Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

ProcedureUFS ファイルシステムを作成する方法

始める前に

次の前提条件を満たしているかどうかを確認します。

ディスクおよびディスクスライス番号の検索方法については、第 11 章ディスクの管理 (手順)を参照してください。

ディスクのフォーマットとスライスへの分割方法については、第 10 章ディスクの管理 (概要)を参照してください。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. ファイルシステムを作成します。


    # newfs [-N] [-b size] [-i bytes] /dev/rdsk/device-name
    
    -N

    newfs コマンドが mkfs コマンドに渡すパラメータを表示します。ファイルシステムは実際に作成されません。newfs コマンドをテス トするのに好ましい方法です。

    -b size

    ファイルシステムのブロックサイズを 1 ブロックあたり 4096 または 8192 バイトで指定します。デフォルトは 8192 バイトです。

    -i bytes

    i ノード 1 個当たりのバイト数を指定します。デフォルトはディスクのサイズによって異なります。詳細は、newfs(1M) のマニュアルページを参照してください。

    device-name

    新しいファイルシステムを作成するディスクデバイス名を指定します。

    システムから、確認を促すプロンプトが表示されます。


    注意 – 注意 –

    この手順を実行する前に、スライスのデバイス名が正しく指定されていることを確認してください。間違ったスライスを指定すると、その内容は新しいファイルシステムの作成時に消去されます。そして、システムがパニックを起こす原因となる可能性があります。


  3. UFS ファイルシステムが作成されていることを確認するには、新しいファイルシステムを検査します。


    # fsck /dev/rdsk/device-name
    

    device-name 引数は、新しいファイルシステムを格納するディスクデバイスの名前を指定します。

    fsck コマンドは、新しいファイルシステムの整合性を検査して、問題があれば通知し、問題を修復する前にプロンプトを表示します。fsck コマンドの詳細は、第 21 章UFS ファイルシステムの整合性検査 (手順)または fsck(1m) のマニュアルページを参照してください。


例 17–1 UFS ファイルシステムの作成

次の例は、/dev/rdsk/c0t1d0s7 上に UFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。


# newfs /dev/rdsk/c0t1d0s7
/dev/rdsk/c0t1d0s7:  725760 sectors in 720 cylinders of 14 tracks, 72 sectors
        354.4MB in 45 cyl groups (16 c/g, 7.88MB/g, 3776 i/g)
super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at:
 32, 16240, 32448, 48656, 64864, 81072, 97280, 113488, 129696, 145904, 162112,
 178320, 194528, 210736, 226944, 243152, 258080, 274288, 290496, 306704,
 322912, 339120, 355328, 371536, 387744, 403952, 420160, 436368, 452576,
 468784, 484992, 501200, 516128, 532336, 548544, 564752, 580960, 597168,
 613376, 629584, 645792, 662000, 678208, 694416, 710624,
 fsck /dev/rdsk/c0t1d0s7
#

UFS ファイルシステムを作成したあとの作業

UFS ファイルシステムをマウントし、使用可能にする場合は、第 18 章ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順)に進みます。