メッセージタイプを設定するには、configutil ユーティリティーを使用して、メッセージタイプを定義および識別する store.messagetype パラメータの値を設定します。
store.messagetype.enable パラメータを on に設定することにより、メッセージタイプを有効にします。
この configutil パラメータにより、メッセージストアはメッセージタイプを識別して操作できるようになります。個々のメッセージタイプを設定する前に、このパラメータを設定してください。
たとえば、次のコマンドを入力します。
configutil -o store.messagetype.enable -v 1 |
store.messagetype.x パラメータを設定することにより、メッセージタイプを定義および識別します。
変数 x によって、このメッセージタイプがメッセージストア内で識別されます。変数 x は 1 〜 63 の整数である必要があります。一意の整数を使用してこのパラメータを繰り返し設定することにより、最大 63 件のメッセージタイプを定義できます。
メッセージタイプの値は、そのタイプを記述するテキスト文字列を使用して定義します。
たとえば、テキストメッセージタイプを定義するには、次のコマンドを入力します。
configutil -o store.messagetype.1 -v text/plain |
ボイスメッセージタイプを定義するには、次のコマンドを入力します。
configutil -o store.messagetype.2 -v multipart/voice-message |
store.messagetype.x.flagname パラメータを設定することにより、メッセージタイプのフラグ名を指定します。
このパラメータによって、メッセージタイプを識別する一意のフラグが作成されます。このフラグは、このタイプのメッセージがメッセージストアに最初に到着したときに自動的に設定され、メッセージが消去されるまでそのメッセージに関連付けられています。フラグ名の値は、メッセージタイプを記述するテキスト文字列です。これは、store.messagetype.x パラメータに設定された値と同じである必要はありません。
変数 x は、store.messagetype.x パラメータで定義されたメッセージタイプを示す整数の ID です。
たとえば、前述の手順で設定されたメッセージタイプのフラグ名を定義するには、次のコマンドを入力します。
configutil -o store.messagetype.1.flagname -v text configutil -o store.messagetype.2.flagname -v voice_message |
store.messagetype.x.quotaroot パラメータを設定することにより、メッセージタイプの制限容量を指定したルートを設定します。
このパラメータにより、このメッセージタイプの制限容量を指定したルートを識別して管理するための制限容量機能が有効になります。このパラメータの値は、名前 (メッセージタイプを記述するテキスト文字列) です。これは、store.messagetype.x パラメータに設定された値と同じである必要はありません。
変数 x は、store.messagetype.x パラメータで定義されたメッセージタイプを示す整数の ID です。
このパラメータを設定すると、指定したメッセージタイプに適用される制限容量を設定できます。詳細は、「20.7.4 メッセージタイプごとの制限容量の管理」を参照してください。
たとえば、前述の手順で設定されたメッセージタイプの制限容量を指定したルートの使用を有効にするには、次のコマンドを入力します。
configutil -o store.messagetype.1.quotaroot -v text configutil -o store.messagetype.2.quotaroot -v voice |
メッセージタイプを識別するための代替ヘッダーフィールドを設定するには、store.messagetype.header パラメータを設定します。
デフォルトでは、メッセージストアは Content-Type ヘッダーフィールドを読み取ってメッセージタイプを判定します。store.messagetype.header パラメータは、別のヘッダーフィールドを使用してメッセージタイプを識別する場合にのみ設定してください。このパラメータの値はテキスト文字列です。
たとえば、X-Message-Type という名前のフィールドを使用するには、次のコマンドを入力します。
configutil -o store.messagetype.header -v X-Message-Type |