Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

20.8.2 制限容量の動作方式

カスタマイズされたユーザーおよびドメイン制限容量は、LDAP のユーザーおよびドメインエントリに制限容量の属性を追加することによって指定します。制限容量のデフォルト、通知ポリシー、実施、および猶予期間は、configutil パラメータに指定するか、または『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』「imquotacheck」コマンドを使用して指定します。

ユーザーが制限容量を超えているかどうかを判別するために、Messaging Server は、まず個々のユーザーに対する制限容量が設定されているかどうかを確認します。個別の制限容量が設定されていない場合、Messaging Server はすべてのユーザーに対して設定されているデフォルトの制限容量を確認します。ユーザーの場合、この制限容量は、ユーザーのすべてのフォルダに含まれるメッセージすべての累積バイト数またはメッセージ数に対するものです。ドメインの場合、この制限容量は、特定のドメインに属するすべてのユーザーのメッセージすべての累積バイト数またはメッセージ数に対するものです。メッセージタイプの場合、この制限容量は、そのメッセージタイプのメッセージすべての累積バイト数またはメッセージ数に対するものです。フォルダの場合、この制限容量は、ユーザーのフォルダに含まれるメッセージすべての累積バイト数またはメッセージ数に対するものです。

ユーザーのメールボックスツリーに対して、次の制限容量値を指定できます。

1 人のユーザーに複数の制限容量値を割り当てる場合は、次のガイドラインが適用されます。

制限容量の属性および configutil パラメータに対する変更は自動的に有効になりますが、これはキャッシュに情報が保存された直後ではなく、変更が完全に有効になるまでにやや時間がかかります。Messaging Server には、変更をただちに更新する『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』「iminitquota」コマンドが用意されています。

また、『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』「imquotacheck」ユーティリティーを使用すると、割り当てられた制限容量に対するメッセージストアの使用量を確認できます。