Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

付録 B httpbind.conf の Instant Messaging XMPP/HTTP ゲートウェイ 設定パラメータ

Instant Messaging は、XMPP/HTTP ゲートウェイ の設定を httpbind.conf ファイルに格納します。この付録では、設定パラメータと設定ファイルについて次の各節で説明します。

httpbind.conf ファイルを変更するたびに、Web コンテナまたはアプリケーションサーバーで提供されるツールを使用して XMPP/HTTP ゲートウェイ を再起動する必要があります。

httpbind.conf ファイルの場所

configure ユーティリティーはデフォルトで、デフォルトサーバーインスタンスの設定ディレクトリ (im-cfg-base) 内に httpbind.conf ファイルを作成します。次に例を示します。

Instant Messaging の複数のインスタンスを作成した場合、/default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。詳細は、「単一の Instant Messaging インストールからの複数インスタンスの作成」を参照してください。このファイルは configure ユーティリティーによって、デフォルトインスタンスの im-cfg-base ディレクトリ内にのみ作成されます。

httpbind.conf ファイルの構文

httpbind.conf ファイルは ASCII 形式のプレーンテキストファイルであり、各行には次の規則に基づいて、特定のゲートウェイパラメータとその値が定義されます。


注 –

configure ユーティリティーによって初期化された httpbind.conf ファイルを変更する際には、本書で説明した手順に必ず従ってください。


Instant Messaging XMPP/HTTP ゲートウェイ の設定パラメータ

表 B–1 では、httpbind.conf の設定パラメータを説明しています。

表 B–1 httpbind.conf の XMPP/HTTP Gateway 設定パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

httpbind.pool.nodeId

なし 

httpbind.pool.supporttrue に設定されている場合、このパラメータはサーバープール内のサーバーノードの完全 URL を指定します。この URL は、ロードバランサを指すのではなく Instant Messaging サーバーインスタンスを指すようにしてください。

httpbind.pool.support

false

このパラメータは、ゲートウェイがサーバープール配備内にあるかどうかを定義します。httpbind.pool.nodeId が指定されていない場合、このパラメータの値は false に設定されます。

このパラメータに指定できる値は次のとおりです。 

  • true – ゲートウェイはサーバープール配備の一部です。このほかに、enableonyes、および 1 も有効な値です。このパラメータを true に設定する場合、httpbind.pool.nodeId の値を指定する必要があります。

  • false – (デフォルト) ゲートウェイはサーバープール配備の一部ではありません。空の値 (空文字列) も有効な値です。

httpbind.config

なし 

ID キー (gwdomain-id) のコンマ区切りリストを指定します。このキーは、ゲートウェイで使用するドメイン、ホスト、ホストパスワード、およびコンポーネントの JID を決定するための設定キーとして使用されます。ID キーについては、表 B–2 を参照してください。

httpbind.content_type

text/xml; charset=utf-8

クライアントに応答を送信するときにゲートウェイが使用する content-type HTTP ヘッダーのデフォルト値です。

httpbind.hold

なし 

JEP 124 で定義された、クライアント要求内の hold 属性の最大許容値を指定します。クライアントが要求でゲートウェイよりも大きい値を指定した場合、ゲートウェイの値が使用されます。そうでない場合は、クライアント要求での値が使用されます。

httpbind.inactivity

180

ゲートウェイがクライアントへの接続を終了するまでに、クライアントの非アクティブ状態を許容する最大時間 (秒)。 

httpbind.log4j.config

なし 

ゲートウェイがロギングに使用する log4j 設定ファイルの場所。このパラメータが空のままの場合、ゲートウェイのロギングは無効になります。ロガー名は「httpbind」(log4j.logger.httpbind) です。

httpbind.polling

1 (秒)

次の要求を送信するまでにクライアントが待機しなければならない最小の時間 (秒)。 

httpbind.requests

2

クライアントがゲートウェイに対して行うことができる並行要求の数。このパラメータの値がクライアント要求の JEP 124 hold 属性の値よりも小さい場合、このパラメータの値は hold+1 に設定されます。このパラメータの値を 1 に設定しないでください。パフォーマンスが著しく低下する可能性があります。詳細は、httpbind.hold を参照してください。

httpbind.round_trip_delay

1 (秒)

ネットワーク遅延を考慮して、ラウンドトリップに関してタイムアウトに加えて許容する時間 (秒)。この値を高く設定しすぎると、パフォーマンスが低下する場合があります。 

httpbind.wait_time

120 (秒)

ゲートウェイがクライアントに応答を送信しなければならないデフォルトの期限 (秒)。クライアントの待ち時間がゲートウェイの待ち時間よりも長く設定されている場合、ゲートウェイの待ち時間が使用されます。 

httpbind.config のゲートウェイドメイン ID キーパラメータ

表 B–2 は、httpbind.config パラメータ内の各 ID を定義するために使用されるキーの説明です。表で説明されている各キー内で、gwdomain-id は、httpbind.config で指定されるドメイン ID です。

表 B–2 httpbind.config の ID キー

キー 

説明 

gwdomain-id.domains

この ID に対応するドメインのコンマ区切りリスト。 

gwdomain-id.hosts

この ID に対応するホストのスペース区切りリスト。これらの各ホストは、gwdomain-id .domains に指定されたドメインにサービスを提供できる必要があります。このリストは、ドメイン間のフェイルオーバーを行いやすくするために使用します。要求で経路制御を行うホストが明示的に定義されていない場合、このキーに指定されたホストのいずれかが、その要求にサービスを提供するために使用されます。

gwdomain-id.componentjid

ホストへの接続に使用するコンポーネント JID。 

gwdomain-id.password

ホストへの接続に使用するパスワード。