Instant Messaging を使用すると、調査、チャット、会議室、ニュースチャネル、およびアラートの内容をアーカイブし、その内容をエンドユーザーおよび管理者に電子メールで送信できます。任意の電子メールクライアントを使用して、アーカイブされた内容を検索および管理できます。この節では、Instant Messaging の電子メールアーカイブについて次の各節で説明します。
アーカイブされたレコードは、電子メールで送信されるまでの間、Instant Messaging サーバーによってキャッシュされます。電子メールアーカイブを有効にする場合、サーバーのメモリー要件は高くなります。パフォーマンスチューニングについては、『Sun Java Communications Suite 5 配備計画ガイド』を参照してください。
電子メールアーカイブプロバイダの有効化と無効化は、iim.conf 内のパラメータ値を変更することによって行います。
「Instant Messaging アーカイブを有効にする」での説明に従って、Instant Messaging のアーカイブを有効にしたことを確認します。
iim.conf を開きます。
詳細は、「iim.conf ファイルの構文」を参照してください。
iim.conf に次の行がまだ存在しない場合、追加します。
iim_server.msg_archive.provider = com.iplanet.im.server.EmailIMArchive |
iim_server.msg_archive.provider パラメータの内容は、アーカイブプロバイダのコンマ区切りのリストです。たとえば、電子メールアーカイブに加えてポータルアーカイブを有効にする場合、パラメータとその値を次のように入力します。
iim_server.msg_archive.provider = com.iplanet.im.server.IMPSArchive, \ com.iplanet.im.server.EmailIMArchive |
iim.conf を保存して閉じます。
Instant Messaging サーバー設定を更新します。
imadmin refresh |
iim.conf を開きます。
詳細は、「iim.conf ファイルの構文」を参照してください。
iim_server.msg_archive.provider パラメータから、値 com.iplanet.im.server.EmailIMArchive を削除します。
iim.conf を保存して閉じます。
Instant Messaging サーバー設定を更新します。
imadmin refresh |
アーカイブされたインスタントメッセージが含まれる電子メールを、どの管理者が受信するかを設定できます。調査、ニュース、会議室、アラート、またはチャットセッションを受信する管理者のコンマ区切りのリストを設定できます。拡張 RFC 822 ヘッダーを使用するように Instant Messaging を設定することもできます。これにより、メールクライアントでヘッダーの内容に基づいてメッセージをフィルタできるようになります。
電子メールアーカイブのこれらのパラメータを変更したあとで configure ユーティリティーを実行すると、入力したすべての値が上書きされます。
表 18–1 は、電子メールアーカイブを受信する管理者、拡張 RFC 822 ヘッダーの使用の有無、およびそのヘッダーの内容を定義するために使用する設定パラメータの説明です。
表 18–1 電子メールアーカイブの設定パラメータ
パラメータ |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
iim_arch.admin.email |
空の文字列 |
管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリスト。 |
iim_arch.alert.admin.email |
なし |
すべてのアーカイブされたアラートメッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリスト。アラートメッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.chat.admin.email |
なし |
すべてのアーカイブされたチャットメッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリスト。チャットメッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.conference.admin.email |
なし |
すべてのアーカイブされた会議室メッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリスト。会議室メッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.poll.admin.email |
なし |
すべてのアーカイブされた調査メッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリスト。調査メッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.news.admin.email |
なし |
すべてのアーカイブされたニュースメッセージが送信される管理者の電子メールアドレスのコンマ区切りリスト。ニュースメッセージに関しては、このパラメータの設定が iim_arch.admin.email の設定内容より優先されます。 |
iim_arch.email.archiveheader.name |
なし |
拡張 RFC 822 ヘッダーの名前。 |
iim_arch.email.archiveheader.value |
all |
iim_arch.email.archiveheader.name のヘッダー名に対応する値。 |
iim.conf を開きます。
詳細は、「iim.conf ファイルの構文」を参照してください。
iim.conf に、表 18–1 のパラメータと適切な値を追加します。
サーバーを更新します。
imadmin refresh |
次の各節では、Instant Messaging の各種アーカイブコンテンツが含まれる電子メールメッセージの RFC 822 ヘッダーについて説明します。
チャットセッションを開始した人
受信者と iim.conf で設定された任意の管理者。詳細は、表 18–1 を参照してください。
チャットセッションを開始した人
長さが 50 文字を超える最初の冒頭の有用なメッセージ。
アーカイブプロバイダによる電子メールメッセージの作成日。
使用しません。
メッセージスレッドに基づいて電子メールアーカイブプロバイダによって生成されます。
チャットセッションを開始した人
ほかの参加者と iim.conf で設定された任意の管理者。詳細は、表 18–1 を参照してください。
チャットセッションを開始した人
会議室に件名が設定されている場合、会議室の件名が使用されます。件名が設定されていない場合、長さが 50 文字を超える冒頭の有用なメッセージが使用されます。
アーカイブプロバイダによる電子メールメッセージの作成日。
使用しません。
会議室 ID に基づいて電子メールアーカイブプロバイダによって生成されます。
会議室の所有者 (会議室作成者)
関連付けられたメーリングリスト、会議室への明示的アクセス権を持つユーザー、および iim.conf で設定された任意の管理者。詳細は、表 18–1 を参照してください。
使用しません。
[会議室名] 件名。
アーカイブプロバイダによる電子メールメッセージの作成日。
使用しません。
会議室 ID に基づいて電子メールアーカイブプロバイダによって生成されます。
調査の送信者。
調査の送信者と iim.conf で設定された任意の管理者。詳細は、表 18–1 を参照してください。
使用しません。
調査の質問。
アーカイブプロバイダによる電子メールメッセージの作成日。
使用しません。
電子メールアーカイブプロバイダによって生成されます。
調査の送信者。
調査の受信者と iim.conf で設定された任意の管理者。詳細は、表 18–1 を参照してください。
調査の送信者。
調査の質問。
アーカイブプロバイダによる電子メールメッセージの作成日。
使用しません。
電子メールアーカイブプロバイダによって生成されます。
アラートの送信者。
アラートの受信者と iim.conf で設定された任意の管理者。詳細は、表 18–1 を参照してください。
使用しません。
アラートの件名。
アーカイブプロバイダによる電子メールメッセージの作成日。
使用しません。
電子メールアーカイブプロバイダによって生成されます。
ニュースチャネル投稿の送信者。
ニュースチャネルに関連付けられたメーリングリストと iim.conf で設定された任意の管理者。詳細は、表 18–1 を参照してください。
使用しません。
ニュースチャネル投稿の件名。
アーカイブプロバイダによる電子メールメッセージの作成日。
使用しません。
ニュースチャネル ID に基づいて電子メールアーカイブプロバイダによって生成されます。