ファイルシステムのマウント時には、largefiles オプションがデフォルトで選択されます。このオプションにより、2G バイトを超えるファイルを作成できます。ファイルシステム内に大規模なファイルが存在する場合は、大規模ファイルをすべて削除し、fsck コマンドを実行して状態を「nolargefiles」にリセットしない限り、ファイルシステムを nolargefiles オプションを使って再マウントしたり、以前の Solaris バージョンが動作するシステムにマウントしたりすることはできません。
次の手順では、ファイルシステム用のエントリが /etc/vfstab ファイルにあるものとします。
必要に応じて、マウントするファイルシステムのマウントポイントを作成します。
# mkdir /mount-point |
ファイルシステムをマウントするには、ローカルシステム上にマウントポイントを作成する必要があります。「マウントポイント」とは、マウントされるファイルシステムが接続されるディレクトリのことです。
ファイルシステム上に大規模ファイルが存在していないことを確認してください。
# cd /mount-point # find . -xdev -size +20000000 -exec ls -l {} \; |
/mount-point には、大規模ファイルがあるかどうかを検査するファイルシステムのマウントポイントを指定します。
大規模ファイルが当該ファイルシステム内に存在する場合は、必要に応じてそのファイルを削除するか、ほかのファイルシステムに移動します。
ファイルシステムをマウント解除します。
# umount /mount-point |
ファイルシステムの状態をリセットします。
# fsck /mount-point |
nolargefiles オプションを指定してファイルシステムを再マウントします。
# mount -o nolargefiles /mount-point |
次の例は、/datab ファイルシステムを検査し、nolargefiles オプションを指定して再マウントする方法を示しています。
# cd /datab # find . -xdev -size +20000000 -exec ls -l {} \; # umount /datab # fsck /datab # mount -o nolargefiles /datab |