インストールとインストール後の設定が終わると、Calendar Server をそのまま実行できます。しかし、ics.conf ファイルを編集すれば、システム内の機能をカスタマイズ (システムを再設定) することができます。
ics.conf ファイルでは、パラメータの重複が認められています。システムはファイル内のパラメータの最後のインスタンスの値を使用します。
ベストプラクティス:混乱を避けるには、ファイルの最後にカスタマイズ用のセクションを作成し、そこにカスタマイズを追加します。たとえば、! My ics.conf Changes というテキストで始まるコマンド行を作成します。その後、新しいパラメータや変更しているパラメータとそれらの値を追加します。変更を行なった理由を記したコメントをパラメータごとに追加し、現在の日付を追加します。こうすれば、あとでシステムに対して行なった変更の履歴がわかります。
処理効率を高めるために大幅なカスタマイズを行う場合は、変更前の元のパラメータをコメントアウトすることもできます。また、ファイルを定期的に見直して、使用されていない重複したパラメータをコメントアウトします。
この章と、パート III「Calendar Server の設定のカスタマイズ」以降の章には、Calendar Server の再設定に使用できる手順や情報が記載されています。
ics.conf ファイルは、次のディレクトリにあります。
Solaris の場合: /etc/opt/SUNWics5/cal/config
Linux の場合: /etc/opt/sun/calendar/config
次の作業を完了するまでは、設定ファイルの編集は行わないでください。
Calendar Server 6 2006Q3 をインストールするか、Calendar Server 6 2006Q3 にアップグレードします。
インストール後の設定プログラム comm_dssetup.pl および csconfigurator.sh を実行します。
既存のカレンダデータベースに対して必要な csmig、csvdmig、 cs5migrate、csmigrate、および commdirmig を実行します。第 3 章「Calendar Server 6.3 のデータベース移行ユーティリティー」を参照してください。
この章で説明する設定内容は次のとおりです。
ここでは、Communications Express を設定する設定ファイルの 2 つのパラメータについて説明します。
Communications Express を使用するには次の設定を行なっておく必要があります。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal を実行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すように、ics.conf パラメータを編集します。
"yes" に設定すると、管理者のプロキシ認証が有効になります。デフォルトは "yes" です。
Calendar Server の管理権限を持つユーザー ID をリスト表示します。デフォルトは “calmaster” です。複数の値を指定する場合は、各値を空白文字で区切ります。値の 1 つは、uwconfig.properties ファイルの calendar.wcap.adminid に指定されている値である必要があります。
calmaster のユーザー ID。これは、uwcconfig.properties ファイルの calendar.wcap.adminid パラメータに指定されているユーザー ID と同じになります。
calmaster のパスワード。これは、uwcconfig.properties ファイルの calendar.wcap.passwd パラメータに指定されているユーザー ID と同じになります。
uwcconfig.properties ファイルは、comms-express-svr-base/WEB-INF/config ディレクトリにあります。ここで comm-express-svr-base は、Communications Express がインストールされているディレクトリです。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
Communications Express の設定手順については、『Sun Java System Communications Express 6.3 Customization Guide』を参照してください。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal を実行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
ics.conf に含まれる次のパラメータを編集して、匿名アクセスを有効にします。
匿名アクセスのユーザーによる公開カレンダへの書き込みを有効または無効にします。アクセスを有効にするには、この値を "yes" に設定します (デフォルト)。
ユーザーが書き込み可能な公開カレンダを所有できるようにします。これは、デフォルトで有効になっています ("yes" に設定)。
必要に応じて、このパラメータを "yes" に設定し、匿名アクセス (ログイン) を有効にします。デフォルト値は "yes" です。
匿名ログインが有効になっているときには、セキュリティー上の理由から、カレンダ検索を行う際に最初に LDAP を検索できないようにしたい場合があります。その場合には、このパラメータを "no" に設定します (デフォルト)。
Communications Express では、service.calendarsearch.ldap パラメータの値を "no" に設定する必要があります。この設定は、DWP 環境 (データベースが複数のバックエンドに分散されている環境) で最良のパフォーマンスを得るためのシステム調整の指示とは矛盾しています。「21.2 DWP 環境でのカレンダ検索のパフォーマンス向上」を参照してください。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
Communications Express の設定手順については、『Sun Java System Communications Express 6.3 管理ガイド』を参照してください。
ここでは、次の内容について説明します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal を実行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
ユーザーがカレンダを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。形式は、ACE (アクセス制御エントリ) 引数をセミコロンで区切ったリスト形式の文字列です。デフォルトは次のとおりです。
"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g; @^a^fs^g;@^c^^g;@^p^r^g"
ACE 形式については、「15.4 カレンダのアクセス制御」を参照してください。Calendar Server ユーティリティーについては、「D.5 cscal」を参照してください。
カレンダ所有者のデフォルトのアクセス制御設定を指定します。デフォルトは次のとおりです。"@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g"
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストに含めるかどうかを指定します。デフォルトは “yes” です。
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストから削除できるかどうかを指定します。デフォルトは “no” です。
異なるデータベースでのカレンダの検索に使用する URL を指定します。このパラメータは、カレンダデータベースの移行中にのみ使用します。カレンダが 2 つの異なるデータベースに分かれている間は、現在の Calendar Server データベース以外の URL を指定できます。システムでは、まず Calendar Server のカレンダデータベースを検索し、ユーザーが見つからない場合は、リダイレクト URL が利用できるかどうかを確認します。この機能をオフにするには、get_freebusy コマンドで 1 に設定された noredirect パラメータを渡します。
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストに含めるかどうかを指定します。デフォルトは “yes” です。
"yes" に指定すると、ユーザーのデフォルトカレンダは公開読み取り/非公開書き込みに初期設定されます。"no" を指定すると、ユーザーのデフォルトカレンダは非公開読み取り/非公開書き込みに初期設定されます。デフォルトは “no” です。
ユーザーカレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできるかどうかを指定します。
"no": 複数のユーザーからの予約は拒否されます。
"yes": 複数のユーザーからの予約は許可されます (デフォルト)。
このパラメータは、ユーザーカレンダの作成時にのみ使用されます。作成後は、Calendar Server はカレンダプロパティーファイル (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。
複数のユーザーからの予約のカレンダプロパティーの値を変更するには、-k オプションを指定して cscal を実行します。
ユーザーが出席依頼を受信したがデフォルトカレンダがない場合に、ユーザーカレンダを自動作成するかどうかを指定します。このオプションはデフォルトで有効になっています ("yes")。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal を実行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
カレンダの作成時に、リソースカレンダ (会議室や視聴覚機器などのリソースのカレンダ) の同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるように設定するかどうかを指定します。
"no": 複数のユーザーからの予約は拒否されます。これがデフォルトです。
"yes": 複数のユーザーからの予約は許可されます。
このパラメータは、リソースカレンダの作成時にのみ使用されます。
リソースカレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティー (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。
リソースカレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した csresource コマンドを実行します。
リソースカレンダを作成するときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。デフォルトは次のとおりです。
"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g")
出席依頼がリソースに送信されたときに自動的に受諾とマークを付けるかどうかを指定します。デフォルトは "yes" です。
リソースに対し予定への出席依頼がなされたときに既存のカレンダがない場合、自動プロビジョニングを行うかどうかを指定します。
デフォルトは "yes" です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
グループカレンダは、ユーザーカレンダに類似した予定を使用してスケジュールできます。ただし、ユーザーはグループカレンダにログインできません。ユーザーがグループカレンダを閲覧するには、そのカレンダに登録しておく必要があります。グループカレンダを設定するには、次の手順に従って、ics.conf ファイルを編集します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal を実行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
グループカレンダが複数のユーザーから予約できるかどうかを指定します。デフォルトは yes です。
グループカレンダのデフォルト ACL を指定します。
"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g"
自動プロビジョニングを有効にするか無効にするかを指定します。デフォルトは "yes" (有効) です。
グループの出席依頼に自動的に PARTSTAT=ACCEPTED を与えるかどうかを指定します。
出席依頼に応じてグループを拡張するかどうかを指定します。
"yes" の場合、calstore.group.attendee.maxsize パラメータの制約を満たすとリストが拡張されます。拡張に失敗したり、このパラメータが "no" に設定されている場合は、出席者リストにはグループ名だけが表示され、RSVP は要求されません。
グループを拡張できるかどうかを指定します。"0" の値は拡張限度がないことを示します。どのサイズのグループも拡張できます。
拡張は可能ですが、無制限ではありません。パラメータの値は、拡張したグループ内で許容できる出席者の最大数を示します。グループ内の出席者数が最大サイズを超えた場合、そのグループは拡張されません。
"-1" の値は拡張できないことを示します。
最大サイズを超えたために拡張できない場合、出席者リストにはグループ名だけが表示され、企画者にエラーが返されます。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
グループの設定については、「グループ用に Calendar Server を設定するには」を参照してください。
ユーザーカレンダ、リソースカレンダ、およびグループカレンダの自動プロビジョニングはデフォルトで有効になっています。つまり、ログインしようとしたユーザーがまだデフォルトカレンダを持っていない場合、デフォルト設定を使用してユーザーカレンダが作成されます。
ユーザー、リソース、またはグループに対し予定への出席依頼が行われたが、デフォルトカレンダがまだ用意されていない場合、デフォルト設定を使用してリソースカレンダまたはグループカレンダが作成されます。
いずれかのカレンダの自動プロビジョニングを無効にするには、次の手順で示すように、ics.conf ファイルの該当するパラメータを変更します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal を実行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次のパラメータを編集して、ユーザーカレンダ、リソースカレンダ、およびグループカレンダの自動プロビジョニングを無効にします。
ユーザーカレンダの自動プロビジョニングを有効にするか (“yes”)、無効にするか (“no”) を指定します。デフォルトは “yes” です。
リソースカレンダの自動プロビジョニングを有効にするか (“yes”)、無効にするか (“no”) を指定します。デフォルトは “yes” です。
グループカレンダの自動プロビジョニングを有効にするか (“yes”)、無効にするか (“no”) を指定します。デフォルトは “yes” です。
ユーザーカレンダの自動出席依頼を有効にするか (“yes”)、無効にするか (“no”) を指定します。デフォルトは “yes” です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
空き/予定ありビューは、いくつかの目的で使用されます。空き/予定ありビューの生成方法をカスタマイズするための ics.conf パラメータがいくつか用意されています。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal を実行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す 1 つ以上の ics.conf パラメータを編集します。
get_freebusy の範囲指定の開始時刻に適用される、現在時刻からのオフセットを指定します (日単位)。デフォルトは "30" です。
get_freebusy の範囲指定の終了時刻に適用される、現在時刻からのオフセットを指定します (日単位)。デフォルトは "30" です。
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストに含めるかどうかを指定します。デフォルトは "yes" です。
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストから削除できるかどうかを指定します。デフォルトは "no" です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
ここでは、LDAP ユーザー、グループ、およびリソースを設定する手順について説明します。
ここで説明する内容は次のとおりです。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す 1 つ以上の ics.conf パラメータを編集します。
ACL を評価するために、ユーザー、グループ、またはリソースが所属しているグループの指定に使用する属性。デフォルトは "aclgroupaddr" です。これはダイナミックグループの計算に使用されます。
"yes" に設定すると、ユーザーによるパスワードの変更が許可されます。デフォルトは "no" です。
"yes" に設定すると、ユーザーは、書き込み可能な公開カレンダを所有できます。デフォルトは "yes" です。
ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストから削除できるようにするかどうかを指定します。デフォルトは "no" です。
"yes" に設定すると、管理権限を持たないユーザーによるカレンダの作成が許可されます。デフォルトは "yes" です。
"yes" に設定すると、管理権限は持っていないが、そのカレンダに対する削除権を持っているユーザーによるカレンダの削除が許可されます。デフォルトは "yes" です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す 1 つ以上の ics.conf パラメータを編集します。
"yes" に設定すると、set_userprefs によるユーザー設定の "cn" (LDAP ユーザーの共通名) の変更が許可されます。デフォルトは “no” です。
"yes" に設定すると、set_userprefs によるユーザー設定 "givenname" (LDAP ユーザーの名 (姓名の名)) の変更が許可されます。デフォルトは “no” です。
"yes" に設定すると、set_userprefs によるユーザー設定 "icsCalendar" (ユーザーのデフォルトカレンダ ID) の変更が許可されます。デフォルトは “no” です。
"yes" に設定すると、set_userprefs によるユーザー設定 mail (ユーザーの電子メールアドレス) の変更が許可されます。デフォルトは “no” です。
"yes" に設定すると、set_userprefs によるユーザー設定 "preferredlanguage" (LDAP ユーザーの選択言語) の変更が許可されます。デフォルトは “no” です。
"yes" に設定すると、set_userprefs によるユーザー設定 "sn" (LDAP ユーザーの姓) の変更が許可されます。デフォルトは “no” です。
"yes" に設定すると、get_userprefs の LDAP プロキシ認証が有効になります。"no" に設定すると、匿名の LDAP 検索が行われます。デフォルトは “no” です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
Calendar Server では LDAP グループをサポートしています。これはユーザーをまとめて名前を付けたものです。グループのメンバー構成は静的にすることも、動的に作成することもできます。グループは入れ子にすることができます。グループには、ユーザーの uid に相当する groupid が割り当てられます。メールアドレスも割り当てられます。
さらに、グループには、groupid に相当するグループ calid と、groupid@sesta.com などの追加ドメインを持つデフォルトカレンダを割り当てられます。グループカレンダには、設定データベースに格納されたユーザーインタフェース設定はありません。代わりに、グループの作成で使用する icsDefaultacl 属性が LDAP エントリに格納されています。
グループは、icsCalendarGroup のインスタンスとしてLDAP エントリ内で定義されます。グループカレンダのその他の属性については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Schema Reference』を参照してください。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す 1 つ以上の ics.conf パラメータを編集します。
グループおよびリソースに使用する所有者属性。デフォルトは "owner" です。
グループおよびリソースの二次所有者属性。デフォルトは "icsSecondaryowners" です。
一意のグループ ID の格納に使用される属性。属性は "groupid" です。
自動プロビジョニング時に各グループカレンダに与えられるデフォルト ACL の格納に使用される属性。デフォルトは "icsDefaultacl" です。
グループカレンダのダブルブッキングが許可されているかどうかを指定するために使用される属性。これは、デフォルトのグループカレンダを自動作成するときに使用される属性です。デフォルトは "icsDoublebooking" です。
グループカレンダへの出席依頼を自動的に受諾するかどうかを指定するために使用される属性。これは、デフォルトのグループカレンダを自動作成するときに使用される属性です。デフォルトは "icsAutoaccept" です。
自動作成されたグループカレンダのタイムゾーンを指定するために使用される属性。デフォルトは "icsTimezone" です。
ACL を評価するために、ユーザー、グループ、またはリソースが所属しているグループの指定に使用する属性。デフォルトは "aclgroupaddr" です。グループの場合、これは入れ子になったグループに使用されます。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
グループにカレンダを割り当てる予定の場合は、グループカレンダを設定する必要があります。「グループカレンダを設定するには」を参照してください。
グループを使用する場合は、グループ LDAP エントリで次のドメインレベルの設定を行なってください。
icsAllowRights: ビット 15 を設定して、グループカレンダの複数のユーザーからの予約用のドメインレベル設定に指定します。
icsExtendedDomainPrefs: groupdefaultacl プロパティーを設定して、ドメイン内のグループカレンダのデフォルト ACL を指定します。
グループ用の Calendar Server ドメインの設定方法については、「11.1 Calendar Server バージョン 6.3 でのグループのドメイン設定の指定」を参照してください。
ここでは、ics.conf ファイルを編集して、サーバー側の設定をカスタマイズする手順について説明します。
ここでは、次の内容について説明します。
カレンダは、次の表に示すデフォルトによって設定されます。カレンダを再設定する場合は、次の手順を実行します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal を使用して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表のパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
calstore.calendar.create.lowercase |
カレンダの新規作成時、または LDAP CLD プラグインを使用してカレンダを検索する場合に、Calendar Server がカレンダ ID (calid) を小文字に変換するかどうかを指定します。デフォルトは "no" です。 |
calstore.default.timezoneID |
ファイルのインポート時に使用されるタイムゾーン ID であり、それ以外に予定、カレンダ、ユーザーのタイムゾーン ID は存在しません。 デフォルトは "America/New_York" です。 無効な値を指定すると、サーバーは GMT (グリニッジ標準時) タイムゾーンを適用します。 |
calstore.filterprivateevents |
Calendar Server が、非公開かつ極秘の (時刻と日付のみが公開される) 予定と仕事をフィルタリング (認識) できるかどうかを指定します。"no" に設定すると、Calendar Server はそれらを公開の予定および作業と同様に扱います。デフォルトは "yes" です。 |
calstore.group.attendee.maxsize |
グループの拡張時に許容できるメンバーの最大数。デフォルト値の "0" は、サイズの限度を設けずにグループを拡張することを示します。 -1 の値はグループを拡張できないことを示します。 |
calstore.recurrence.bound |
定期拡張で作成できる予定の最大数。デフォルトは "60" です。 |
calstore.userlookup.maxsize |
ユーザー検索の LDAP ルックアップで返される結果の最大数。値 "0" は制限のないことを意味します。デフォルトは "200" です。 |
calstore.unqualifiedattendee.fmt1.type |
予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、jdoe や jdoe:tv などの文字列を Calendar Server がどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uid、cn、gid、res、mailto、cap。デフォルトは "uid" です。 |
calstore.unqualifiedattendee.fmt2.type |
