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Sun ONE Web Server 6.1 管理者ガイド

第 2 章
Sun ONE Web Server の管理

この章では、Sun ONE Web Server 管理サーバーを使用して Sun ONE Web Server 6.1 を管理する方法について説明します。管理サーバーを使用して、サーバーの管理、サーバーの追加や削除、以前のリリースからのサーバーの移行を行うことができます。

この章には、次の内容が記述されています。


管理サーバーの起動

この節では、UNIX/Linux や Windows プラットフォームで管理サーバーにアクセスする方法を説明します。

UNIX/Linux プラットフォーム

UNIX または Linux プラットフォームで管理サーバーにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. server_root/https-admserv/ ディレクトリ (たとえば /usr/s1ws61/servers/https-admserv/) に移動します。
  2. ./start と入力します。
  3. このコマンドで、管理サーバーは、インストール時に指定したポート番号を使用して起動します。

Windows プラットフォーム

Windows プラットフォームでは、Sun ONE Web Server インストールプログラムは、1 つのプログラムグループと数個のアイコンを作成します。このプログラムグループには、次のアイコンが含まれます。

管理サーバーは、サービスアプレットとして動作するため、コントロールパネルの画面から、直接、このサービスを起動することもできます。

Windows プラットフォーム で 管理サーバーにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. 「Start Web Server Administration Server」アイコンをダブルクリックするか、または、管理サーバーを起動するための次のURL をブラウザに入力します。
  2. http://hostname.domain-name:administration_port

    Sun ONE Web Server が起動し、ユーザー名とパスワードを求める画面が表示されます。

  3. インストール時に指定した管理者ユーザー名とパスワードを入力します。
  4. Sun ONE Web Server に、「Administration Server」ページが表示されます。

詳細は、オンラインヘルプの「Administration Server」ページを参照してください。


サーバーの設定に必要な CGI プログラムを起動できるように、ブラウザの cookie を有効にする必要があります。


管理サーバーへは、Netscape Navigator のようなクライアントソフトウェアにアクセスできれば、離れた場所からでもアクセスできます。管理サーバーはブラウザ経由でアクセスできるため、ネットワークを介してサーバーに接続できるマシンならばどのマシンからでも管理サーバーにアクセスできます。


複数のサーバーの稼動

使用しているシステムで Web サーバーを稼動させるには、2 つの方法があります。

仮想サーバー

仮想サーバーを使用すると、インストールされた 1 つのサーバーで、複数の会社または個人に対して、ドメイン名、IP アドレス、およびサーバー監視機能を提供できます。ユーザーにとってはまるで自分の Web サーバーを手に入れたようになりますが、実際に、ハードウェアや Web サーバーの基本的なメンテナンスを提供するのはユーザーではありません。

仮想サーバーの設定は、server_root/server_id/config ディレクトリの server.xml ファイルに保存されます。仮想サーバーを使用するのにこのファイルを編集する必要はありませんが、このファイルについてさらに詳細を知りたい場合は、『Sun ONE Web Server 6.1 Administrator's Configuration File Reference』を参照してください。

仮想サーバーについては、第 13 章「仮想サーバーの使用」を参照してください。

1 つのサーバーへの複数のインスタンスのインストール

Sun ONE Web Server の以前のリリースでは、仮想サーバーごとの固有の設定情報がありませんでした。サーバーに別個の設定情報を持たせる唯一の方法は、新規にサーバーインスタンスを生成することでした。しかし、Sun ONE Web Server 6.1 では、仮想サーバーは別個の設定情報を持つことができるため、複数のサーバーインスタンスは必要なくなりました。従来の機能もサポートされていますが、複数のサーバーを持つには仮想サーバーを使用することが推奨されます。

Web サーバーの複数のインスタンスのインストールを選択する場合、管理サーバーを使用して、次のどちらかを実行します。

システムを複数の IP アドレスで待機するように設定している場合は、インストールするサーバーごとに、システムに割り当てられている IP アドレスの 1 つを入力します。

システムを複数の IP アドレスが割り当てられるように設定する前に、すでにサーバーをインストールしていた場合は、システムの設定を別の複数の IP アドレスに対応できるように変更します。このあとで、ハードウェア仮想サーバーをインストールするか、または、サーバーマネージャを使用してサーバーのバインドアドレスを変更して、IP アドレスごとにサーバーの別個のインスタンスをインストールします。

別のサーバーインスタンスを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 管理サーバーにアクセスして、「Servers」タブを選択します。
  2. 「Add Server」リンクをクリックします。
  3. 指定されたフィールドに必要な情報を入力します。
  4. サーバー識別子は、数字で始めることはできません。また、インスタンス名には Latin-1 文字のみを使用する必要があります。

  5. 「OK」をクリックします。

詳細は、オンラインヘルプの「Add Server」ページを参照してください。


サーバーの削除

管理サーバーを使用して、システムからサーバーを削除できます。このプロセスは元に戻すことはできないため、削除する前に、そのサーバーを今後使用することがないかどうか確認してください。


Windows サーバーには、アンインストールプログラムがついているものがあり、これを使用してサーバーや関連の管理サーバーを削除することができます。詳細は、製品に付属しているマニュアルを確認してください。


使用しているマシンからサーバーを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 管理サーバーにアクセスして、「Servers」タブを選択します。
  2. 「Remove Server」をクリックします。
  3. 削除するサーバーを選択し、「Yes」をクリックします。
  4. 「OK」をクリックします。

管理サーバーは、続いて、サーバーの設定ファイル、サーバーマネージャフォーム、さらに、次のディレクトリ (およびサブディレクトリ) を削除します。

server_root/https-server-id

詳細は、オンラインヘルプの「Remove Server」ページを参照してください。


以前のバージョンからのサーバーの移行

Sun ONE Web Server は、バージョン 4.1 または 6.0 から 6.1 に移行することができます。それまでの 4.1 または 6.0 サーバーは保持され、新たに、6.1 サーバーが同じ設定を使用して作成されます。

設定の移行の前に、4.1 または 6.0 サーバーの稼動を停止する必要があります。設定の移行の前に、コンピュータにインストールされている Web ブラウザのバージョンと互換性があるかどうか確認します。

以前のバージョンから Sun ONE Web Server 6.1 へのサーバーの移行方法についての詳細は、『インストールおよび移行ガイド』を参照してください。

詳細は、オンラインヘルプの「Migrate Server」ページを参照してください。



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