Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

エンドユーザーのシステム上に格納される Instant Messenger データ

Instant Messenger は、限られた量の自動ログイン関連情報を、エンドユーザーのシステム上にキャッシュします。この情報は次の場所に格納されます。

home-directory/.sunmsgr

home-directory は、エンドユーザーのホームディレクトリです。エンドユーザーのホームディレクトリは、Java システムプロパティー内の user.home パラメータから取得できます。

表 15–13 に、キャッシュデータが格納されるディレクトリおよびファイルを示します。また、この表には、それらのファイルおよびディレクトリの説明も含まれています。

表 15–13 キャッシュデータのディレクトリとファイル

ファイル名/ディレクトリ名 

種類 

説明 

.sunmsgr/messenger.properties

ファイル 

自動ログインプロパティーが格納されるファイルです。 

.sunmsgr/user-domain

ディレクトリ 

特定の {ログイン名, ドメイン名} の組み合わせに関するデータが格納されるディレクトリです。 

home-directory/.sunmsgr/ user-domain/messenger.properties

ファイル 

このファイルには、特定の user-domain に関する自動ログインオプションが格納されます。このファイルは使用されません。

home-directory/.sunmsgr/user-domain /messages/

ディレクトリ 

このディレクトリには、キャッシュメッセージが格納されます。このディレクトリは使用されません。 

表 15–14 に、Instant Messaging の自動ログインプロパティーを示します。また、この表には、これらのプロパティーの説明とデフォルト値も含まれています。

表 15–14 自動ログインプロパティー

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

client.password.encoded

false 

ユーザーパスワードを符号化するかどうかを決定します (SSO 使用時)。このパラメータの値が true の場合、符号化されたパスワードは net.password パラメータの値として格納されます。

net.nms

127.0.0.1

Instant Messaging サーバーのホスト名とポートです。 

net.nmsn

(後ろの数字 n は、複数のエントリを区別するために使用される)

 

セカンダリサーバーのホスト名とポート番号です。 

net.user

 

デフォルトのユーザー ID です。 

net.password

 

自動ログインを可能にする符号化されたユーザーパスワードです。