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Sun Java™ System Identity Manager 7.0 インストールガイド 

第 2 章
Tomcat 用の Identity Manager のインストール手順

Apache Tomcat アプリケーションサーバーの Version 4.1.x または 5.0.x とともに使用する目的で Identity Manager をインストールするには、次の情報および手順を使用してください。この章は次の節で構成されています。


開始する前に

インストール中に、次の情報が必要になります。

Tomcat 5 の要件

Identity Manager を Tomcat とともに実行する場合は、Java 1.4.2.x または 1.5 JDK を使用する必要があります。


インストール手順

次のインストールおよび設定の手順を行います。

手順 1: Tomcat ソフトウェアをインストールする


この章で略述されている Tomcat のインストール手順は、一般的な参照用にのみ提供されています。Tomcat のインストールの詳細については、アプリケーションサーバーソフトウェアのプロバイダが提供している Web ページまたは参照情報を参照してください。


アプリケーションサーバープロバイダが提供している手順に従って、Tomcat ソフトウェアをインストールします。Jakarta Project サイト (http://jakarta.apache.org/tomcat/) には役立つ情報があります。

Windows 上でのインストール

Tomcat インストーラからインストールする場合は、次の操作を行います。

  1. Tomcat のインストール場所を指定します。
  2. Tomcat をサービスとして開始することを選択し、実行時に使用するポート番号を選択します。デフォルトのポートは 8080 です。

UNIX 上でのインストール

  1. Tomcat インストールバンドルをダウンロードして展開した後、次の手順で Tomcat 起動スクリプトを修正します。
  2. $TOMCAT_HOME/bin ディレクトリにある setclasspath.sh ファイルの先頭に、次の行を追加します。

    JAVA_HOME=JDK の場所
    BASEDIR=展開した Tomcat がある場所
    export JAVA_HOME BASEDIR

  3. UTF-8 をサポートするように Tomcat を設定するには、次の例のようにして、TOMCAT DIRconf/server.xml ファイルの connector 要素に URIEncoding="UTF-8" 属性を追加します。
  4. <!-- Define a non-SSL Coyote HTTP/1.1 Connector on the port specified during installation -->
    <Connector port="8080"
       maxThreads="150"
       minSpareThreads="25"
       maxSpareThreads="75"
       enableLookups="false" redirectPort="8443"
       acceptCount="100" debug="0" connectionTimeout="20000"
       disableUploadTimeout="true"
       URIEncoding="UTF-8" />

  5. UTF-8 をサポートするように Tomcat を設定する場合は、java vm オプションに -Dfile.encoding=UTF-8 も追加します。

手順 2: Identity Manager ソフトウェアをインストールする

  1. 次の 2 つの方法のいずれかを使用して、Identity Manager ソフトウェアをインストールできます。
    • インストーラをグラフィカルユーザーインタフェースで使用する方法

      install.bat (Windows の場合) または install (UNIX の場合) コマンドを実行して、インストールプロセスを起動します。

      インストーラの「Welcome」パネルが表示されます。

    • インストーラを非グラフィカルユーザーインタフェースで使用する方法

      Identity Manager ソフトウェアをインストールするディレクトリに移動します。次のコマンドを入力して、nodisplay モードでインストーラを起動します。

      install -nodisplay

      インストーラの「Welcome」テキストが表示されます。続く手順で、インストーラはインストール情報を収集するための一連の質問を、グラフィカルユーザーインタフェースの場合と同じ順序で示します。


      ディスプレイ環境がない場合は、インストーラはデフォルトで nodisplay オプションを使用します。DISPLAY 環境変数は有効な X サーバーに設定する必要があります。これを設定しないと、インストールが失敗することがあります。


  2. 「Next」をクリックして、「Install or Upgrade?」パネルを表示します。
  3. 「New Installation」オプションを選択した状態で、「Next」をクリックします。
  4. 「Select Installation Directory」パネルが表示されます。

  5. 表示されたディレクトリの場所を、Identity Manager をインストールする場所に置き換えます。この場所は、ステージングの場所にすることも、特定のフォルダにすることもできます。場所を入力するか、または「Browse」をクリックして場所を選択し、「Next」をクリックします。

    • Tomcat の server.xml ディレクトリに新規コンテキスト (仮想ディレクトリ) を作成しない場合は、%TOMCAT_HOME%¥webapps¥idm にインストールすることをお勧めします。
    • 入力したディレクトリが存在しない場合は、インストーラによって確認のメッセージが表示されたあと、ディレクトリが作成されます。

  6. 「Install Now」をクリックしてインストールを開始します。
  7. ファイルがインストールされると、インストーラの「Launch Setup」パネルが表示されます。

  8. $WSHOME/WEB-INF ディレクトリに Java の mail.jar および activation.jar ファイルを追加します。mailactivation の jar ファイルは次の場所にあります。
  9. http://java.sun.com/products/javamail

    http://java.sun.com/products/beans/glasgow/jaf.html


    注意

    インデックスデータベースの使用を計画している場合は、処理を続行する前に、idm¥WEB-INF¥lib ディレクトリへの 1 つ以上のファイルのコピーが必要になることがあります。たとえば、JDBC ドライバを含む JAR ファイル (DriverManager 接続の場合)、または JNDI InitialContextFactory を含む JAR ファイル (データソース接続の場合) の idm/WEB-INF/lib への格納が必要になることがあります。処理を続行する前に実行する必要がある手順を判断するには、「インデックスデータベースのリファレンス情報」を参照してください。終了したら、「Launch Setup」をクリックしてセットアップウィザードを起動し、セットアップ手順を続行します。

    インデックスデータベースのファイルをコピーする前に「Launch Setup」をクリックすると、セットアップが正しく続行されません。そのような場合には、インストールプログラムを終了してから、lh setup コマンドを使用してインストールプロセスの設定部分をやり直します。


  10. 「Setup Wizard」パネルの「Next」をクリックします。
  11. 製品の「Locate the Repository」パネルが表示されます。

  12. 次の中からインデックスデータベースを選択します。
    • Oracle (JDBC Driver)
    • Oracle (Data Source)
    • MySQL (JDBC Driver)
    • MySQL (Data Source)
    • DB2 (JDBC Driver)
    • DB2 (Data Source)
    • SQL Server (JDBC Driver)
    • SQL Server (Data Source)
    • LocalFiles
    • 選択によっては、追加のセットアップ情報の入力が求められます。


      選択とセットアップの説明については、「インデックスデータベースのリファレンス情報」を参照してください。


  13. 「Next」をクリックします。
  14. 「Continue Identity Manager Demo Setup?」パネルが表示されます。
  15. これがデモ以外のインストールである場合は、「No, I will configure Identity Manager myself」をクリックします。手順 20 に進んでください。
  16. デモ設定をする場合は、「Yes, I would like to continue setting up a demonstration environment」をクリックします。
  17. これにより、ユーザーの設定や、環境およびサーバー情報の入力をすばやく行うことができます。

  18. 次の個人情報を入力します。
    • 電子メールアドレス

    • この個人情報を使用して、Configurator 特権を持つ承認者ユーザーが作成されます。


  19. 次の承認者情報を入力します。
    • 承認者名
    • 承認者パスワード
  20. 「Next」をクリックします。
  21. 「Server Type」をリストから選択します。
  22. 使用している環境に管理するサーバーがない場合は、「None」を選択します。管理するサーバーがある場合は、適切なサーバーのタイプを選択します。必要に応じて、詳細なサーバー情報の入力が要求されます。

  23. 電子メールの SMTP サーバーがある場合は、「SMTP Host」をクリックして、サーバーアドレスを入力します。必要に応じて、「Test Server」をクリックして、SMTP サーバーとの通信を確認します。
  24. 電子メール通知をファイルに書き込む場合は、「Notification File」をクリックします。別の通知ファイルを選択するには「Browse」をクリックします。
  25. 「Next」をクリックします。
  26. 「Save Configuration」パネルが表示されます。
  27. 「Execute」をクリックして、リストされているすべての機能を実行します。必要に応じて、「Hide Details」をクリックします。
  28. 操作が完了したら、セットアップパネルの「Done」をクリックします。

詳細情報の入手

インストールが完了すると、インストーラの「Installation Summary」パネルが表示されます。インストールに関する詳細情報を表示するには、「Details」をクリックします。

このパネルにすべてのメッセージが表示されるとは限りません。詳細については、指定されているログファイルを表示してください。

完了したら、「Close」をクリックしてインストーラを終了します。

手順 3: Sun Identity Manager Gateway をインストールする

Windows Active Directory、Novell NetWare、Novell GroupWise、Exchange 5.5、Remedy、または RSA ACE/Server のリソースを設定する場合は、Sun Identity Manager Gateway をインストールする必要があります。「Sun Identity Manager Gateway のインストール手順」の手順を行なってください。



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