ゾーン作成ではオペレーティングシステム全体をコピーしなければならないので、このプロセスには時間がかかります。時間がかからない方法として、1 つのゾーンを作成し、それをほかのゾーンのテンプレートにして、そのゾーンテンプレートをコピーまたはクローンを作成します。
「CDE アクションを使用してゾーン名とゾーンラベルを指定する」を完了しています。
LDAP をネームサービスとして使用している場合は、「Trusted Extensions で大域ゾーンを LDAP クライアントにする」を完了しています。
ゾーンのクローンを作成する場合は、「ゾーンのクローンを作成するために ZFS プールを作成する」を完了しています。次の手順で、準備したゾーンをインストールします。
Trusted_Extensions フォルダで「ゾーンのインストール」アクションをダブルクリックします。
インストールするゾーンの名前を入力します。
このアクションによって、ラベル付き仮想オペレーティングシステムが作成されます。この手順が終了するまでしばらくお待ちください。ゾーンのインストールの実行中は、システムでその他のタスクを実行しないでください。
# zone-name: Install Zone Preparing to install zone <zone-name> Creating list of files to copy from the global zone Copying <total> files to the zone Initializing zone product registry Determining zone package initialization order. Preparing to initialize <subtotal> packages on the zone. Initializing package <number> of <subtotal>: percent complete: percent Initialized <subtotal> packages on zone. Zone <zone-name> is initialized. The file /zone/internal/root/var/sadm/system/logs/install_log contains a log of the zone installation. *** Select Close or Exit from the window menu to close this window *** |
コンソールを開いて、インストールされたゾーンのイベントを監視します。
LDAP を使用している場合は、「LDAP 用ゾーンを初期化」アクションをダブルクリックします。
Zone name: Type the name of the installed zone Host name for the zone: Type the host name for this zone |
たとえば、共有論理インタフェースがあるシステムでは、値は次のようになります。
Zone name: public Host name for the zone: machine1-zones |
このアクションによって、ラベル付きゾーンが、大域ゾーンで動作する同じ LDAP サーバーの LDAP クライアントになります。次の情報が表示されたらこのアクションは完了です。
zone-name zone will be LDAP client of IP-address zone-name is ready for booting Zone label is LABEL *** Select Close or Exit from the window menu to close this window *** |
LDAP を使用していない場合は、次の手順のいずれかを実行して手動でゾーンを初期化します。
Trusted Extensions での手動の手順は、Solaris OS の手順と同一です。システムに少なくとも 1 つの all-zones インタフェースがある場合は、すべてのゾーンに対するホスト名が、大域ゾーンのホスト名に一致する必要があります。一般に、ゾーンの初期化中に発生する質問の回答は、大域ゾーンに対する回答と同じです。
次のいずれかを実行してホスト情報を入力します。
手順 3 でゾーンを起動したあと、ゾーン端末コンソールでシステム特性に関する質問に答えます。
この回答を使用してゾーンに sysidcfg ファイルが生成されます。
ラベル付きゾーンから大域ゾーンへの Trusted CDE デスクトップのルートが存在するようにしてください。手順については、「Trusted CDE でローカルゾーンを大域ゾーンルーティングに解決する」を参照してください。
Step 3 でゾーンを起動する前に、このゾーンの /etc ディレクトリに 手順 3 カスタムファイルを置きます。
プロンプトに答えます。
Zone name: Type the name of the zone that you are configuring |
このアクションによってゾーンが起動されると、そのゾーンで実行されるすべてのサービスが起動されます。サービスの詳細は、smf(5) のマニュアルページを参照してください。
ゾーン端末コンソールは、ゾーン起動の進捗を追跡します。次のようなメッセージがコンソールに表示されます。
[Connected to zone 'public' console] [NOTICE: Zone booting up] ... Hostname: zonename Loading smf(5) service descriptions: number/total Creating new rsa public/private host key pair Creating new dsa public/private host key pair rebooting system due to change(s) in /etc/default/init [NOTICE: Zone rebooting] |
コンソール出力を監視します。
「起動したゾーンを Trusted Extensions でカスタマイズする」に進む前に、ゾーンが再起動されていることを確認します。次のコンソールログインプロンプトは、ゾーンが再起動されたことを示しています。
hostname console login: |
ゾーンのインストールで、警告「Installation of these packages generated errors: SUNW pkgname」が表示された場合、インストールログを読み、パッケージのインストールを終了します。