Calendar Server が予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、jdoe@sesta.com などのアットマーク (@) を含む文字列をどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uid、cn、gid、res、mailto、cap。デフォルトは "mailto" です。 |
calstore.unqualifiedattendee.fmt3.type |
予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、john doe などの空白文字を含む文字列を Calendar Server がどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uid、cn、gid、res、cap。デフォルトは "cn" です。 |
"yes" の場合、サーバーは、カレンダの各所有者が LDAP ディレクトリに存在することを検証する必要があります。デフォルトは "no" です。 |
|
service.wcap.freebusy.redirecturl |
要求されたカレンダがローカルカレンダデータベースに存在しない場合は、代わりに、このパラメータで指定された URL を使用して検索を別のデータベースにリダイレクトできます。これは、特に 2 つのデータベース間で移行を行なっていて、どちらのデータベースもまだ使用されているときに作成されたスクリプトに使用されます。他方のデータベースを参照するかどうかを指定するには、get_freebusy.wcap コマンドを使用します。『Sun Java System Calendar Server 6.3 WCAP Developer’s Guide』の get_freebusy コマンドの説明を参照してください。 |
store.partition.primary.path |
カレンダ情報が格納される一次ディスクパーティションの場所。デフォルトは "/var/opt/SUNWics5/csdb" です。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
logfile.admin.logname |
このログファイルには、実行された管理ツールコマンドの履歴が格納されます。デフォルトは "admin.log" です。 |
logfile.buffersize |
ログバッファーのサイズ (バイト単位)。デフォルトは "0" です。ログファイルの各エントリのサイズを指定します。バッファーがあまりにも早くいっぱいになる場合は、サイズを大きくすることを検討してください。 |
logfile.dwp.logname |
DWP (データベースワイヤプロトコル) に関連の管理ツールを記録するログファイルの名前。デフォルトは "dwp.log" です。フロントエンドサーバーごとに 1 つ指定します。 |
logfile.expirytime |
ログファイルの有効期限 (秒単位)。デフォルトは "604800" です。この時間を過ぎると、クリーンアップルーチンによってログが破棄されます。ログをアーカイブする場合は、独自のルーチンを作成する必要があります。 |
logfile.flushinterval |
バッファーの内容をログファイルにフラッシュする間隔 (秒単位)。デフォルトは "60" です。 システムのログ情報の量がかなり多く、バッファーが 60 秒以内にいっぱいになる場合は、情報が失われます。その場合は、この間隔を短くすることを検討してください。この間隔を短くすると、システムのオーバーヘッドが増えるので注意してください。 |
logfile.http.logname |
cshttpd サービスの現在のログファイルの名前。デフォルトは "http.log" です。 |
logfile.http.access.logname |
現在の HTTP アクセスログファイルの名前。 |
logfile.logdir |
ログファイルが格納されるディレクトリ。デフォルトは "/var/opt/SUNWics5/logs" です。 |
logfile.loglevel |
サーバーがログに記録する情報の詳細度を指定します。各ログレベルには、次のいずれかのレベルが割り当てられます。CRITICAL、ALERT、ERROR、WARNING、NOTICE、INFORMATION、DEBUG (重要度順)。デフォルトは “NOTICE” です。 CRITICAL に設定すると、Calendar Server がログに記録する情報の詳細度がもっとも低くなります。もっとも高い詳細度でログを記録するには、DEBUG を指定します。 また、後続の各ログレベルに設定すると、そのレベルよりも重要度の高いログがすべて記録されます。たとえば、WARNING に設定すると、CRITICAL、ERROR、および WARNING レベルのログエントリのみが記録されます。DEBUG に設定すると、すべてのログが記録されます。 |
logfile.maxlogfiles |
ログディレクトリ内のログファイルの最大数。デフォルトは "10" です。システムが 11 番目のログを作成しようとする前に、クリーンアップルーチンが実行されて古いログファイルが破棄されます。 |
logfile.maxlogfilesize |
すべてのログファイルの最大合計ディスク容量 (バイト単位)。デフォルトは "2097152" です。次のログファイルを作成するとこの制限を超えてしまう場合、システムはもっとも古いログを削除してディスクの空き容量を増やそうとします。 |
logfile.minfreediskspace |
ログ記録用に必要な最小ディスク空き容量 (バイト単位)。この値に達すると、Calendar Server は古いログファイルの有効期限を終了してディスクの空き容量を増やそうとします。最小空き容量を回復できない場合、ログの記録は一時的に停止されます。デフォルトは "5242880" です。 |
logfile.notify.logname |
csnotifyd サービスのログファイルの名前。デフォルトは "notify.log" です。 |
logfile.rollovertime |
ログファイルのローテーション間隔 (秒単位)。つまり、新しいログファイルの作成が開始される間隔を指定します。デフォルトは "86400" です。 |
logfile.store.logname |
カレンダストアのログファイルの名前。デフォルトは "store.log" です。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
カレンダデータベースのトランザクションのログを設定する場合は、第 9 章「自動バックアップ (csstored) の設定」を参照してください。
削除された予定や作業を格納するための削除ログを設定する必要はありません。第 18 章「削除ログデータベースの管理」を参照してください。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す 1 つ以上の ics.conf パラメータを編集します。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
次の 3 つのタイプの電子メール通知を有効にできます。
予定への出席依頼を受けた出席者に送信する電子メール通知。
予定が取り消されたときに出席者へ送信する電子メール通知。
出席者が応答したときに企画者へ送信する電子メール通知。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す 1 つ以上の ics.conf パラメータを編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
ine.invitation.enable |
"yes" - (デフォルト) 出席者へ出席依頼の通知を送信します。 "no" - 出席者へ出席依頼の電子メール通知を送信しません。 |
ine.cancellation.enable |
"yes" - (デフォルト) 出席者へ予定取り消しの通知を送信します。 "no" - 出席者へ取り消しの通知を送信しません。 |
ine.reply.enable |
"yes" - (デフォルト) 出席依頼に対する出席者の応答の通知を企画者に送信します。 "no" - 応答の通知を企画者に送信しません。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
通知の設定については、「E.4.1 Calendar Server 電子メール通知の構成パラメータとフォーマットファイル」を参照してください。
ここでは、ログインおよび認証の設定手順について説明します。
ここでは、次の内容について説明します。
プロキシログインは、Communications Express 用に設定する必要があります。Communications Express 用にプロキシログインを設定する方法については、「4.1 Communications Express の設定」を参照してください。
