Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

ProcedureJMQ 通知プラグインを設定する

この手順では、まず、通知を生成するメッセージイベントを設定します。次に、Message Queue に必要な情報を指定します。最後に (手順 9 で)、プラグインライブラリの名前のあとにパラメータを指定することによって、プラグイン名を設定します。


'/opt/SUNWmsgsr/lib/libjmqnotify$plug-in_name'

プラグイン名を指定しない場合は、デフォルトで、jmqnotify が使用されます。

始める前に

次の製品をインストール、設定、および配備するようにしてください。


注 –

次の手順で設定する configutil パラメータのほとんどはオプションです。各デフォルト値のリストについては、表 22–2 を参照してください。


  1. 通知メッセージのパラメータを設定します。

    プラグインに含める通知メッセージの種類ごとに、configutil ユーティリティーで local.store.notifyplugin コマンドを使用します。

    たとえば、新しいメッセージの通知を有効にするには、次のコマンドを入力します。


    configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.NewMsg.enable -v 1

    ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

    -v 1 はこのメッセージの通知を有効にします。値を 0 にすると、このメッセージの通知を無効にします。

    すべての JMQ 通知メッセージのリストについては、「22.3.1 通知メッセージ」を参照してください。

    JMQ 通知メッセージを有効にする configutil パラメータの定義については、『Sun Java System Messaging Server Administration Reference』の第 3 章「Messaging Server Configuration」を参照してください。

    いくつかの通知メッセージは、追加機能を含むメッセージを有効にするために、複数の configutil パラメータを使用します。たとえば、一部のメッセージは、通知テキストでメッセージヘッダーを伝えることができます。これらのメッセージを設定する方法については、「newflags および oldflags プロパティーの構文」を参照してください。


    注 –

    設定するプラグインごとに、別々にパラメータを設定する必要があります。

    そのため、jmq1jmq2 という名前の 2 つのプラグインを設定し、この両方のプラグインで新しいメッセージの通知を有効にする場合は、local.store.notifyplugin コマンドを次のように 2 回実行してください。


    configutil -o local.store.notifyplugin.jmq1.NewMsg.enable -v 1

    configutil -o local.store.notifyplugin.jmq2.NewMsg.enable -v 1

  2. Message Queue 送信先 (ブローカ) が動作しているホストを指定します。

    たとえば、次のコマンドを入力します。


    configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.jmqHost -v "127.0.0.1"

    ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

    "127.0.0.1" は Message Queue ブローカのホストマシンの IP アドレスです。

  3. Message Queue ブローカのポートを指定します。

    たとえば、次のコマンドを入力します。


    configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.jmqPort -v "7676"

    ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

    "7676" は Message Queue ブローカのポートです。

  4. サービスへのメッセージの生成を許可された Message Queue ユーザーのユーザー ID とパスワードを指定します。

    たとえば、次のコマンドを入力します。


    configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.jmqUser -v "guest"

    configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.jmqPwd -v "%$#a62t&"

    ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

    "guest""%$#a62t&" はそれぞれ、Message Queue ユーザーのユーザー ID とパスワードです。

  5. 送信先の種類 (トピックまたはキュー) と、メッセージの送信先の名前を設定します。

    次の手順に従います。

    1. 送信先がトピックまたはキューのどちらであるかを指定します。

      たとえば、次のコマンドを入力します。


      configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.DestinationType -v "queue"

      ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

      "queue" は送信先がキューであることを指定します。このパラメータに使用できる値は、"queue""topic" です。

    2. 送信先の名前を指定します。

      たとえば、次のいずれかのコマンドを入力します。


      configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.jmqQueue -v "JES-MS"

      または


      configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.jmqTopic -v "JES-MS"

      ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

      jmqQueue または jmqTopic が送信先の種類を識別します。jmqQueue パラメータと jmqTopic パラメータは類語であり、相互に排他的です。1 つのプラグインでは、これらのパラメータの 1 つだけを使用できます。

      "JES-MS" は、メッセージの送信先のキューまたはトピックの名前の例です。

  6. メッセージの優先順位を指定します。

    たとえば、次のコマンドを入力します。


    configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.Priority -v 3

    ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

    -v 3 はこのプラグインで生成されたメッセージに割り当てられる Message Queue の優先順位です。

    Priority のデフォルト値は 4 です。

  7. メッセージが Message Queue ブローカによって保持される時間 (ミリ秒単位) を指定します。

    たとえば、次のコマンドを入力します。


    configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.ttl -v 100

    ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

    -v 100 は、メッセージが配信または破棄される前に Message Queue サービスによって 100 ミリ秒間保持されることを指定します。0 の値は、メッセージが永続的に保持され、タイムアウトしないことを示します。

  8. メッセージの持続性を指定します。

    たとえば、次のコマンドを入力します。


    configutil -o local.store.notifyplugin.jmqnotify.Persistent -v 1

    ここで、jmqnotify はプラグインの名前であり、

    -v 1 は Message Queue サービスで持続メッセージが使用されることを指定します。使用できる値は、1 (持続) と 0 (非持続) です。

  9. プラグイン名を設定します。

    デフォルト名を持つ 1 つのプラグインを設定するには、プラグインライブラリの完全修飾名か、またはライブラリの名前とそのプラグインパラメータのどちらかを入力できます。


    configutil -o local.store.notifyplugin -v /opt/SUNWmsgsr/lib/libjmqnotify

    または


    configutil -o local.store.notifyplugin -v '/opt/SUNWmsgsr/lib/libjmqnotify$jmqnotify'

    ここで、libjmqnotify はライブラリ名であり、

    jmqnotify はプラグインパラメータのデフォルト名です。

    ライブラリ名とパラメータを区切るには、ドル記号 ($) を使用します。

    値全体を単一引用符で囲みます ('value')。そうしないと、シェルによってドル記号が解釈されます。

    デフォルトのプラグインによって読み取られる configutil パラメータの名前は次のようになります。


    local.store.notifyplugin.jmqnotify.*

    jmq42 などの別のプラグイン名を設定するには、次のコマンドを入力します。


    configutil -o local.store.notifyplugin -v '/opt/SUNWmsgsr/lib/libjmqnotify$jmq42'

    jmq42 プラグインによって読み取られる configutil パラメータの名前は次のようになります。


    local.store.notifyplugin.jmq42.*