この手順では、システム上で Solaris ボリュームマネージャーが実行されているものと仮定しています。Solaris ボリュームマネージャーを使用せずにリムーバブルメディアを管理する方法については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』を参照してください。
インストールサーバーにするシステムで、スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
このシステムには DVD-ROM ドライブが必要です。さらに、システムは、このサイトのネットワークに接続されネームサービスに登録されている必要があります。ネームサービスを使用しない場合は、サイトのポリシーに従ってシステムの情報を供給する必要があります。
システムのドライブに Solaris SOFTWARE DVD を挿入します。
ブートイメージをコピーするディレクトリを作成します。
# mkdir -p install-dir-path |
install-dir-path – DVD イメージをコピーするディレクトリを指定します。
マウントされたディスクの Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Tools |
cdrom0 は、Solaris OS DVD メディアを入れるドライブへのパスです。
ドライブ内のディスクをインストールサーバーのディスクにコピーします。
# ./setup_install_server install-dir-path |
install-dir-path – DVD イメージをコピーするディレクトリを指定します。
setup_install_server コマンドは、Solaris SOFTWARE ディスクイメージを使用するのに十分なディスク容量があるかどうかを示します。利用できるディスク容量を調べるには、df -kl コマンドを使用します。
ほかのシステムがインストールサーバーをマウントできるように設定する必要があるかどうかを判断します。
インストールサーバーとインストールするシステムが同じサブネット上にある場合、あるいは、DHCP を使用している場合は、ブートサーバーを作成する必要はありません。手順 7 に進みます。
インストールサーバーがインストールするシステムと同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、次の手順を実行してください。
インストールサーバーのイメージへのパスが適切に共有されていることを確認します。
# share | grep install-dir-path |
install-dir-path – DVD イメージがコピーされたインストールイメージを指定します。
次のエントリを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加し、ブートサーバーからインストールサーバーが利用できるように設定します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" install-dir-path |
nfsd デーモンが動作していることを確認します。
インストールサーバーを共有します。
# shareall |
ルート (/) ディレクトリに移動します。
# cd / |
インストールするシステムと同じサブネット上にインストールサーバーが存在しないか、あるいは DHCP を使用していない場合は、ブートサーバーを作成する必要があります。詳細については、『Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の「DVD イメージを使用してサブネット上にブートサーバーを作成する方法」を参照してください。
DHCP を使用しているか、あるいはインストールするシステムと同じサブネット上にインストールサーバーが存在する場合は、ブートサーバーを作成する必要はありません。
インストールサーバーを設定したあと、クライアントをインストールクライアントとして追加する必要があります。ネットワーク経由でのクライアントシステムのインストールについては、「add_install_client を実行してネットワークからインストールするシステムを追加する方法」を参照してください。
setup_install_server コマンドと add_to_install_server コマンドの詳細は、install_scripts(1M) のマニュアルページを参照してください。