Communications Express 用にプロキシ管理者のログイン (プロキシ認証) を有効にする必要があります。Communications Express 用にプロキシ認証を設定する方法については、「4.1 Communications Express の設定」を参照してください。
ただし、Communications Express を使用しない場合でもプロキシ認証を有効にすることができます。この節では、Communications Express を使用しない場合にプロキシ認証を有効にする手順について説明します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
ics.conf ファイルを編集し、パラメータが次のように設定されていることを確認します。
service.http.allowadminproxy = "yes"
設定されていない場合は、"yes" に変更します。
ファイルを ics.conf として保存します。
新しい値を適用するために Calendar Server を再起動します。
次の WCAP コマンドを使用して、管理者プロキシログインが正しく機能することを確認します。
http://server[:port]/login.wcap? user=admin-user&password=admin-password &proxyauth=calendar-user&fmt-out=text/html
この例で使用されている変数の意味は次のとおりです。
server: Calendar Server が稼動しているサーバーの名前。
port: Calendar Server のポート番号。デフォルトのポートは 80。
admin-user: Calendar Server の管理者。例: calmaster
admin-password: admin-user のパスワード。
calendar-user: Calendar Server ユーザーの calid 。
コマンドの実行が成功すると、システムは calendar-user のカレンダを表示します。問題が発生した場合は、「Unauthorized」というメッセージが表示されます。
コマンドが失敗した理由としては、次のような原因が考えられます。
admin-user が Calendar Server の管理者権限を持っていない。
admin-password が正しくない。
calendar-user が有効な Calendar Server ユーザーではない。