Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

sendmail の version 8.12 から追加定義されたマクロ

次の表では、sendmail プログラムで使用するための追加マクロについて説明しています。マクロの値は、内部で割り当てられています。詳細は、sendmail(1M) のマニュアルページを参照してください。

表 14–21 sendmail に追加定義されたマクロ

マクロ 

説明 

${addr_type}

現在のアドレスを、エンベロープの送信側または受信者アドレスと認定します。 

${client_resolve}

${client_name} の解釈処理コールの結果、 つまり OKFAILFORGED、または TEMP を保持します。

${deliveryMode}

DeliveryMode オプションの値ではなく、sendmail が使用している現在のデリバリモードを指定します。

${dsn_notify}${dsn_envid}${dsn_ret}

対応する DSN パラメータ値を保持します。 

${if_addr}

インタフェースがループバックネット上にない場合に、受信接続用インタフェースのアドレスを提供します。このマクロは、特に仮想ホスティングに便利です。 

${if_addr_out}${if_name_out}${if_family_out}

${if_addr} の再利用を避けます。次の値を、それぞれ保持します。

送信接続用インタフェースのアドレス 

送信接続用インタフェースのホスト名 

送信接続用インタフェースのファミリ 

${if_name}

受信接続用のインタフェースのホスト名を提供します。これは、特に仮想ホスティングに便利です。  

${load_avg}

実行キューにあるジョブの現在の平均数を確認して報告します。 

${msg_size}

ESMTP ダイアログにあるメッセージサイズの値 (SIZE=parameter) を保持してから、メッセージを収集します。その後、sendmail によって計算されたメッセージサイズを保持したマクロを check_compat で使用します。check_compat については、表 14–25 を参照してください。

${nrcpts}

妥当性検査を行なった受信者の数を保持します。 

${ntries}

配信を試みた回数を保持します。 

${rcpt_mailer}${rcpt_host}${rcpt_addr}${mail_mailer}${mail_host}、および ${mail_addr}

引数 RCPT および MAIL を構文解析した結果を保持します。つまり、メール配信エージェント ($#mailer)、ホスト ($@host)、およびユーザー ($:addr) から解釈処理された RHS (Right-Hand Side) トリプレットを保持します。