管理者が Communications Express の外部で Calendar Server にプロキシログインできるようにするには、次の手順を実行します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次のパラメータを編集します。
管理者がプロキシログインを実行してユーザーカレンダを管理できるかどうかを指定します。 "yes" に設定すると、プロキシログインは許可されます。"no" に設定すると、プロキシログインは許可されません。デフォルト値は "yes" です。
新しい値を適用するために Calendar Server を再起動します。
次の WCAP コマンドを使用して、管理者プロキシログインが正しく機能することを確認します。
http://server[:port]/login.wcap? user=admin-user&password=admin-password &proxyauth=calendar-user&fmt-out=text/html |
この例で使用されている各変数の意味は次のとおりです。
server は Calendar Server が稼動しているサーバーの名前。
port は Calendar Server のポート番号。デフォルトのポートは 80。
admin-user は Calendar Server の管理者。たとえば、calmaster など。
admin-password は admin-user のパスワード。
calendar-user は Calendar Server ユーザーの calid。
fmt-out は内容の出力形式の仕様。たとえば、テキスト、HTMLなど。
コマンドの実行が成功すると、Calendar Server は calendar-user のカレンダを表示します。問題が発生した場合は、「Unauthorized」というメッセージが出力されます。
次のような原因が考えられます。
admin-user が Calendar Server の管理者権限を持っていない。
admin-password が正しくない。
calendar-user が有効な Calendar Server ユーザーではない。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
LDAP 認証のベース DN。指定しない場合は local.ugldapbasedn の設定が適用されます。 |
|
LDAP 認証用のホスト。指定しない場合は、local.ugldaphost の値が使用されます。デフォルトは "localhost" です。 |
|
local.authldapbinddn で指定された、ユーザーのバインドに必要な資格情報 (パスワード)。 |
|
ユーザー DN の検索時に LDAP 認証ホストへのバインドに使用される DN。指定しない場合または空白 (" ") の場合は、匿名バインドと見なされます。 |
|
LDAP 認証用のポート。指定しない場合は、local.ugldapport の値が使用されます。デフォルトは "389" です。 |
|
LDAP 認証用に維持される LDAP クライアント接続の最小数。指定しない場合は local.ugldappoolsize の値が使用されます。デフォルトは "1" です。 |
|
LDAP 認証用に維持される LDAP クライアント接続の最大数。指定しない場合は、local.ugldapmaxpool の値が使用されます。デフォルトは "1024" です。 |
|
ユーザー検索に使用される認証フィルタを指定します。デフォルトは "(uid=%U)" です。 この値は、ドメインエントリの inetDomainSearchFilter 属性に格納されます。 別の属性でフィルタすることもできます。たとえば、このパラメータを "(mail=%U)" に設定することもできます。 認証に使用される属性に関係なく、認証されたユーザーの uid がそのユーザーの ID としてほかのすべての関数に渡されます。 |
|
プレーンテキスト形式のパスワードによるユーザーの認証に成功したあとの遅延時間 (秒単位)。デフォルトは "0" です。 |
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
Calendar Server がキャッシュに保持する、認証されたユーザーの ID (uid) およびパスワードの最大数。デフォルトは “10000” です。
最後のアクセスから uid とパスワードがキャッシュから削除されるまでの秒数。デフォルトは “900” です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを編集します。
"yes" に設定すると、HTTP アクセスが許可されているときに、クライアント IP アドレスが DNS に対して照合されます。デフォルトは “no” です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
ここでは、カレンダサービス (デーモン) の設定手順について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
第 9 章「自動バックアップ (csstored) の設定」も参照してください。
start-cal および stop-cal コマンドは、Calendar Server の起動と停止を簡単に行うためのラッパースクリプトです。このユーティリティーは、付録 D 「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」で定義されています。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
ランタイムユーザー ID (uid)。デフォルトは "icsuser" です。これは、スーパーユーザー権限が必要でない場合に使用するユーザー ID です。 |
|
ランタイムグループ ID (gid)。デフォルトは "icsgroup" です。これは、スーパーユーザー権限が必要でない場合に使用するグループ ID です。 |
|
このパラメータが "yes" に設定されている場合、watcher に接続しているサービスが正しく切断せずに終了すると、このサービスは自動的に再起動します。 |
|
自動再起動タイムアウト間隔を定義します。自動起動時に無限に再起動を繰り返さないようにするため、指定した間隔内に 2 度終了すると、サービスは再起動しません。デフォルト設定は 10 分です。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
Watcher プロセス (watcher) は、ソケット接続の失敗を監視します。これは Calendar Server と Messaging Server の両方で使用されます。Calendar Server パラメータで Watcher の設定を行うには、次の手順を実行します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
このパラメータが "yes" に設定されている場合、起動プログラムは他のどのサービスよりも先に watcher を起動しようとします。また、デーモンはソケット接続を通じて接続します。デフォルトは "no" ですが、設定プログラムにより "yes" に変更されます。 |
|
これは watcher が待機するポートです。Messaging Server はポート 49994 を使用します。Calendar Server には、49995 などの別のポートを使用してください。 |
|
watcher の設定ファイル。相対パスの場合、config ディレクトリを基準としたパスになります。デフォルトは watcher.cnf です。 |
|
service.autorestart |
"yes" に設定した場合、Watcher は、正しく切断せずに終了したすべての登録サービスを自動的に再起動します。サービスが 10 分間に 2 度終了すると、Watcher はサービスを再起動しません。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
Watcher プロセスについては、『Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド』を参照してください。第 4 章と第 23 章で説明しています。
Watcher を有効にした場合、Watcher で監視する各サービスを Watcher プロセスに登録する必要があります。これは Calendar Server デーモン内部で自動的に行われます。またデーモンにより、各サービスのプロセス ID とその状態 ("init" または "ready") を含んだ pid ファイルが、cal-svr-base/data/proc ディレクトリに作成されます。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
