Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

22.1.3 JMQ 通知を使用する利点

Message Queue での JMQ 通知プラグインの使用には、次の利点があります。

22.1.3.1 トピックまたはキューへの発行

トピックとキューは異なるメッセージング配信パターンを使用しており、Message Queue サービスでそれぞれのパターンを設定できます。

トピック: メッセージプロデューサがメッセージをトピックに送信する場合は、パブリッシュ/サブスクライブアーキテクチャーが使用されます。このブロードキャストパターンでは、プロデューサがメッセージをトピック送信先に送信します。このトピック送信先には、任意の数のコンシューマを登録 (サブスクライブ) できます。トピックに登録されている各コンシューマは、メッセージの独自のコピーを取得します。トピックにコンシューマが登録されていない場合は、メッセージが破棄されます。

また、イベント通知サービスもパブリッシュ/サブスクライブアーキテクチャーを使用しており、Message Queue で定義されているトピックパターンに似ています。

キュー: メッセージプロデューサがメッセージをキューに送信する場合は、ポイントツーポイントアーキテクチャーが使用されます。このパターンでは、プロデューサがメッセージをキュー送信先に送信し、1 コンシューマだけがその送信先からメッセージを受信できます。キューからのメッセージを複数のコンシューマが待っている場合、1 サブスクライバのみがそのメッセージを受信します。待っているコンシューマがいない場合、メッセージがタイムアウトするか、またはコンシューマがそのキューを受信するようになるまで、メッセージは保持されます。

キューにメッセージを生成すると、メッセージの負荷を複数のコンシューマにわたって分散させることができます。

22.1.3.2 複数の JMQ 通知プラグインの使用

1 〜 5 つの通知プラグインを設定できます。

Messaging Server は、次のデフォルトの場所でプラグインライブラリを提供しています。

/opt/SUNWmsgsr/lib/libjmqnotify

プラグインのパラメータを指定したり、実行可能コードのライブラリにプラグインをポイントしたりするには、configutil ユーティリティーを使用します。

複数のプラグインを指定した場合、各プラグインは、ほかのプラグインとは別に通知メッセージを生成します。たとえば、2 つのプラグインに削除メッセージパラメータが設定された状態で、ユーザーのメールボックスからメッセージが削除された場合は、両方のプラグインが通知メッセージを生成します。

複数のプラグインを設定することにより、目的に応じて別のメッセージ配布パターンを利用できます。たとえば、メッセージを生成する、次の 3 種類のプラグインを設定できます。

22.1.3.3 通知プラグインのパラメータの設定

設定するプラグインごとに、別の一連の configutil パラメータを定義してください。

これらのパラメータによって、次の 2 種類の情報が決定されます。

プラグインを設定する方法については、「JMQ 通知プラグインを設定する」を参照してください。