format ユーティリティーを使用して、システムに接続されているディスクの種類を調べます。また、format ユーティリティーを使用して、ディスクがシステムに認識されるかどうかを検査することもできます。format ユーティリティーの使用方法の詳細は、第 15 章format ユーティリティー (参照情報)を参照してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
format ユーティリティーを使用して、システム上で認識されるディスクを確認します。
# format |
format ユーティリティーは、AVAILABLE DISK SELECTIONS という見出しの下に、認識されるディスクのリストを表示します。
次に、単一のディスクが搭載されたシステムで format コマンドを実行したときの出力例を示します。
# format AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t1d0 <FUJITSU MAN3367M SUN36G 1804 43d671f> /pci@1f,0/pci@1,1/scsi@2/sd@1,0 |
ディスクの物理デバイス名と論理デバイス名は、括弧 <> 内の商品名に対応しています。次の例を参照してください。この方法では、どの論理デバイス名がシステムに接続されたディスクを表しているかをすぐに識別できます。論理デバイス名と物理デバイス名については、「デバイス名の命名規則」を参照してください。
次の例では、ワイルドカードを使用して、追加コントローラに接続された 4 つのディスクを表示します。
# format /dev/rdsk/c2* AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. /dev/rdsk/c2t10d0s0 <SUN9.0G cyl 4924 alt 2 hd 27 sec 133> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@a,0 1. /dev/rdsk/c2t11d0s0 <SUN9.0G cyl 4924 alt 2 hd 27 sec 133> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@b,0 2. /dev/rdsk/c2t14d0s0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@e,0 3. /dev/rdsk/c2t15d0s0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@f,0 Specify disk (enter its number): |
次の例では、SPARC システム上のディスクを確認する方法を示します。
# format 0. c0t1d0 <FUJITSU MAN3367M SUN36G 1804 43d671f> /pci@1f,0/pci@1,1/scsi@2/sd@1,0 Specify disk (enter its number): |
出力から、ディスク 0 (ターゲット 1) が 2 番目の SCSI ホストアダプタ (scsi@2) に接続され、この 2 番目の SCSI ホストアダプタが 2 番目の PCI インタフェース (/pci@1f0/pci@1,1...) に接続されていることがわかります。物理デバイス名と論理デバイス名は、ディスクの商品名 SUN36G に対応しています。
次の例では、x86 システム上のディスクを確認する方法を示します。
# format AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0d0 <DEFAULT cyl 615 alt 2 hd 64 sec 63> /pci@0,0/pci-ide@7,1/ata@0/cmdk@0,0 1. c0d1 <DEFAULT cyl 522 alt 2 hd 32 sec 63> /pci@0,0/pci-ide@7,1/ata@0/cmdk@1,0 2. c1d0 <DEFAULT cyl 817 alt 2 hd 256 sec 63> /pci@0,0/pci-ide@7,1/ata@1/cmdk@0,0 Specify disk (enter its number): |
出力から、ディスク 0 が最初の PCI ホストアダプタ (pci-ide@7...) に接続され、このアダプタが ATA インタフェース (ata...) に接続されていることがわかります。x86 ベースのシステムで、format の出力にディスクの商品名が含まれていない場合、次に示す手順に従って format ユーティリティーの type および label 機能を使用して、ディスクの商品名を含めることができます。
次に示す手順は、ディスクまたはシステムがアクティブでない状態で (つまり、インストール DVD またはネットワークからブートして) 実行する必要があります。また、手順の最後でディスクにラベルを付け直すことで、既存パーティションの情報やデータをすべて削除できます。
# format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c1t0d0 <DEFAULT cyl 49779 alt 2 hd 4 sec 720> /pci@0,0/pci1022,7450@a/pci17c2,10@4/sd@0,0 1. c1t1d0 <DEFAULT cyl 8921 alt 2 hd 255 sec 63> /pci@0,0/pci1022,7450@a/pci17c2,10@4/sd@1,0 2. c2t1d0 <SEAGATE-ST318404LSUN18G-4203-16.87GB> /pci@0,0/pci1022,7450@b/pci1000,10c0@1/sd@1,0 3. c2t2d0 <SEAGATE-ST318404LSUN18G-4203-16.87GB> /pci@0,0/pci1022,7450@b/pci1000,10c0@1/sd@2,0 . . . Specify disk (enter its number): 7 selecting c2t6d0 [disk formatted] format> type AVAILABLE DRIVE TYPES: 0. Auto configure 1. other Specify disk type (enter its number)[1]: 0 c2t6d0: configured with capacity of 16.87GB <IBM-DDYST1835SUN18G-S94N-16.87GB> selecting c2t6d0 [disk formatted] format> label Ready to label disk, continue? yes format> disk AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c1t0d0 <DEFAULT cyl 49779 alt 2 hd 4 sec 720> /pci@0,0/pci1022,7450@a/pci17c2,10@4/sd@0,0 1. c1t1d0 <DEFAULT cyl 8921 alt 2 hd 255 sec 63> . . . 7. c2t6d0 <IBM-DDYST1835SUN18G-S94N-16.87GB> /pci@0,0/pci1022,7450@b/pci1000,10c0@1/sd@6,0 |
「format.dat のエントリの作成」へ進みます。
「ディスクラベルを作成する方法」へ進みます。
ディスクのハードウェアマニュアルを参照して、ディスクをシステムに接続します。