Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

sendmail の version 8.13 で追加または改訂された構成ファイルオプション

次の表に、追加または改訂された構成ファイルオプションを示します。これらのオプションを宣言する場合は、次の構文のどれかを使用します。


O OptionName=argument          # for the configuration file
-O OptionName=argument         # for the command line
define(`m4Name',argument)     # for m4 configuration
表 14–17 sendmail の version 8.13 で使用可能な構成ファイルオプション

オプション 

説明 

ConnectionRateWindowSize

m4 名 : confCONNECTION_RATE_WINDOW_SIZE

引数 : number

デフォルト値 : 60

受信接続を維持する秒数を設定します。 

FallBackSmartHost

m4 名 : confFALLBACK_SMARTHOST

引数 : hostname

このオプションは、メールが確実にクライアントに配信されるように、失敗した MX レコードのバックアップ (フェイルオーバー) として担う接続が保たれたホストを提供します。 

InputMailFilters

m4 名 : confINPUT_MAIL_FILTERS

引数 : filename

sendmail デーモンの入力メールフィルタを示します。

PidFile

m4 名 : confPID_FILE

引数 : filename

デフォルト値 : /var/run/sendmail.pid

今までのリリースのように、ファイルを開く前に、そのファイル名がマクロで展開されます。さらに、version 8.13 では、sendmail の終了時にファイルへのリンクが削除されます (unlinked)。

QueueSortOrder

m4 名 : confQUEUE_SORT_ORDER

追加された引数 : none

version 8.13 では、ソート順序を指定しない場合に none を使用します。

RejectLogInterval

m4 名 : confREJECT_LOG_INTERVAL

引数 : period-of-time

デフォルト値 : 3h (3 時間)

指定した period-of-time に対してデーモン接続が拒否された場合、その情報が記録されます。

SuperSafe

m4 名 : confSAFE_QUEUE

短縮名 : s

追加された引数 : postmilter

デフォルト値 : true

postmilter が設定されている場合、sendmail は、すべての milters がメッセージの受付の信号を送るまで、キューファイルとの同期を延期します。この引数を有効にするには、sendmail が SMTP サーバーとして実行される必要があります。それ以外の場合、postmiltertrue 引数を使用しているように動作します。