『Java Desktop System Release 3 システム管理』では、以下のリリースを実行するシステムの管理方法を説明します。
Sun JavaTM Desktop System Release 3 ( SPARC® プラットフォーム用 SolarisTM オペレーティングシステム向け)
Sun Java Desktop System Release 3 (x86 プラットフォーム用 Solaris 9 オペレーティングシステム向け)
このマニュアルに記載される情報の大部分は、Java Desktop System のすべてのリリースで共通です。汎用的でない情報については、プラットフォームを明示しています。
このマニュアルは、Java Desktop System Release 3 を実行する 1 つまたは複数のシステムの管理者を対象にしています。Java Desktop System Release 3 の使用方法については、『Java Desktop System Release 3 ユーザーズガイド』を参照してください。
このマニュアルを読む前に、次のトピックについて知っておく必要があります。
UNIX® システム管理
XML (Extensible Markup Language) ファイルの構造
システム管理を行う上での XML ファイルの使用方法
このマニュアルは、次のように構成されています。
第 1 章「GConf の使用方法」は、GConf
を使用したユーザー設定の管理方法について説明しています。
第 2 章「メニューのカスタマイズ」は、メニューの実装およびメニューのカスタマイズ方法について説明しています。
第 3 章「テーマのインストール」は、Java Desktop System で利用可能なテーマの種類、テーマのインストール方法、およびカスタムテーマの作成方法について説明しています。
第 4 章「フォントの設定」は、Java Desktop System でのフォントの設定方法について説明しています。
第 5 章「MIME タイプ」は、アプリケーションがどのように MIME タイプを検出するかを説明しています。また、MIME タイプの登録方法、および Java Desktop System へのアプリケーションの追加方法についても説明しています。
第 6 章「スクリーンセーバーの設定」は、スクリーンセーバーを設定する方法について説明しています。この章では、スクリーンセーバーに利用可能なディスプレイの変更方法についても説明します。
第 7 章「セッション管理」は、セッション管理の概要と、セッションのデフォルトを設定する方法について説明しています。また、セッションとログインスクリプトに関する情報も提供します。
第 8 章「ヘルプシステム」は、Java Desktop System のヘルプシステムについて説明しています。
第 9 章「パフォーマンスの改善」は、Java Desktop System のパフォーマンスを改善する方法について説明しています。
第 10 章「Java Desktop System の機能の無効化」は、Java Desktop System の特定の機能を無効にする方法について説明しています。
付録 A 「隠しディレクトリ」は、Java Desktop System がユーザーのホームディレクトリに追加する隠しディレクトリについて説明しています。
用語集では、このマニュアルで使用される用語とその定義について説明します。
次に、このマニュアルに関連するマニュアルを示します。
『Java Desktop System Release 3 Accessibility Guide』
『Java Desktop System Release 3 インストールガイド』
『Java Desktop System Release 3 ご使用にあたって』
『Java Desktop System Release 3 問題の解決方法』
『Java Desktop System Release 3 ユーザーズガイド』
Solaris オペレーティングシステム (Solaris OS) は、さまざまなアーキテクチャ、プロセッサファミリ、システムをサポートしています。表 P–1は、Solaris OS でサポートされ、この製品リリースに対応するシステムについての情報の参照先を示しています。
表 P–1 サポートされる Solaris システム
アーキテクチャ |
プロセッサファミリ |
Solaris システム |
---|---|---|
SPARC |
|
次のサイトで、Solaris の最新の Hardware Platform Guide を参照してください。 |
x86 |
|
次の場所にアクセスして、最新の Solaris x86 プラットフォームハードウェアの互換性リストを参照してください。 |
docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。URL は、http://docs.sun.com です。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–2 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
sun% grep `^#define \ XV_VERSION_STRING' |
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、「x86」という用語は、Intel 32 ビット系列のマイクロプロセッサチップ、および AMD が提供する互換マイクロプロセッサチップを意味します。
次の表に、Java Desktop System 用マニュアルでのマウス使用規則をまとめます。
アクション |
定義 |
---|---|
クリック |
マウスを動かさずに、左マウスボタンを押して放す |
クリック&ホールド |
左マウスボタンを押したまま放さない |
左クリック |
クリックと同じ。左クリックは、右クリックと混乱する恐れがある場合に、操作を明確にするために使用する |
中央クリック |
マウスを動かさずに、中央マウスボタンを押して放す |
右クリック |
マウスを動かさずに、右マウスボタンを押して放す |
ダブルクリック |
マウスを動かさずに、すばやく 2 回押して放す |
ドラッグ |
マウスボタンをクリック&ホールドして、オブジェクトを移動する。たとえば、ウィンドウまたはアイコンをドラッグできる。デスクトップ上では、左マウスボタンおよび中央マウスボタンを使用してドラッグを実行できる |
ドラッグ&ドロップ |
マウスボタンをクリック&ホールドして、オブジェクトを移動する。たとえば、ウィンドウまたはアイコンをドラッグ&ドロップできる。オブジェクトを配置する場所でマウスボタンを放す |
グラブ |
移動する項目をポイントし、マウスボタンをクリック&ホールドする。たとえば、ウィンドウのタイトルバーをグラブし、そのウィンドウを別の場所にドラッグできる |