Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

ProcedureCalendar Server バージョン 6.3 の HTTP サービス (cshttpd) を設定するには

  1. 設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。

  2. /etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。

  3. 古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。

  4. 次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。

    パラメータ 

    説明とデフォルト値 

    service.http.admins

    この Calendar Server の管理権限を持つユーザー ID を空白文字で区切って指定します。デフォルトは "calmaster" です。

    service.http.allowadminproxy

    "yes" の場合、プロキシ経由のログインが許可されます。これがデフォルトです。

    service.http.allowanonymouslogin

    "yes" に設定すると、匿名アクセス (認証なし) が許可されます。これは特殊なタイプのログインであり、指定した制限付きのアクセス (通常は公開カレンダへの読み取り専用アクセス) のみが許可されます。デフォルトは "yes" です。

    service.http.calendarhostname

    HTML ドキュメントを取得するための HTTP ホスト。ユーザーが完全修飾ホスト名を指定してカレンダデータにアクセスできるようにするには、mycal@sesta.com のように、Calendar Server が稼動するマシンの完全修飾ホスト名 (マシン名、DNS ドメインとサフィックスを含む) をこの値に指定する必要があります。

    指定しない場合、ローカル HTTP ホストが適用されます。 

    service.http.commandlog

    このパラメータはデバッグ専用です。"yes" に設定した場合、システムにより、すべての着信コマンドが http.commands ログファイルに記録されます。

    本稼働中には使用しないでください。ログファイルがすぐに満杯になり、パフォーマンスが低下する可能性があります。 

    service.http.commandlog.all

    このパラメータはデバッグ専用です。"yes" に設定した場合、システムにより、すべての HTTP 要求が http.access ログファイルに記録されます。

    本稼働中には使用しないでください。ログファイルがすぐに満杯になり、パフォーマンスが低下する可能性があります。 

    service.http.cookies

    cookie をサポートするかどうかをサーバーに指示します ("yes" または "no")。シングルサインオンを有効にするには、"yes" に設定する必要があります。デフォルトは "yes" です。

    service.http.dbcachesize

    HTTP セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ。デフォルトは "8388308" です。

    service.http.domainallowed

    空白 (" ") 以外の値を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが許可されます。たとえば、「ALL: LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによるローカル HTTP アクセスが許可されます。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切ります。デフォルトは空白 (" ") です。

    service.http.domainnotallowed

    空白 (" ") 以外の値を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが拒否されます。たとえば、「ALL: LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによる HTTP アクセスが拒否されます。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切ります。デフォルトは空白 (" ") です。

    service.http.attachdir.path

    インポートされたファイルが一時的に格納されるディレクトリの、local.queuedir を起点とする相対パス (絶対パスが指定されている場合はそれを使用)。デフォルトは現在のディレクトリ (".") です。

    service.http.ipsecurity

    "yes" に指定すると、既存のセッションを参照するすべての要求は、同じ IP アドレスから発せられているものとして検証されます。デフォルトは “yes” です。

    service.http.enable

    "yes" に設定すると、すべてのサービスを開始するときに cshttpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに cshttpd サービスを終了します。デフォルトは “yes” です。


    注意 – 注意 –

    このパラメータで HTTP サービスを無効にすると HTTPS も無効になります。


    service.http.idletimeout

    HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数。デフォルトは “120” です。

    service.http.listenaddr

    HTTP サービスがクライアント要求を待機する TCP アドレスを指定します。デフォルトは、任意のアドレスを示す "INADDR_ANY" です。

    service.http.logaccess

    "yes" に指定すると、サーバーへの HTTP 接続が完全にログに記録されます。デフォルトは “no” です。

    service.http.maxsessions

    cshttpd サービスでの HTTP セッションの最大数。デフォルトは “5000” です。

    service.http.maxthreads

    cshttpd サービスでの HTTP 要求を処理するスレッドの最大数。デフォルトは “20” です。

    service.http.numprocesses

    サーバーでの実行が必要な HTTP サービス (cshttpd) プロセスの最大並行実行数。デフォルトは “1” です。

    複数の CPU を持つサーバーについては、「21.8 複数 CPU 間でのロードバランスの使用」を参照してください。

    service.http.port

    Calendar Server ユーザーからの HTTP 要求用のポート。デフォルトは “80” です。

    service.http.proxydomainallowed

    "" 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってプロキシログインが許可されます。構文は service.http.domainallowed と同じです。デフォルトは "" です。

    service.http.resourcetimeout

    HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数。デフォルトは “900” です。

    service.http.sessiondir.path

    HTTP セッションデータベース用のディレクトリ。デフォルトは “http” です。

    service.http.sessiontimeout

    cshttpd サービスで HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数。デフォルトは “1800” です。

    service.http.sourceurl

    実行可能ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリの、実行可能ファイルに対する相対パス。デフォルトは "" (NULL) です。

    service.http.tmpdir

    HTTP セッション用の一時ディレクトリ。デフォルトは “/var/opt/SUNWics5/tmp” です。

  5. ファイルを ics.conf として保存します。

  6. Calendar Server を再起動します。

    cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal