Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

Instant Messaging データのバックアップ

Instant Messaging には障害復旧ツールは付属していません。サイトのバックアップシステムを使って、設定ディレクトリとデータベースディレクトリを定期的にバックアップしてください。ここでは、次の各節で Instant Messaging のバックアップについて説明します。

バックアップすべき情報

バックアップすべき Instant Messaging 情報の種類は、次のとおりです。

設定情報は設定ディレクトリ (im-cfg-base) に格納されています。デフォルトのパスについては、「Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造」を参照してください。

Instant Messaging データはデータベースディレクトリ (im-db-base) に格納されます。im-db-base のデフォルトについても、「Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造」を参照してください。

Instant Messenger リソースがカスタマイズされている場合、それらのリソースもバックアップする必要があります。Instant Messenger リソースの場所は、インストール時に指定します。

バックアップの実行

設定情報はあまり頻繁には変更されませんが、Instant Messaging エンドユーザーデータは頻繁に変更されます。したがって、Instant Messaging エンドユーザーデータが失われることのないよう、それらを定期的にバックアップすることをお勧めします。バックアップは、インストールプログラムやアンインストールプログラムの実行前に実行する必要があります。

エンドユーザーデータや設定情報をバックアップする際、Instant Messaging サーバーを停止する必要はありません。というのも、サーバーによるすべてのディスクコミットは自動的に実行されるからです。

バックアップ情報の復元

ディスクに障害が発生し、すべてのエンドユーザーデータと設定情報が失われた場合、バックアップしたエンドユーザーデータと設定情報を復元する必要があります。

Procedureエンドユーザーデータをバックアップから復元する

  1. im-runtime-base ディレクトリに移動します。

    im-runtime-base の場所については、「Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造」を参照してください。

  2. Instant Messaging サーバーを停止します。


    imadmin stop
    
  3. バックアップデータを im-db-base ディレクトリにコピーします。

    バックアップされたデータのディレクトリ構造が保持されていることを確認してください。

  4. 新しく復元したデータのアクセス権と所有者を確認します。

    ファイルの所有者は、Instant Messaging のシステムユーザーであるはずです。このユーザーについては、「UNIX システムユーザーおよびグループの作成」を参照してください。アクセス権は次のように設定されているはずです。

    • ファイル: 600 (所有者だけが読み取りと書き込みの権限を持つ)

    • ディレクトリ: 700 (所有者だけが読み取り、書き込み、および実行の権限を持つ)

    アクセス権と所有者を変更する方法については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

  5. Instant Messaging サーバーを起動します。

    imadmin start