Trusted Extensions では、選択マネージャーがラベル間の情報の転送を仲介します。選択マネージャーは、ドラッグ&ドロップ操作やカット&ペースト操作のときに表示されます。一部のアプリケーションでは、選択マネージャーが介入する時間を考慮して、適切なタイムアウトを設定する必要があります。時間は 2 分で十分です。
ラベルなしのシステムでは、デフォルトのタイムアウト値を変更しないでください。デフォルト値よりも長いタイムアウト値に変更すると、処理はエラーとなります。
大域ゾーンで、システム管理者役割になっている必要があります。詳細は、「Trusted Extensions の大域ゾーンに入る」を参照してください。
StarSuite アプリケーションの場合は、次の手順を実行します。
ファイル office-install-directory/VCL.xcu にナビゲートします。
office-install-directory は StarSuite のインストールディレクトリで、たとえば次のようになります。
office-top-dir/share/registry/data/org/staroffice |
SelectionTimeout プロパティーの値を 120 に変更します。
トラステッドエディタを使用します。詳細は、「Trusted Extensions の管理ファイルを編集する」を参照してください。
デフォルト値は 3 秒です。値を 120 に設定すると、タイムアウトは 2 分になります。
GNOME ToolKit (GTK) ライブラリを利用するアプリケーションのユーザーの場合は、選択タイムアウトのプロパティー値を 2 分に変更します。
別な方法として、各ユーザーに選択タイムアウトのプロパティー値を変更させることもできます。
大部分の Sun Java Desktop System アプリケーションは、GTK ライブラリを利用します。Mozilla、Firefox、Thunderbird などの Web ブラウザも GTK ライブラリを利用しています。
デフォルトでは、選択のタイムアウト値は 300、つまり 5 秒です。値を 7200 に設定すると、タイムアウトは 2 分になります。
(省略可能) .gtkrc-mine ファイルを、各ユーザーの .link_files ファイルのリストに追加します。
詳細については、「Trusted Extensions のユーザーの起動ファイルを構成する」を参照してください。