では、sendmail プログラムで使用するための追加マクロについて説明しています。マクロの値は、内部で割り当てられています。詳細は、sendmail(1M) のマニュアルページを参照してください。
表 14–21 sendmail に追加定義されたマクロ
マクロ |
説明 |
---|---|
${addr_type} |
現在のアドレスを、エンベロープの送信側または受信者アドレスと認定します。 |
${client_resolve} |
${client_name} の解釈処理コールの結果、 つまり OK、FAIL、FORGED、または TEMP を保持します。 |
${deliveryMode} |
DeliveryMode オプションの値ではなく、sendmail が使用している現在のデリバリモードを指定します。 |
${dsn_notify}、${dsn_envid}、${dsn_ret} |
対応する DSN パラメータ値を保持します。 |
${if_addr} |
インタフェースがループバックネット上にない場合に、受信接続用インタフェースのアドレスを提供します。このマクロは、特に仮想ホスティングに便利です。 |
${if_addr_out}、${if_name_out}、${if_family_out} |
${if_addr} の再利用を避けます。次の値を、それぞれ保持します。 送信接続用インタフェースのアドレス 送信接続用インタフェースのホスト名 送信接続用インタフェースのファミリ |
${if_name} |
受信接続用のインタフェースのホスト名を提供します。これは、特に仮想ホスティングに便利です。 |
${load_avg} |
実行キューにあるジョブの現在の平均数を確認して報告します。 |
${msg_size} |
ESMTP ダイアログにあるメッセージサイズの値 (SIZE=parameter) を保持してから、メッセージを収集します。その後、sendmail によって計算されたメッセージサイズを保持したマクロを check_compat で使用します。check_compat については、表 14–25 を参照してください。 |
${nrcpts} |
妥当性検査を行なった受信者の数を保持します。 |
${ntries} |
配信を試みた回数を保持します。 |
${rcpt_mailer}、${rcpt_host}、${rcpt_addr}、${mail_mailer}、${mail_host}、および ${mail_addr} |
引数 RCPT および MAIL を構文解析した結果を保持します。つまり、メール配信エージェント ($#mailer)、ホスト ($@host)、およびユーザー ($:addr) から解釈処理された RHS (Right-Hand Side) トリプレットを保持します。 |