Java Desktop System 電子メールとカレンダ・ユーザーズガイド

仮想フォルダの使用

仮想フォルダでは、複数のフォルダに置かれているメッセージを、1 つのフォルダを使用して表示することができます。仮想フォルダは、フォルダ区画の「仮想フォルダ」にあります。仮想フォルダを表示するには、フォルダ区画の「仮想フォルダ」の項目から仮想フォルダを選択します。

フォルダ区画が表示されていない場合は、「表示」->「フォルダバー」を選択します。

仮想フォルダを使用すると、複数のフォルダに置かれているメッセージを編成できます。たとえば、Lorem Ipsum と呼ばれる製品が会社にあるとします。クライアントの名前は、Ximdom.Com だとします。 Ximdom.Com の従業員から、Lorem Ipsum やその他の製品について定期的にメッセージが送られてきます。メッセージは複数のフォルダに格納されます。

仮想フォルダを使用すれば、Ximdom.Com からのメッセージを、Lorem Ipsum 製品に関するものとそうでないものに振り分けることができます。この方法でメッセージを管理するには、次の仮想フォルダを作成します。

Ximdom.Com (Lorem Ipsum)

すべてのフォルダのメッセージで、アドレスに @ximdom.com が含まれ、メッセージ本文に lorem ipsum というテキストが含まれるメッセージを表示します。

Ximdom.Com (Other)

すべてのフォルダのメッセージで、アドレスに @ximdom.com が含まれ、メッセージ本文に lorem ipsum というテキストが含まれないメッセージを表示します。

仮想フォルダは次の方法で作成できます。

仮想フォルダエディタの使用

仮想フォルダエディタを使用して、仮想フォルダの追加、編集、削除を行えます。仮想フォルダエディタは、フォルダ区画内の仮想フォルダの位置を換えるのにも使用できます。

仮想フォルダを追加する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「仮想フォルダエディタ」を選択します。

  2. 「仮想フォルダ」ダイアログで「追加」をクリックします。

  3. 「ルールの追加」ダイアログに、仮想フォルダの詳細を入力します。次の表は、「ルールの追加」ダイアログの要素を説明しています。

    要素 

    説明 

    「ルール名」

    テキストボックスに仮想フォルダの名前を入力します。 

    「追加」

    このボタンをクリックして、仮想フォルダの基準を追加します。 

    「次の条件で実行する」

    このドロップダウンリストを使用して、メッセージが基準のすべてを満たす場合、または一部を満たす場合のどちらでメッセージを仮想フォルダに追加するかを指定します。次のオプションを選択できます。 

    • 「すべての条件が合ったとき」: メッセージが検索基準のすべてを満たす必要がある場合は、このオプションを選択します。

    • 「いくつかの条件が合ったとき」: メッセージが検索基準の少なくとも 1 つを満たす必要がある場合は、このオプションを選択します。

    最初のドロップダウンリスト 

    基準に使用するメッセージコンポーネントを選択します。たとえば、仮想フォルダが、メッセージ本文内のテキストを検索する場合は、「メッセージ本文」を選択します。

    2 番目のドロップダウンリスト 

    メッセージコンポーネントと検索テキストとの関連性を選択します。たとえば、仮想フォルダが、本文に検索テキストを含むメッセージを検索する場合は、2 番目のドロップダウンリストから「が次のものを含む」を選択します。