"yes" に設定すると、csadmind データベースチェックポイントスレッドが開始されます。"no" に設定すると、チェックポイントログファイルは作成されません。デフォルトは "yes" です。 |
|
管理セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ (バイト単位)。デフォルトは "8388608" です。 |
|
"yes" に設定すると、csadmind データベースデッドロック検出スレッドが開始されます。デフォルトは "yes" です。 |
|
"yes" に設定すると、csadmind ディスク容量低下監視スレッドが開始されます。デフォルトは "no" です。デフォルトでは、ディスク使用率は監視されません。 |
|
"yes" に設定すると、すべてのサービスを開始するときに csadmind サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csadmind サービスを終了します。デフォルトは “yes” です。 |
|
1 管理セッションで実行されるスレッドの最大数。デフォルトは “10” です。 |
|
管理接続をタイムアウトにするまでの秒数。デフォルトは “900” です。 |
|
"yes" に設定すると、csadmind サービス応答スレッドが開始されます。デフォルトは “no” です。 |
|
管理セッション要求用の一時ディレクトリ。デフォルトはありません。 |
|
csadmind で HTTP セッションをタイムアウトにするまで待機する秒数。デフォルトは “1800” です。 |
|
カレンダサービスの状態 (稼動、終了、待機) を調べる間隔 (秒単位)。デフォルトは “2” です。 |
|
カレンダサービスが開始するまで待機する秒数。デフォルトは “300” です。 |
|
カレンダサービスが終了するまで待機する秒数。デフォルトは “300” です。 |
|
カレンダサービスに終了コマンドを送信するまで待機する秒数。デフォルトは “60” です。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
この Calendar Server の管理権限を持つユーザー ID を空白文字で区切って指定します。デフォルトは "calmaster" です。 |
|
"yes" の場合、プロキシ経由のログインが許可されます。これがデフォルトです。 |
|
"yes" に設定すると、匿名アクセス (認証なし) が許可されます。これは特殊なタイプのログインであり、指定した制限付きのアクセス (通常は公開カレンダへの読み取り専用アクセス) のみが許可されます。デフォルトは "yes" です。 |
|
HTML ドキュメントを取得するための HTTP ホスト。ユーザーが完全修飾ホスト名を指定してカレンダデータにアクセスできるようにするには、mycal@sesta.com のように、Calendar Server が稼動するマシンの完全修飾ホスト名 (マシン名、DNS ドメインとサフィックスを含む) をこの値に指定する必要があります。 指定しない場合、ローカル HTTP ホストが適用されます。 |
|
service.http.commandlog |
このパラメータはデバッグ専用です。"yes" に設定した場合、システムにより、すべての着信コマンドが http.commands ログファイルに記録されます。 本稼働中には使用しないでください。ログファイルがすぐに満杯になり、パフォーマンスが低下する可能性があります。 |
service.http.commandlog.all |
このパラメータはデバッグ専用です。"yes" に設定した場合、システムにより、すべての HTTP 要求が http.access ログファイルに記録されます。 本稼働中には使用しないでください。ログファイルがすぐに満杯になり、パフォーマンスが低下する可能性があります。 |
cookie をサポートするかどうかをサーバーに指示します ("yes" または "no")。シングルサインオンを有効にするには、"yes" に設定する必要があります。デフォルトは "yes" です。 |
|
HTTP セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ。デフォルトは "8388308" です。 |
|
空白 (" ") 以外の値を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが許可されます。たとえば、「ALL: LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによるローカル HTTP アクセスが許可されます。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切ります。デフォルトは空白 (" ") です。 |
|
空白 (" ") 以外の値を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが拒否されます。たとえば、「ALL: LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによる HTTP アクセスが拒否されます。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切ります。デフォルトは空白 (" ") です。 |
|
インポートされたファイルが一時的に格納されるディレクトリの、local.queuedir を起点とする相対パス (絶対パスが指定されている場合はそれを使用)。デフォルトは現在のディレクトリ (".") です。 |
|
"yes" に指定すると、既存のセッションを参照するすべての要求は、同じ IP アドレスから発せられているものとして検証されます。デフォルトは “yes” です。 |
|
"yes" に設定すると、すべてのサービスを開始するときに cshttpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに cshttpd サービスを終了します。デフォルトは “yes” です。 ![]() このパラメータで HTTP サービスを無効にすると HTTPS も無効になります。 |
|
HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数。デフォルトは “120” です。 |
|
HTTP サービスがクライアント要求を待機する TCP アドレスを指定します。デフォルトは、任意のアドレスを示す "INADDR_ANY" です。 |
|
"yes" に指定すると、サーバーへの HTTP 接続が完全にログに記録されます。デフォルトは “no” です。 |
|
cshttpd サービスでの HTTP セッションの最大数。デフォルトは “5000” です。 |
|
cshttpd サービスでの HTTP 要求を処理するスレッドの最大数。デフォルトは “20” です。 |
|
サーバーでの実行が必要な HTTP サービス (cshttpd) プロセスの最大並行実行数。デフォルトは “1” です。 複数の CPU を持つサーバーについては、「21.8 複数 CPU 間でのロードバランスの使用」を参照してください。 |
|
Calendar Server ユーザーからの HTTP 要求用のポート。デフォルトは “80” です。 |
|
"" 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってプロキシログインが許可されます。構文は service.http.domainallowed と同じです。デフォルトは "" です。 |
|
HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数。デフォルトは “900” です。 |
|
HTTP セッションデータベース用のディレクトリ。デフォルトは “http” です。 |
|
cshttpd サービスで HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数。デフォルトは “1800” です。 |
|
実行可能ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリの、実行可能ファイルに対する相対パス。デフォルトは "" (NULL) です。 |
|
service.http.tmpdir |
HTTP セッション用の一時ディレクトリ。デフォルトは “/var/opt/SUNWics5/tmp” です。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す 1 つ以上の ics.conf パラメータを編集します。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
Berkeley データベースのデッドロックを定期的にチェックするように Calendar Server を設定できます。
