/etc/ppp/peers/peer-name ファイルでアクセスサーバーを定義します。アクセスサーバーで使用されるオプションの多くは、ダイアルインサーバーをダイアルアップシナリオで定義するのにも使用できます。/etc/ppp/peers.peer-name の詳細は、「/etc/ppp/peers/peer-name ファイル」を参照してください。
PPPoE クライアント上でスーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
/etc/ppp/peers/peer-name ファイルでサービスプロバイダの PPPoE アクセスサーバーを定義します。
たとえば、次のファイル /etc/ppp/peers/dslserve は、「PPPoE トンネルの構成例」で紹介した Far ISP にあるアクセスサーバー dslserve を定義しています。
# cat /etc/ppp/peers/dslserve sppptun plugin pppoe.so connect "/usr/lib/inet/pppoec hme0" noccp noauth user Red password redsecret noipdefault defaultroute |
このファイルのオプションの定義については、「アクセスサーバーピアを定義するための /etc/ppp/peers/peer-name ファイル」を参照してください。
PPPoE クライアント上のほかの PPP 構成ファイルを変更します。
「ダイアルアウトマシンの構成」で説明したダイアルアウトマシンを構成する手順に従って、/etc/ppp/options を構成します。
/etc/ppp/options.sppptun ファイルを作成します。/etc/ppp/options.sppptun ファイルは、PPPoE に plumb されているインタフェースのシリアルポートの PPP オプションを定義します。
/etc/ppp/options. ttyname ファイル (「 /etc/ppp/options. ttyname 構成ファイル」を参照) で使用できるオプションはすべて使用できます。sppptun は pppd 構成で指定されているデバイス名なので、ファイル名には /etc/ppp/options.sppptun を使用する必要があります。
すべてのユーザーがクライアント上で PPP を起動できることを確認します。
# touch /etc/ppp/options |
PPP が DSL 回線上で動作できるかどうかをテストします。
% pppd debug updetach call dslserve |
dslserve は、「PPPoE トンネルの構成例」で示した ISP のアクセスサーバーに指定されている名前です。debug updetach オプションにより、デバッグ情報が端末のウィンドウに表示されます。
PPP が正しく動作した場合、端末の出力には、接続がアクティブになることが表示されます。PPP が動作しない場合は、次のコマンドを実行してサーバーが正しく動作しているかどうかを確認します。
# /usr/lib/inet/pppoec -i hme0 |
構成した PPPoE クライアントのユーザーは、次のコマンドを入力して DSL 回線上で PPP の実行を開始できます。
% pppd call ISP-server-name |
続いてユーザーは、アプリケーションまたはサービスを実行できます。
関連情報の参照先は次のとおりです。