ゾーンを使用できるようにシステムを設定する前に、まず、情報を収集してゾーンの構成方法を決定する必要があります。次の作業マップに、ゾーンの計画および構成方法の概要を示します。
タスク |
説明 |
説明 |
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ゾーンの全体的な計画を立てます。 |
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使用状況の履歴を参照してください。「必要なディスク容量」および 「ゾーンで使用される資源プール」も参照してください。 |
ゾーンの名前を決定します。 |
命名規則に基づいてゾーンの名前を決定します。 |
「ゾーン構成データ」および 「ゾーンのホスト名」を参照してください。 |
ゾーンパスを決定します。 |
各ゾーンには、ルートディレクトリのパスが設定されます。これは、大域ゾーンのルートディレクトリに対する相対パスです。 |
「ゾーン構成データ」を参照してください。 |
資源プールを構成しない場合は、CPU 制限の必要性を評価します。 |
アプリケーションの要件を確認します。 |
「Solaris 10 8/07: dedicated-cpu 資源」を参照してください。 |
大域ゾーンから rcapd を使用してゾーンのメモリー上限を設定する場合は、メモリー割り当ての必要性を評価します。 |
アプリケーションの要件を確認します。 |
第 10 章資源上限デーモンによる物理メモリーの制御 (概要)、第 11 章資源上限デーモンの管理 (手順)、および 「Solaris 10 8/07: 物理メモリーの制御と capped-memory 資源」を参照してください。 |
FSS をシステムのデフォルトのスケジューラにします。 |
各ゾーンに CPU 配分を与えて、CPU 資源に対するゾーンの使用権を制御します。FSS では、割り当てられた配分に基づいて、プロジェクト間に CPU 資源が公平に配分されることが保証されています。 |
第 8 章公平配分スケジューラ (概要)および 「ゾーンのスケジューリングクラス」を参照してください。 |
ゾーンを共有 IP ゾーンにするか排他的 IP ゾーンにするかを決定します。 |
デフォルトは共有 IP ゾーンで、その場合はゾーンの IP アドレスを取得または構成します。構成に基づき、ネットワークアクセスを行う非大域ゾーンごとに 1 つ以上の IP アドレスを取得する必要があります。 排他的 IP ゾーンの場合は、ゾーンに割り当てるデータリンクを決定します。ゾーンには、1 つ以上のネットワークインタフェースへの排他的アクセスが必要です。インタフェースは、bge1 などの個別の LAN や、bge2000 などの個別の VLAN である可能性があります。データリンクは GLDv3 でなければなりません。GLDv3 でないデータリンクは、dladm show-link コマンドの出力に type: legacy と表示されます。 |
「ゾーンホスト名の決定およびネットワークアドレスの取得」、「ゾーンの構成方法」、および 『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』を参照してください。 GLDv3 インタフェースの詳細については、『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』の「Oracle Solaris インタフェースタイプ」を参照してください。 |
ゾーン内にマウントするファイルシステムを決定します。 |
アプリケーションの要件を確認します。 |
詳細は、「ゾーンでマウントされるファイルシステム」を参照してください。 |
ゾーンで使用可能にするべきネットワークインタフェースを決定します。 |
アプリケーションの要件を確認します。 |
詳細は、「共有 IP ネットワークインタフェース」を参照してください。 |
非大域ゾーンのデフォルトの特権セットを変更する必要があるかどうかを決定します。 |
特権セットを確認します。 デフォルトの特権、追加および削除が可能な特権、および現時点では使用できない特権があります。 |
「非大域ゾーン内の特権」を参照してください。 |
各ゾーンで構成するべきデバイスを決定します。 |
アプリケーションの要件を確認します。 |
使用するアプリケーションのマニュアルを参照してください。 |
ゾーンを構成します。 |
zonecfg を使用してゾーンの構成を作成します。 |
「ゾーンを構成、検証、および確定する」を参照してください。 |
構成したゾーンを検証および確定します。 |
指定された資源およびプロパティーが仮想サーバー上で有効かどうかを判定します。 |
「ゾーンを構成、検証、および確定する」を参照してください。 |