Solaris OS では、他社製の多数のディスクがサポートされます。ただし、これらのディスクを認識させるためには、デバイスドライバか format.dat のエントリのいずれか 1 つ、またはその両方を追加しなければならない場合があります。ディスク追加時のその他のオプションを次に示します。
SCSI ディスクを追加する場合、format ユーティリティーの自動構成機能の使用を試みることができます。詳細は、「SCSI ディスクドライブの自動構成」を参照してください。
PCI、SCSI、または USB ディスクのホットプラグを試みることもできます。詳細は、第 5 章デバイスの管理 (概要と手順)を参照してください。
他社製のディスクが標準の SunOS 互換デバイスドライバで機能するように設計されている場合は、適切な format.dat エントリを作成するだけで、ディスクは format ユーティリティーに認識されるはずです。それ以外の場合は、そのディスクをサポートするために他社製のデバイスドライバをロードする必要があります。
Sun の format ユーティリティーが他社製のどのディスクドライバでも正常に機能するとは限りません。ディスクドライバに Solaris の format ユーティリティーとの互換性がない場合は、ディスクドライブのベンダーが独自のディスクフォーマットプログラムを提供しているはずです。
ここでは、ソフトウェアサポートのいずれかが不足している場合に必要な作業について説明します。一般に、format ユーティリティーを起動し、ディスクタイプが認識されないなどという場合に、不足しているソフトウェアサポートがあることがわかります。
この節の説明に従って、不足しているソフトウェアを追加します。その後、第 12 章SPARC: ディスクの追加 (手順)または第 13 章x86: ディスクの追加 (手順)を参照して、システムディスクまたは二次ディスクを構成します。
認識されないディスクは、そのディスクのジオメトリと運用パラメータに関する正確な情報がなければフォーマットできません。この情報は、/etc/format.dat ファイル内で指定します。
SCSI-2 ディスクには format.dat のエントリは不要です。再構成ブート時にディスクに電源が投入されていれば、format ユーティリティーは SCSI-2 ドライバを自動的に構成します。SCSI ディスクドライブを自動構成する手順については、「SCSI ドライブを自動構成する方法」を参照してください。
ディスクが認識されない場合は、テキストエディタを使用して format.dat にディスクのエントリを作成します。作業を始める前に、ディスクとそのコントローラに関連するすべての技術仕様を収集する必要があります。この情報はディスクと一緒に提供されているはずです。提供されない場合は、ディスク製造元または購入先に問い合わせてください。
/etc/format.dat ファイルのコピーを作成します。
# cp /etc/format.dat /etc/format.dat.gen |
/etc/format.dat ファイルに他社製のディスクのエントリを追加します。
第 15 章format ユーティリティー (参照情報)で説明している format.dat 情報を参照してください。
また、ディスクのハードウェア製品マニュアルを参照して、必要な情報を収集してください。