    テキストボックス 

    検索テキストを入力します。このテキストは、大文字と小文字が区別されません。 

    「削除」

    基準を削除するには、基準の横にある「削除」ボタンをクリックします。

    「仮想フォルダのソース」

    ドロップダウンリストから、仮想フォルダの作成元となるフォルダを選択します。次のオプションの中からどれか 1 つを選択します。 

    • 「指定フォルダだけ」: 指定したフォルダから仮想フォルダを作成する場合は、このオプションを選択します。

      フォルダを指定するには、「追加」をクリックします。「フォルダの選択」ダイアログから追加するフォルダを選択して、「了解」をクリックします。

      フォルダを削除するには、フォルダを選択して「削除」をクリックします。

    • 「すべてのローカルフォルダ」: ローカルシステム上のすべてのフォルダから仮想フォルダを作成する場合は、このオプションを選択します。

    • 「全ての有効なリモートフォルダ」: 接続しているメールサーバー上のすべてのフォルダから仮想フォルダを作成する場合は、このオプションを選択します。

    • 「全てのローカルと有効なリモートフォルダ」: 次のフォルダから仮想フォルダを作成する場合は、このオプションを選択します。

      • ローカルシステム上のすべてのフォルダ

      • 接続しているメールサーバー上のすべてのフォルダ

  4. 仮想フォルダの詳細を入力して、「ルールの追加」ダイアログで「了解」をクリックします。

  5. 「了解」をクリックして、「仮想フォルダ」ダイアログを閉じます。

仮想フォルダを編集する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「仮想フォルダエディタ」を選択します。

  2. 「仮想フォルダ」ダイアログで、編集する仮想フォルダを選択して、「編集」をクリックします。

  3. 「ルールの編集」ダイアログで、仮想フォルダの詳細を必要に応じて変更します。ダイアログに関する詳細については、「仮想フォルダを追加する」を参照してください。

  4. 仮想フォルダの詳細を変更したら、「ルールエディタ」ダイアログで「了解」をクリックします。

  5. 「了解」をクリックして、「仮想フォルダ」ダイアログを閉じます。

仮想フォルダを削除する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「仮想フォルダエディタ」を選択します。

  2. 「仮想フォルダ」ダイアログで、削除する仮想フォルダを選択して、「削除」をクリックします。

  3. 「了解」をクリックして、「仮想フォルダ」ダイアログを閉じます。

フォルダの位置を変更する

フォルダ区画内での仮想フォルダの位置を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「仮想フォルダエディタ」を選択します。

  2. 「仮想フォルダ」ダイアログで、位置を変更する仮想フォルダを選択します。

  3. 「上」ボタンまたは「下」ボタンをクリックして、仮想フォルダの位置を変更します。仮想フォルダが希望する位置になるまで、この手順を繰り返します。

  4. 「了解」をクリックして、「仮想フォルダ」ダイアログを閉じます。

メッセージから仮想フォルダを作成する

次の手順を実行します。

  1. メッセージリストで、仮想フォルダの作成元となるメッセージを選択します。

  2. 「ツール」->「メッセージから仮想フォルダの作成」を選択して、次のメニュー項目のどれか 1 つを選択します。

    • 「件名を基にした仮想フォルダ」: 選択したメッセージの件名から仮想フォルダを作成します。

    • 「差出人を基にした仮想フォルダ」: 選択したメッセージの送信者から仮想フォルダを作成します。

    • 「宛先を基にした仮想フォルダ」: 選択したメッセージの受信者から仮想フォルダを作成します。

    • 「メーリングリストを基にした仮想フォルダ」: 選択したメッセージの「宛先」および「Cc」フィールドのメーリングリストから仮想フォルダを作成します。

    「新しい仮想フォルダ」ダイアログが表示されます。選択したメニュー項目に応じて、ダイアログに仮想フォルダの基準が含まれます。

  3. 必要に応じて、ダイアログで仮想フォルダの詳細を変更します。ダイアログに関する詳細については、「仮想フォルダを追加する」を参照してください。

  4. 「了解」をクリックします。仮想フォルダが、フォルダ区画内の仮想フォルダリストに追加されます。

検索から仮想フォルダを作成する

次の手順を実行します。

  1. 仮想フォルダを作成するための検索を実行します。詳細については、「高度な検索の使用」を参照してください。

  2. 検索の実行後に、「検索」->「検索結果から仮想フォルダの作成」を選択します。「新しい仮想フォルダ」ダイアログが表示されます。ダイアログには、実行した検索の検索基準が含まれています。

  3. 必要に応じて、ダイアログで仮想フォルダの詳細を変更します。ダイアログに関する詳細については、「仮想フォルダを追加する」を参照してください。

  4. 「了解」をクリックします。仮想フォルダが、フォルダ区画内の仮想フォルダリストに追加されます。