Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

3.1 Calendar Server データベース移行ユーティリティーの概要

ここでは、それぞれの移行ユーティリティーについて説明します。過去にインストールされた Calendar Server のバージョンに応じ、必要となる移行ユーティリティーのみを使用します。これらのユーティリティーは sbin ディレクトリにあります。


ヒント –

データベースに対して過去に cs5migrate ユーティリティーを実行したことがあるが、そのときに -r オプションを指定しなかった場合は、ほかのユーティリティーを実行する前に -r オプションを指定してこのユーティリティーを再実行する必要があります。


移行ユーティリティーとは、次のものを指します。

「3.5 csmig ユーティリティー」

Calendar Server 6 データベース内の各カレンダに所有者を割り当て、必要に応じて各カレンダ ID (calid) を所有者にマッピングします。これによって、複数ドメインおよび LDAP カレンダ検索データベース (CLD) プラグインがサポートされます。

cs5migrate のあと、csvdmig の前にこのユーティリティーを実行します。

「3.6 csvdmig」

カレンダのドメイン (@domainname) を各 calid に追加することにより、Calendar Server 6 サイトをアップグレードして、複数ドメインを使用するようにします。たとえば、sesta.com というドメインでは、jdoecalidjdoe@sesta.com となります。このユーティリティーは Calendar Server に同梱されています。

csmig のあと、cs5migrate の前にこのユーティリティーを実行します。

「3.4 cs5migrate ユーティリティー」

カレンダデータベースを Calendar Server バージョン 5 の形式からバージョン 6.2 の形式に移行します。-r オプションを指定し、データベースに対してこのユーティリティーを実行する必要があります。以前に Calendar Server バージョン 5.1.1 から 6.2 に移行したが、-r オプションを指定して cs5migrate ユーティリティーを実行しなかった場合は、csmigrate ユーティリティーの前に、このユーティリティーを実行する必要があります。

このユーティリティーは、csmig および csvdmig のあと、csmigrate の前に実行します。

「3.3 csmigrate ユーティリティー」

Calendar Server バージョン 6.0、6.1、または 6.2 から Calendar Server 6.3 バージョンにアップグレードするために、カレンダデータベースを移行します。cs5migrate-r オプションを指定して実行する必要がある場合は、このユーティリティーの前に実行します。

「3.7 commdirmig」

Access Manager (Legacy モード) での使用に備え、LDAP データを Schema バージョン 1 から Schema バージョン 2 に移行します。