Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

sendmail の version 8.12 からの組み込まれたメールプログラムの変更

前のバージョンに組み込まれていたメールプログラム [TCP] は使用できません。代わりに、新しく組み込まれたメールプログラム P=[IPC] を使用してください。プロセス間通信 ([IPC]) 組み込みメールプログラムで、それをサポートするシステム上の UNIX ドメインソケットへの配信を行えるようになりました。このメールプログラムは、指定したソケットで待機している LMTP 配信エージェントとともに使用できます。次に、メールプログラムの例を示します。


Mexecmail, P=[IPC], F=lsDFMmnqSXzA5@/:|, E=\r\n, 
S=10, R=20/40, T=DNS/RFC822/X-Unix, A=FILE /var/run/lmtpd

[IPC] メールプログラムの最初の引数の値が妥当であるか検査されるようになりました。次の表では、最初のメールプログラム引数に設定可能な値について説明しています。

表 14–31 最初のメールプログラム引数に設定可能な値

値 

説明 

A=FILE

UNIX ドメインソケットによる配信に使用します。 

A=TCP

TCP/IP 接続に使用します。 

A=IPC

最初のメールプログラム引数としては使用できません。