Berkeley データベースはデッドロック状態になる可能性があるため、それらのデータベースにアクセスしないようにします。この状態をできるだけ早く見つけるには、デッドロックの定期的チェックを有効にします。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを編集します。
Berkeley データベースがデッドロック状態にあるかどうかを定期的に調べます。デッドロック状態にある場合は、データベースのリセットを指示します。デフォルト値は “no” (無効) です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
デッドロックしたときの Berkeley データベースのリセット方法については、トラブルシューティングの章、「22.5.2 データベースの破損の検出」、「22.5.1.2 使用可能なツールの一覧」を参照してください。
ここでは、LDAP 用に Calendar Server を設定する手順について説明します。
ここでは、次の内容について説明します。
「Calendar Server バージョン 6.3 の LDAP mail-to-calid ルックアップを設定するには」
「Calendar Server バージョン 6.3 のユーザー設定 LDAP ディレクトリを使用するように設定するには」
「Calendar Server バージョン 6.3 のカレンダプロパティーのワイルドカード LDAP 検索を有効にするには」
通常、匿名アクセスはデフォルトで許可されています。匿名アクセスを制限する場合は、該当するパラメータを変更します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
calstore.anonymous.calid |
匿名ログインのカレンダ ID (calid) を指定します。デフォルトは "anonymous" です。 |
service.http.allowanonymouslogin |
匿名アクセス (ログインなし) が許可されるかどうかを指定します。デフォルトは “yes” です。電子メールによるカレンダ URL の受信者は、ログインを行わないで空き/予定ありバージョンのカレンダにアクセスできます。 |
service.wcap.anonymous. allowpubliccalendarwrite |
書き込み可能な公開カレンダへの匿名ユーザーによる書き込みが許可されるかどうかを指定します。デフォルトは “yes” です。 |
service.wcap.userprefs.ldapproxyauth |
ユーザー設定に使用する匿名の LDAP 検索を有効にします。デフォルトは “no” で、匿名アクセスは許可されます。“yes” に設定することは、検索にプロキシ認証が使用されることを意味します。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表のパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
minwildcardsize |
出席者ルックアップ検索のワイルドカード検索に使用する文字列の最小サイズを指定します。ゼロ (0) は常にワイルドカード検索を行うことを意味します。 |
sasl.default.ldap.searchfilter |
ユーザー検索に使用される認証フィルタを指定します。デフォルトは次のとおりです。 "(uid=%s)" |
local.lookupldapbasedn |
LDAP 出席者ルックアップの DN を指定します。指定しない場合は local.ugldapbsedn の設定が適用されます。デフォルト値はありません。 |
local.lookupldapbinddn |
LDAP 出席者ルックアップに使用するホストにバインドされる DN を指定します。指定しない (デフォルトは “”) 場合は、匿名バインドと見なされます。 |
local.lookupldapbindcred |
local.lookupldapbinddn で識別されるユーザーの資格情報 (パスワード)。デフォルト値はありません。 |
local.lookupldaphost |
LDAP 出席者ルックアップのホスト名。指定しない場合は local.ugldaphost の設定が適用されます。 |
local.lookupldapmaxpool |
LDAP 出席者ルックアップ用に維持される LDAP クライアント接続の最大数を指定します。指定しない場合は、local.ugldapmaxpool の設定が適用されます。デフォルトは “1024” です。 |
local.lookupldappoolsize |
LDAP 出席者ルックアップ用に維持される LDAP クライアント接続の最小数を指定します。指定しない場合は local.ugldappoolsize の設定が適用されます。デフォルトは “1” です。 |
local.lookupldapport |
LDAP 出席者ルックアップに使用するポートを指定します。指定しない場合は local.ugldapport の設定が適用されます。 |
local.lookupldapsearchattr.calid |
出席者ルックアップの calid 属性を指定します。デフォルトは icsCalendar です。 |
local.lookupldapsearchattr.mail |
出席者ルックアップの mail 属性を指定します。デフォルトは mail です。 |
local.lookupldapsearchattr. mailalternateaddress |
出席者ルックアップの代替メールアドレス属性を指定します。デフォルトは mailalternateaddress です。 |
local.lookupldapsearchattr. mailequivalentaddres |
出席者ルックアップの等価メールアドレス属性を指定します。デフォルトは mailequivalentaddress です。 |
local.lookupldapsearchattr. calendar |
出席者ルックアップのカレンダ属性を指定します。デフォルトは icsCalendar です。 |
local.lookupldapsearchattr.cn |
出席者ルックアップの共通名属性を指定します。デフォルトは cn です。 |
local.lookupldapsearchattr. objectclass |
出席者ルックアップのオブジェクトクラス属性を指定します。デフォルトは objectclass です。 |
local.lookupldapsearchattr. objectclass.caluser |
カレンダユーザーのオブジェクトクラスを指定します。デフォルトは icsCalendarUser です。 |
local.lookupldapsearchattr. objectclass.calresource |
カレンダリソースのオブジェクトクラスを指定します。デフォルトは icsCalendarResource です。 |
local.lookupldapsearchattr. objectclass.group |
グループのオブジェクトクラスを指定します。デフォルトは icsCalendarGroup です。 |
local.lookupldapsearchattr. objectclass.person |
個人のオブジェクトクラスを指定します。デフォルトは person です。 |
local.lookupldapsearchattr. memberurl |
出席者ルックアップのメンバー URL 属性を指定します。デフォルトは memberurl です。 |
local.lookupldapsearchattr. uniquemember |
出席者ルックアップの一意のメンバー属性を指定します。デフォルトは uniquemember です。 |
local.lookupldapsearchattr. givenname |
出席者ルックアップの名前 (姓名の名) 属性を指定します。デフォルトは givenname です。 |
local.lookupldapsearchattr.sn |
出席者ルックアップのスクリーンネーム属性を指定します。デフォルトは sn です。 |
電子メールアドレスに対応する出席者のカレンダ ID の検索で使用されるデフォルトドメインの名前。たとえば、この値が "sesta.com" に設定されている場合、jsmith は jsmith@sesta.com として解決されます。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表のパラメータを 1 つ以上編集します。
次に示すすべてのパラメータ説明で、%s には出席者を 1 人だけ指定できます。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを編集します。
リソースルックアップにユーザー/グループ LDAP サーバーを使用するか、検索用サーバーを使用するか。
