パッケージを構築する際のプロセスについて、表 2–1 で説明します。特にパッケージの構築に不慣れな方は、この表を参考にしてください。最初の 4 つの作業は、表示されている順序のとおりに行う必要はありませんが、この順序にしたがうとパッケージの構築が容易になります。パッケージの設計に熟練したユーザーの場合、目的に合わせてこれらの作業の順序を入れ替えてもかまいません。
パッケージの設計に熟練したユーザーは、make コマンドおよびメイクファイルを使用してパッケージ構築プロセスを自動化できます。詳細については、make(1S) のマニュアルページを参照してください。
表 2–1 パッケージの構築プロセス (作業マップ)
作業 |
説明 |
参照先 |
---|---|---|
1. pkginfo ファイルの作成 |
パッケージの特性を記述するための pkginfo ファイルを作成します。 | |
2. パッケージコンテンツの編成 |
パッケージコンポーネントを階層ディレクトリ構造に配置します。 | |
3. (省略可能) 情報ファイルの作成 |
パッケージの依存関係の定義、著作権に関するメッセージの記載、およびターゲットシステムでの追加領域の確保を行います。 | |
4. (省略可能) インストールスクリプトの作成 |
パッケージのインストールと削除のプロセスをカスタマイズします。 | |
5. prototype ファイルの作成 |
prototype ファイルにパッケージ内のオブジェクトを記述します。 | |
6. パッケージの構築 |
pkgmk コマンドを使用してパッケージを構築します。 | |
7. パッケージの確認および転送 |
パッケージの整合性を確認してから、パッケージを配布媒体にコピーします。 |