Solaris Trusted Extensions ラベルの管理

Sun 拡張機能の変更 (作業マップ)

目的 

説明 

ユーザーに対するラベルと認可上限のデフォルトの変更 

「デフォルトのユーザーラベルを指定する」

ラベルの色の指定 

「ラベルや語句に色を割り当てる」

ラベルビルダーのヘッダーのカスタマイズ 

「ラベルビルダーのカラムヘッダーに名前を付ける」

Procedureデフォルトのユーザーラベルを指定する

始める前に

大域ゾーンでセキュリティー管理者役割になります。

  1. label_encodings ファイルを編集します。

    「エンコーディングの編集 (Edit Encodings)」アクションを使用します。詳細は、label_encodings ファイルを作成する」を参照してください。

  2. LOCAL DEFINITIONS セクションで、Default User Sensitivity Label で始まる行を探します。


    Default User Sensitivity Label= u;
    Default User Clearance= c;
  3. 機密ラベルを目的の最下位ユーザーラベルに置き換えます。

    次の例では、新しい最下位ラベル c が示されます。


    Default User Sensitivity Label= c;
    
  4. 認可上限を目的のユーザー認可上限に置き換えます。

    次の例では、新しい認可上限 s が示されます。


    Default User Clearance= s;
    

Procedureラベルや語句に色を割り当てる

色化けを最小限にとどめるには、ほかのアプリケーションで指定したことが明らかな色の名前や 16 進数の色の値を使用します。色に関する留意として、デフォルトの色の値はメモリーの制限によって選択されています。

始める前に

大域ゾーンでセキュリティー管理者役割になります。

  1. label_encodings ファイルを編集します。

    「エンコーディングの編集 (Edit Encodings)」アクションを使用します。詳細は、label_encodings ファイルを作成する」を参照してください。

  2. COLOR NAMES セクションを見つけます。


    COLOR NAMES:
              label= Admin_Low;       color= #bdbdbd;
              ...
              label= Admin_High;      color= #636363;
  3. 格付けごとに色を定義します。

    この例では、格付け REGISTERED に赤が割り当てられます。格付け NEED_TO_KNOW SYSADM には青が割り当てられます。


    label= REGISTERED;  color= red;
    label= NEED TO KNOW; color= blue;
  4. (省略可能) 個々のコンパートメント語句の色を定義します。

    特定のコンパートメント語句を、それが関連している格付けとは無関係に区別するには、それらの語句に別の色を割り当てます。

    1. システムで使用可能な色の名前を決定します。

      名前は、ローカルの色データベースに定義されます。詳細は、/usr/openwin/share/man ディレクトリにある X11(5) のマニュアルページを参照してください。


      % grep Red /usr/openwin/lib/X11/rgb.txt
      ...
      255  69   0             OrangeRed
      219 112 147             PaleVioletRed
      ...
      139   0   0             DarkRed
    2. 色の名前を割り当てます。


      word= EMGT; color= OrangeRed;
  5. (省略可能) ラベルの色を定義します。

    この例では、色 MediumPurple4 がラベルに割り当てられます。


    label= NEED TO KNOW SYSADM; color= MediumPurple4;

Procedureラベルビルダーのカラムヘッダーに名前を付ける

始める前に

大域ゾーンでセキュリティー管理者役割になります。

  1. label_encodings ファイルを編集します。

    「エンコーディングの編集 (Edit Encodings)」アクションを使用します。詳細は、label_encodings ファイルを作成する」を参照してください。

  2. LOCAL DEFINITIONS セクションで「Classification Name」の行を探します。

    この行と次の行によって、ラベルビルダーのカラムヘッダーが定義されます。


    Classification Name= Classification;
    Compartments Name= Sensitivity;
  3. カラムヘッダーに別の名前を割り当てます。

    次の例は、label_encodings.simple のカラムヘッダーです。


    Classification Name= Classification;
    Compartments Name= Department;