Instant Messaging には障害復旧ツールは付属していません。サイトのバックアップシステムを使って、設定ディレクトリとデータベースディレクトリを定期的にバックアップしてください。ここでは、次の各節で Instant Messaging のバックアップについて説明します。
バックアップすべき Instant Messaging 情報の種類は、次のとおりです。
設定情報
Instant Messaging エンドユーザーデータ
Instant Messenger リソース
設定情報は設定ディレクトリ (im-cfg-base) に格納されています。デフォルトのパスについては、「Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造」を参照してください。
Instant Messaging データはデータベースディレクトリ (im-db-base) に格納されます。im-db-base のデフォルトについても、「Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造」を参照してください。
Instant Messenger リソースがカスタマイズされている場合、それらのリソースもバックアップする必要があります。Instant Messenger リソースの場所は、インストール時に指定します。
設定情報はあまり頻繁には変更されませんが、Instant Messaging エンドユーザーデータは頻繁に変更されます。したがって、Instant Messaging エンドユーザーデータが失われることのないよう、それらを定期的にバックアップすることをお勧めします。バックアップは、インストールプログラムやアンインストールプログラムの実行前に実行する必要があります。
エンドユーザーデータや設定情報をバックアップする際、Instant Messaging サーバーを停止する必要はありません。というのも、サーバーによるすべてのディスクコミットは自動的に実行されるからです。
ディスクに障害が発生し、すべてのエンドユーザーデータと設定情報が失われた場合、バックアップしたエンドユーザーデータと設定情報を復元する必要があります。
im-runtime-base ディレクトリに移動します。
im-runtime-base の場所については、「Instant Messaging サーバーのディレクトリ構造」を参照してください。
Instant Messaging サーバーを停止します。
imadmin stop |
バックアップデータを im-db-base ディレクトリにコピーします。
バックアップされたデータのディレクトリ構造が保持されていることを確認してください。
新しく復元したデータのアクセス権と所有者を確認します。
ファイルの所有者は、Instant Messaging のシステムユーザーであるはずです。このユーザーについては、「UNIX システムユーザーおよびグループの作成」を参照してください。アクセス権は次のように設定されているはずです。
ファイル: 600 (所有者だけが読み取りと書き込みの権限を持つ)
ディレクトリ: 700 (所有者だけが読み取り、書き込み、および実行の権限を持つ)
アクセス権と所有者を変更する方法については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
Instant Messaging サーバーを起動します。
imadmin start