“yes”: ユーザー/グループ LDAP サーバーを使用します。
“no”: 検索用サーバーを使用します。デフォルトは “no” です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表のパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
local.lookupldap.mailtocalid.search |
mail-to-calid ルックアップに使用する mail 属性を指定します。デフォルトは "(|(mail=%s)(mailalternateaddress=%s))” です。 属性 mailalternateaddress の代わりに mailequivalentaddress を使用できます。 |
local.ugldapbasedn |
mail-to-calid ルックアップのベース DN を指定します。 |
local.authldapbinddn |
mail-to-calid ルックアップに使用するホストにバインドされる DN を指定します。指定しない (デフォルト "") 場合は、匿名バインドと見なされます。 |
local.authldapbindcred |
local.authldapbinddn で指定された DN のパスワードを指定します。デフォルトはありません。 |
local.ugldaphost |
mail-to-calid ルックアップに使用される LDAP ホストを指定します。 |
local.ugldapmaxpool |
mail-to-calid ルックアップ用に維持されるクライアント接続の最大数を指定します。デフォルトは “1024” です。 |
local.ugldappoolsize |
mail-to-calid ルックアップ用に維持されるクライアント接続の最小数を指定します。デフォルトは “1” です。 |
local.ugldapport |
LDAP mail-to-calid ルックアップ用のポートを指定します。デフォルトはありません。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表のパラメータを 1 つ以上編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
LDAP ユーザー設定認証用のバインド信用情報 (パスワード)。デフォルトはありません。 |
|
LDAP ユーザー設定ホストへのバインドに使用される DN。このプロパティーの指定は必須。空白 (" ") または指定しない場合は、匿名バインドと見なされます。 |
|
LDAP ユーザー設定用に維持される LDAP クライアント接続の最小数。デフォルトは “1” です。 |
|
LDAP ユーザー設定用に維持される LDAP クライアント接続の最大数。デフォルトは “1024” です。 |
|
service.wcap.userprefs.ldapproxyauth |
ユーザー設定に使用する匿名の LDAP 検索を有効にします。デフォルトは “no” で、匿名アクセスは許可されます。“yes” に設定することは、検索にプロキシ認証が使用されることを意味します。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
デフォルトのリストからユーザー設定を削除して、指定できるユーザー設定を制限することができます。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータ内のユーザー設定のリストを編集します。
パラメータ |
ユーザー設定のデフォルトリスト |
説明 |
---|---|---|
ugldapicsextendeduserprefs |
"ceColorSet, ceFontFace, ceFontSizeDelta, ceDateOrder, ceDateSeparator, ceClock, ceDayHead, ceDayTail, ceInterval, ceToolText, ceToolImage, ceDefaultAlarmStart, ceSingleCalendarTZID, ceAllCalendarTZIDs, ceDefaultAlarmEmail, ceNotifyEmail, ceNotifyEnable, ceDefaultView, ceExcludeSatSun, ceGroupInviteAll" |
ユーザー設定値は、LDAP に保存されます。このパラメータは、LDAP の icsExtendedUserPrefs 属性に保存されるユーザー設定を定義します。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
LDAP データキャッシュの概要については、「1.7 Calendar Server バージョン 6.3 の LDAP データキャッシュオプション」を参照してください。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを編集して、LDAP データキャッシュを有効にします。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
LDAP データキャッシュの調整方法については、「21.5 LDAP データキャッシュのパフォーマンスの向上」を参照してください。
Calendar Server またはその稼働元のサーバーが正しくシャットダウンされなかった場合、ldap_cache ディレクトリ内のすべてのファイルを手動で削除してください。そうしないと、次回の再起動時にデータベースが破損し、問題が発生する可能性があります。
LDAP SDK キャッシュは、デフォルトで無効になっています。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
"yes" に設定すると、LDAP SDK キャッシュが有効になります。デフォルトは “no” です。
service.ldapmemcache に "yes" を指定した場合、このパラメータは項目をキャッシュしておける最大秒数の設定に使用されます。“0” を指定した場合、項目をキャッシュしておける時間に制限が適用されなくなります。デフォルトは “30” です。
service.ldapmemcache に "yes" を指定した場合、このパラメータを使用して、キャッシュに使用できるメモリーの最大容量をバイト単位で設定します。“0” を指定した場合、キャッシュ容量の制限は適用されなくなります。デフォルトは “131072” です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
get_freebusy の範囲指定の開始時刻に適用される、現在時刻からのオフセットを指定します (日単位)。デフォルトは “30” です。
get_freebusy の範囲指定の終了時刻に適用される、現在時刻からのオフセットを指定します (日単位)。デフォルトは “30” です。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すようにパラメータを編集します。
検索文字列との完全一致を見つけるために search_calprops 検索に使用されるデフォルトの検索フィルタ。検索文字列がプロパティー値に含まれていれば一致と見なされるワイルドカード検索を有効にするには、このパラメータのコメントを解除します。これにより、システムは次の検索フィルタを使用できるようになります。
"(&(|(uid=*%s*)(cn=*%s*)) (objectclass=icsCalendarUser))"
この検索フィルタを有効にすると、パフォーマンスが低下する可能性があります。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
LDAP 組織ツリー (Schema バージョン 2) またはドメインコンポーネントツリー (Schema バージョン 1) のルートサフィックスをリセットすることは可能ですが、この作業は十分に注意して行う必要があります。これを行う場合は、設定プログラムを再実行することをお勧めします。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すパラメータのうちの 1 つを編集します。
ディレクトリ内の DC ツリーのルートサフィックス。Schema バージョン 1 および Schema バージョン 2 互換モード (1.5) による複数ドメインのサポートに必要です。デフォルトは "o=internet" です。
「10.2 はじめての Calendar Server バージョン 6.3 の複数ドメイン環境の設定」も参照してください。
Schema バージョン 2 用の DIT (組織ツリー) のルートサフィックス。デフォルト値はありません。
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal