Java CAPS 6 インストール CLI の使用

Java CAPS 6 インストール CLI の使用

このトピックでは、コマンド行インタフェース (CLI) を使用して JavaTM Composite Application Platform Suite (Java CAPS) を正常にインストールするための手順 (そのうちの 1 つは省略可能) について説明します。このインタフェースでは、端末、リモートシェル、またはコマンドプロンプトを使用してソフトウェアやオペレーティングシステムと対話できます。また、このトピックでは、『Java CAPS インストールの計画』へのリンクも提供されており、インストールを実行する前に目を通しておくことをお勧めします。ここには、サポートされるプラットフォーム、オペレーティングシステムの制限事項、パラメータ定義などの関連する情報が記載されています。ご質問またはご不明な点がありましたら、Java CAPS の Web サイト (http://goldstar.stc.com/support) を参照してください。


ヒント –

Sun Developer Network (SDN) の Web サイトにある HTML 形式のすべての Java CAPS マニュアルを利用するには、http://developers.sun.com/docs/javacaps/ に移動してください。

Enterprise Manager の「ヘルプ」タブをクリックする方法で、SDN の Web サイトにある Java CAPS マニュアルを利用することもできます。

Java CAPS アップローダの「ヘルプ」タブをクリックすると、「Java CAPS Uploader を使用した Java CAPS コンポーネントのインストール」トピックが開きます。


必要な知識

次のトピックには、インストールに関する概念的な情報が含まれています。

必要な作業

次のトピックでは、Java Development Kit (JDK) と Java CAPS をインストールするための手順を提供します。

CLI インストールの概要

インストールを開始する前に、『Java CAPS インストールの計画』に目を通してください。ここには、Java CAPS を正常にインストールするために必要な情報 (サポートされるプラットフォーム、オペレーティングシステムの制限事項、パラメータ定義など) が記載されています。コマンド行インストールスクリプトは、サポートされている任意のオペレーティングシステム上で使用できます。それには、まず設定プロパティーファイルを設定し、次にインストールスクリプトを起動します。コマンド行インストールでは、次の任意またはすべてのスイートコンポーネントをインストールします。

インストールには、次のコマンド行によって指定できる 3 種類のインストールがあります。

JavaCAPS.bin [-f filename] [-i {silent | gui | console} ] [-help]

注 –

設定プロパティーファイル内にオプションをまったく設定しないでコマンド行インストールの実行可能ファイルを実行した場合は、Java CAPS GUI インストーラが起動されます。


同時にすべてをインストールする必要はありません。初期インストールを完了したあと、設定プロパティーファイルを設定し、コマンド行インストールスクリプトを起動して特定の項目をインストールすることによって、追加の Java CAPS 製品やコンポーネントをいつでもインストールできます。


注意 – 注意 –

Java CAPS Release 6 は、インストールディレクトリパス内の空白文字をサポートしていません。


このプロセスではまた、Sun アンインストーラソフトウェアもインストールされます。


注 –

Java CAPS をインストールする前に、JDK がインストールされ、JAVA_HOME が設定されている必要があります。そうでない場合、インストーラはインストールを停止します。「JDK のインストールと JAVA_HOME の設定」を参照してください。


サイレントインストールのサンプルの設定プロパティーファイル

インストールに必要のない行の先頭に「#」記号を付加することによって、インストールしないバンドルや機能をコメントにします。設定する必要のある変数があります。


注 –

installername はインストール実行可能ファイルの名前であり、Operating_System は、Java CAPS をインストールしているオペレーティングシステムの名前 (たとえば、Sun Solaris 10 SPARC (64 ビット) の場合は solaris64、Intel 版 Sun Solaris 10 x86 (32/64 ビット) の場合は solx86、Microsoft Windows (32 ビット) の場合は win32) です。また、「Appserver」は Sun Java System Administration Server を表し、「EM」は Enterprise Manager の省略形です。


#Installation command examples
#installername -i silent
#installername -f file.properties


#[silent|gui|console]
#[Complete|Custom]
CHOSEN_INSTALL_SET=Complete
CHOSEN_INSTALL_FEATURE_LIST=Repository,NetBeans,Appserver,STCMS,UDDI,EM

#Choose JDK
#----------
USER_JDK_HOME=/opt/java/jdk1.6.0_02

#Choose Install Folder
#---------------------
USER_INSTALL_DIR=/space/JavaCAPS6

#Repository Get User Input
#-------------------------
REPOSITORY_NAME=repository1
REPOSITORY_ADMIN_PORT=12000

#NetBeans Get User Input
#-------------------------
NETBEANS_INSTALL_NBMS=1

#Appserver Get User Input
#------------------------
APPSERVER_ADMIN_USER=admin
APPSERVER_ADMIN_PASSWORD=adminadmin
APPSERVER_MASTER_PASSWORD=changeit
APPSERVER_DOMAIN_NAME=domain1
# Basic Ports
APPSERVER_ADMIN_PORT=4848
APPSERVER_HTTP_PORT=8080
APPSERVER_HTTPS_PORT=8181
# Advanced Ports
APPSERVER_JMS_PORT=7676
APPSERVER_JMX_ADMIN_PORT=8686
APPSERVER_IIOP_PORT=3100
APPSERVER_IIOP_SSL_PORT=3820
APPSERVER_IIOP_MUTUALAUTH_PORT=3920

#STCMS Get User Input
#--------------------
STCMS_OS_TYPE=Operating_System
STCMS_PORT=18007
STCMS_SSL_PORT=18008
STCMS_MIGRATION_FROM_DIR=

#EM Get User Input
#-----------------
EMANAGER_HOST_NAME=localhost
EMANAGER_ADMIN_PORT=15000

このサンプルファイルを使用して、必要としているインストールに固有の設定プロパティーファイルを設定します。設定プロパティーファイルを設定したら、「installername -f file.properties」と入力してインストールを実行します。


注 –

サイレントモードを使用してインストールする場合、製品がすでにインストールされていれば、スクリプト化されたファイル file.properties が Java CAPS Installer によって自動的に生成されます。


必要な作業

次のリンク先では、Java CAPS をインストールするための各手順が説明されています。


注 –

Release 6 は、Macintosh システムでのコマンド行インストールをサポートしていません。


JDK のインストールと JAVA_HOME の設定

システムにまだ Java Development Kit (JDK) がインストールされていないか、または JAVA_HOME が設定されていない場合は、Java CAPS をインストールする前に、JDK をインストールして JAVA_HOME を設定する必要があります。後述の作業で、UNIX または Windows システムに JDK をインストールして JAVA_HOME を設定するために必要な情報を提供します。

プラットフォームごとの Java CAPS JDK の要件

Sun Solaris

JDK5: 1.5.0_14 以降

JDK6: 1.6.0_03 以降

IBM AIX

JDK5: IBM AIX でサポートされる最新の 1.5

Linux (Red Hat および SUSE)

JDK5: 1.5.0_14 以降

JDK6: 1.6.0_03 以降

Macintosh

JDK5: Macintosh でサポートされる最新の 1.5

Microsoft Windows

JDK5: 1.5.0_14 以降

JDK6: 1.6.0_03 以降


注意 – 注意 –

Java CAPS Installer は、Sun Solaris SPARC または AMD 64 ビット環境上の JDK 1.6.0_04 64 ビットバージョンをサポートしていません。


ProcedureKorn および bash シェルを使用して UNIX システムに JDK をインストールして JAVA_HOME を設定する

始める前に

この作業は、次の場合にのみ実行します。

  1. JDK をインストールするには、URL http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp に移動します。

  2. 該当する JDK を見つけ、「Download」をクリックします。

    JDK がコンピュータ上の、たとえば /usr/jdk/jdk1.6.0_02 にインストールされます。必要に応じて、JDK を別の場所に移動することもできます。JDK がインストールされたら、JAVA_HOME を設定できます。

  3. export JAVA_HOME= jdk install dir

    この場合、 jdk install dir は JDK をインストールしたディレクトリです。

  4. export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH

  5. chmod 755 JavaCAPS.bin

ProcedureBourne シェルを使用して UNIX システムに JDK をインストールして JAVA_HOME を設定する

始める前に

この作業は、次の場合にのみ実行します。

  1. JDK をインストールするには、URL http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp に移動します。

  2. 該当する JDK を見つけ、「Download」をクリックします。

    JDK がコンピュータ上の、たとえば /usr/jdk/jdk1.6.0_02 にインストールされます。必要に応じて、JDK を別の場所に移動することもできます。JDK がインストールされたら、JAVA_HOME を設定できます。

  3. JAVA_HOME=jdk install dir

    この場合、 jdk install dir は JDK をインストールしたディレクトリです。

  4. export JAVA_HOME

  5. PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH

  6. export PATH

  7. chmod 755 JavaCAPS.bin

ProcedureC シェルを使用して UNIX システムに JDK をインストールして JAVA_HOME を設定する

始める前に

この作業は、次の場合にのみ実行します。

  1. JDK をインストールするには、URL http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp に移動します。

  2. 該当する JDK を見つけ、「Download」をクリックします。

    JDK がコンピュータ上の、たとえば /usr/jdk/jdk1.6.0_02 にインストールされます。必要に応じて、JDK を別の場所に移動することもできます。JDK がインストールされたら、JAVA_HOME を設定できます。

  3. setenv JAVA_HOME jdk install dir

    この場合、 jdk install dir は JDK をインストールしたディレクトリです。

  4. setenv PATH $JAVA_HOME/bin:$PATH

  5. chmod 755 JavaCAPS.bin

ProcedureWindows システムに JDK をインストールして JAVA_HOME を設定する

始める前に

この作業は、次の場合にのみ実行します。

  1. JDK をインストールするには、URL http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp に移動します。

  2. 該当する JDK を見つけ、「Download」をクリックします。

    JDK がコンピュータ上の、たとえば C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_02 にインストールされます。必要に応じて、JDK を別の場所に移動することもできます。JDK がインストールされたら、JAVA_HOME を設定できます。

  3. JDK を設定するには、「マイ コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  4. 「詳細設定」タブで、「環境変数」を選択し、JAVA_HOME を JDK が格納されている場所 (たとえば、C:\Program Files\Java\jdk6.1.3) を指すように編集します。

CLI を使用した Java CAPS のサイレントインストール

Java CAPS のコマンド行インストールスクリプトを使用すると、完全なインストールを実行できます。これはサイレントインストールです。つまり、インストーラと対話することも、実行中のインストール先ディレクトリを開かないかぎりプロセスが表示されることもありません。設定プロパティーファイル内にオプションを設定したら、「installername -f file.properties」と入力してインストールを開始します。インストールを開始する前に、『Java CAPS インストールの計画』に目を通してください。ここには、Java CAPS を正常にインストールするために必要な情報 (サポートされるプラットフォーム、オペレーティングシステムの制限事項、パラメータ定義など) が記載されています。


注 –

サイレントモードを使用してインストールする場合、製品がすでにインストールされていれば、スクリプト化されたファイル file.properties が Java CAPS Installer によって自動的に生成されます。



注意 – 注意 –

Java CAPS Release 6 は、インストールディレクトリパス内の空白文字をサポートしていません。


実行時コンポーネントのインストール

設定プロパティーファイルを、実行時コンポーネントのみをインストールするように設定できます。インストールセットの「すべて」から「カスタム」への変更 (CHOSEN_INSTALL_SET=Custom) などのファイル内のオプションを設定したあと、必要な実行時コンポーネント (Sun Java System Application Server、リポジトリ、または Sun JMS IQ Manager) が設定されていることを確認し、NetBeans などのインストールしないコンポーネントをコメントにして、「CLI を使用して Java CAPS をサイレントインストールする」の手順に従ってインストールを完了します。

設計時コンポーネントのインストール

設定プロパティーファイルを、設計時コンポーネントのみをインストールするように設定できます。インストールセットの「すべて」から「カスタム」への変更 (CHOSEN_INSTALL_SET=Custom) などのファイル内のオプションを設定したあと、NetBeans が設定されていることを確認し、リポジトリなどのインストールしないコンポーネントをコメントにして、「CLI を使用して Java CAPS をサイレントインストールする」の手順に従ってインストールを完了します。


注 –

Release 6 は、Macintosh システムでのコマンド行インストールをサポートしていません。


ProcedureCLI を使用して Java CAPS をサイレントインストールする

  1. インストール実行可能ファイルを納入メディアからインストールディレクトリにダウンロードします。

    • Sun のサポートから指定された Sun ダウンロードセンター (SDLC) の URL から

    • Java 複合アプリケーションプラットフォームスイートメディアキットに付属の DVD から

  2. 設定プロパティーファイルを設定し、それを Java CAPS をインストールするディレクトリにコピーします。

    サンプルのプロパティーファイルにはデフォルト値が使用されており、その多くが変更可能です。また、次の変数も使用されており、これらはインストールスクリプトを実行する前に置き換える必要があります。

    • USER_JDK__HOME: JDK が格納されているディレクトリ。

    • USER_INSTALL_DIR: Java CAPS をインストールしているディレクトリ。

    • REPOSITORY_NAME: リポジトリをインストールしているコンピュータの名前。リポジトリの名前 (デフォルトは「repository1」) を変更することもできますが、すべてを小文字にすると接続の問題が発生する場合があるため、「repository」には変更しないでください。

    • STCMS_OS_TYPE — Sun Java JMS IQ Manager をインストールしているオペレーティングシステムの名前。次に例を示します。

      solx86

      Sun Solaris 10 x86 (32/64 ビット)、Intel

      solamd64

      Sun Solaris 10 x86 (64 ビット)、AMD

      solaris64

      Sun Solaris 10 (64 ビット)、SPARC

      aix32

      IBM AIX 5L 5.2 および 5.3 (32 ビット)

      aix64

      IBM AIX 5L 5.2 および 5.3 (64 ビット)

      linux7

      Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3、4、および 5 (32/64 ビット)、Intel

      linuxamd64

      Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3、4、および 5 (64 ビット)、AMD

      redhat5_64

      RedHat Enterprise Linux 5 Advanced Server (Intel および AMD x86-64)

      suse8

      SUSE Linux Enterprise Server 9 および 10 (32/64 ビット)、Intel

      win32

      Windows (32 ビット)

      donotinstall

      インストールしない

    サンプルの設定プロパティーファイル


    注 –

    installername はインストール実行可能ファイルの名前であり、「Appserver」は Sun Java System Administration Server を表し、「EM」は Enterprise Manager の省略形です。


    #Installation command examples
    #installername -i silent
    #installername -f file.properties
    
    
    #[silent|gui|console]
    CHOSEN_INSTALL_FEATURE_LIST=Repository,NetBeans,Appserver,STCMS,UDDI,EM
    #[Complete|Custom]
    CHOSEN_INSTALL_SET=Complete
    
    
    #Choose JDK
    #----------
    USER_JDK_HOME=C:\\Program Files\\Java\\jdk1.6.0_02
    
    #Choose Install Folder
    #---------------------
    USER_INSTALL_DIR=C:\\JavaCAPS6
    
    #Repository Get User Input
    #-------------------------
    REPOSITORY_NAME=repository1
    REPOSITORY_ADMIN_PORT=12000
    
    #NetBeans Get User Input
    #-------------------------
    NETBEANS_INSTALL_NBMS=1
    
    #Appserver Get User Input
    #------------------------
    APPSERVER_ADMIN_USER=admin
    APPSERVER_ADMIN_PASSWORD=adminadmin
    APPSERVER_MASTER_PASSWORD=changeit
    APPSERVER_DOMAIN_NAME=domain1
    # Basic Ports
    APPSERVER_ADMIN_PORT=4848
    APPSERVER_HTTP_PORT=8080
    APPSERVER_HTTPS_PORT=8181
    # Advanced Ports
    APPSERVER_JMS_PORT=7676
    APPSERVER_JMX_ADMIN_PORT=8686
    APPSERVER_IIOP_PORT=3100
    APPSERVER_IIOP_SSL_PORT=3820
    APPSERVER_IIOP_MUTUALAUTH_PORT=3920
    
    #STCMS Get User Input
    #--------------------
    STCMS_OS_TYPE=win32
    STCMS_PORT=18007
    STCMS_SSL_PORT=18008
    STCMS_MIGRATION_FROM_DIR=
    
    #EM Get User Input
    #-----------------
    EMANAGER_HOST_NAME=localhost
    EMANAGER_ADMIN_PORT=15000

    注 –

    インストールしないコンポーネントはコメントにしてください。


  3. Java CAPS をインストールするディレクトリにインストール実行可能ファイルを抽出します。たとえば、Sun Solaris の場合は JavaCAPS.bin、Microsoft Windows の場合は JavaCAPS.exe になります。


    注意 – 注意 –

    UNIX システムでは、Sun Solaris SPARC システムの場合のように /var/tmp がシステムの一時ディレクトリであっても、Java CAPS Installer はデフォルトで /tmp をワークスペースとして使用します。/tmp へのアクセス権がない場合、これが問題になることがあります。この問題の回避方法として、環境変数 IATEMPDIR=/var/tmp を設定します。この環境変数が設定されると、その後 Java CAPS Installer は /var/tmp を一時ディレクトリとして使用します。


  4. UNIX システムで端末ウィンドウ (Windows システムの場合はコマンドプロンプト) を開き、設定プロパティーファイルとインストール実行可能ファイルをコピーしたインストールディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。

    • sh ./JavaCAPS.bin -i silent -f file.properties (Solaris の場合)

    • sh ./JavaCAPS.bin -i silent -f file.properties (Linux の場合)

    • JavaCAPS.exe -i silent -f file.properties (Windows の場合)

    Java CAPS が、指定したディレクトリにインストールされます。

CLI コンソールを使用した Java CAPS のインストール

この手順では、Java CAPS コンソールコマンド行インストールを使用して、Sun Java System Application Server 9.1 (SJSAS)、NetBeans IDE 6.1 ML、Java CAPS コア製品 (Sun Enterprise Service Bus など)、Java CAPS リポジトリ v.6、Java CAPS Enterprise Manager v.6、Sun JMS IQ Manager v.6、および UDDI サーバーをインストールします。


注 –

Release 6 は、Macintosh システムでのコマンド行インストールをサポートしていません。



注意 – 注意 –

Java CAPS Release 6 は、インストールディレクトリパス内の空白文字をサポートしていません。


Procedureコマンド行コンソールを使用して Java CAPS コンポーネントをインストールする

  1. インストール実行可能ファイルを納入メディアからインストールディレクトリにダウンロードします。

    • Sun のサポートから指定された Sun ダウンロードセンター (SDLC) の URL から

    • Java 複合アプリケーションプラットフォームスイートメディアキットに付属の DVD から

  2. Java CAPS をインストールするディレクトリにインストール実行可能ファイルを抽出します。たとえば、Sun Solaris の場合は JavaCAPS.bin、Microsoft Windows の場合は JavaCAPS.exe になります。


    注意 – 注意 –

    UNIX システムでは、Sun Solaris SPARC システムの場合のように /var/tmp がシステムの一時ディレクトリであっても、Java CAPS Installer はデフォルトで /tmp をワークスペースとして使用します。/tmp へのアクセス権がない場合、これが問題になることがあります。この問題の回避方法として、環境変数 IATEMPDIR=/var/tmp を設定します。この環境変数が設定されると、その後 Java CAPS Installer は /var/tmp を一時ディレクトリとして使用します。


  3. インストールを開始する前に、すべてのプログラムを終了します。


    注 –

    処理中にいつでもインストールを取り消すことができます。


  4. コンソールインストールを開始するには、JavaCAPSextension —i console と入力します。

    該当する実行可能ファイル (たとえば、JavaCAPS.bin) を使用します。

    • JavaCAPS.bin (Solaris の場合)

    • JavaCAPS.bin (AIX の場合)

    • JavaCAPS.bin (Linux の場合)

    • JavaCAPS.exe (Windows の場合)

    コンソールインストールが開始されます。

  5. インストールの概要に目を通したあと、Enter キーを押してインストールを開始します。

  6. ライセンス契約書を最後まで進めると、条項への同意を求められます。インストールを続行するには、「Y」を入力する必要があります。


    注 –

    ライセンス契約書はいくつかの部分に分かれており、条項に同意できるようになるまで、各セグメントのあとで Enter キーを押す必要があります。


  7. インストールディレクトリを選択するよう求められたら、絶対パスを入力するか、または Enter キーを押してデフォルト (JavaCAPS6) を使用します。

    1. 「JavaCAPS6」という名前のディレクトリがすでに存在する場合は、「1」を入力して選択を確認します。

    2. 「JavaCAPS6」という名前のディレクトリがすでに存在していて、別のディレクトリを使用する場合は、「2」を入力します。

  8. インストールセットを選択するよう求められたら、「すべて」の場合は「1」を、「カスタマイズ」の場合は「2」を入力します。

    「すべて」がデフォルトです。「カスタマイズ」を選択すると、インストールする製品の機能を選択できます。

  9. (省略可能) 「カスタマイズ」を選択した場合は、インストールしない機能を示す数字をコンマで区切って入力します。

  10. Java Developer Kit (JDK) を選択するよう求められたら、JDK への絶対パスを指定するか、または Enter キーを押してデフォルト値を使用します。


    注 –

    インストールを開始する前に、JDK がすでにインストールされている必要があります。JDK がまだインストールされていない場合は、「JDK のインストールと JAVA_HOME の設定」を参照してください。


  11. リポジトリを設定するよう求められたら、適切な情報を指定します。

    1. リポジトリのデフォルト名「repository1」を使用するか、またはカスタム値を指定します。

    2. リポジトリのデフォルトポート番号「12000」を使用するか、またはカスタム値を指定します。

  12. NetBeans IDE の NBM をインストールするよう求められたら、「TRUE」を示すデフォルト値「1」を使用するか、または「FALSE」を示す「2」を入力します。

  13. Sun Java System Application Server を設定するよう求められたら、適切な情報を指定します。


    ヒント –

    あとで使用するために、選択した内容を記録しておいてください。Sun Java System Application Server を起動するには、ログインプロセス中に、管理者のユーザー名、パスワード、およびマスターパスワードが必要になります。


    1. 管理者ユーザー名のデフォルト「admin」を使用するか、またはカスタム値を指定します。

    2. 管理者ユーザーのパスワードを指定します。


      注 –

      これは、管理者としてログインするときに使用するパスワードです。これは 8 文字以上にする必要があります。


    3. Sun Java System Application Server 内のデータを保護するには、マスターパスワードを指定します。


      注 –

      これは、Sun Java System Application Server 内のデータを保護するために使用されるキーです。これは 8 文字以上にする必要があります。


    4. デフォルトの Sun Java System Application Server 管理ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、管理 HTTP 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 4848 です。


    5. デフォルトの Sun Java System Application Server HTTP ポート番号を使用するか、または新しい番号を入力します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、配備する Web アプリケーションの HTTP 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 8080 です。


    6. デフォルトの Sun Java System Application Server HTTPS ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、配備する Web アプリケーションの HTTPS 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 8181 です。


    7. デフォルトの JMS ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、JMS IQ Manager 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 7676 です。


    8. デフォルトの JMX 管理ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、JMX 管理要求をこのポートで待機します。デフォルトは 8686 です。


    9. デフォルトの IIOP ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、CORBA 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 3100 です。


    10. デフォルトの IIOP SSL ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      Sun Java System Application Server は、セキュリティー保護された CORBA 要求をこのポートで待機します。デフォルトは 3820 です。


    11. デフォルトの IIOP 相互認証ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      デフォルトは 3920 です。


  14. Sun JMS IQ Manager を設定するよう求められたら、適切な情報を指定します。

    Sun JMS IQ Manager をインストールする場合は、Sun Java System Application Server をインストールする必要があります。また、このインストールが完了したあとで、JMS IQ Manager を別の Sun Java System Application Server に手動でインストールすることもできます。

    1. オペレーティングシステムの種類を入力するよう求められたら、該当する OS を指定します。

      Sun Java IQ Manager は、ネイティブバイナリを使用します。バイナリは、オペレーティングシステムやプロセッサのアーキテクチャーによって異なります。OS の値を指定する場合は、次の省略名を使用します。

      solx86

      Sun Solaris 10 x86 (32/64 ビット)、Intel

      solamd64

      Sun Solaris 10 x86 (64 ビット)、AMD

      solaris64

      Sun Solaris 10 (64 ビット)、SPARC

      aix32

      IBM AIX 5L 5.2 および 5.3 (32 ビット)

      aix64

      IBM AIX 5L 5.2 および 5.3 (64 ビット)

      linux7

      Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3、4、および 5 (32/64 ビット)、Intel

      linuxamd64

      Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3、4、および 5 (64 ビット)、AMD

      redhat5_64

      RedHat Enterprise Linux 5 Advanced Server (Intel および AMD x86-64)

      suse8

      SUSE Linux Enterprise Server 9 および 10 (32/64 ビット)、Intel

      win32

      Windows (32 ビット)

      donotinstall

      Sun JMS IQ Manager をインストールしない

    2. デフォルトの Sun JMS IQ Manager ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      デフォルトは 18007 です。


    3. デフォルトの Sun JMS IQ Manager SSL ポート番号を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      デフォルトは 18008 です。


    4. Java CAPS Release 6 の前に Sun JMS IQ Manager を使用していた場合は、絶対パスを指定することによって、Sun JMS IQ Manager を以前のディレクトリから現在のインストールディレクトリに移行できます。

  15. Enterprise Manager を設定するよう求められたら、適切な情報を指定します。

    1. デフォルトの「ホスト名」を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      「ホスト名」は、インストールを行なっているコンピュータの名前です。Enterprise Manager は、この名前を Sun Java System Application Server などのほかのコンポーネントに中継します。これらのコンポーネントは次に、この名前を使用して Enterprise Manager にアクセスします。これは通常、Enterprise Manager が実行されているコンピュータの名前ですが、プロキシサーバーの名前を指定することもできます。


    2. Enterprise Manager のデフォルトの「管理ポート」を使用するか、またはカスタム値を指定します。


      注 –

      「管理ポート」は、Enterprise Manager が HTTP 要求を待機するポートです。このポート番号には、5 個の連続した使用可能なポートが必要です。デフォルトのポート番号を変更することもできますが、インストール中にシステムが、入力したポート番号の上の連続した 5 個のポート番号を追加で選択することに注意してください (たとえば、デフォルトではポート 15001 〜 15005 が追加される)。インストール時に実行されるポート確認では、インストールの時点で使用されているポートのみが検出されることに注意してください。つまり、インストールでは、現在実行されていないほかのアプリケーションによって使用されるように設定されたポートは検出されません。デフォルトは 15000 です。


    インストールを行うすべてのコンポーネントのパラメータの設定が終了すると、「インストール前の概要」が表示されます。ここには、このインストールの選択内容が一覧表示されます。

  16. このインストールの選択内容で良い場合は、Enter キーを押して続行したあと、もう一度 Enter キーを押してしてインストールを開始します。

  17. インストールが完了したら、Enter キーを押してコンソールインストーラを終了します。


    注意 – 注意 –

    コンソールインストーラは、必ず指示どおりに終了してください。Ctrl-C を押してプログラムを終了すると、インストールディレクトリ内の javacaps_install_log.xml ファイルが消失します。


    インストーラを終了すると、ブラウザに「Sun 製品の登録」フォームが表示されます。ここですぐに Java CAPS の製品登録を完了することも、あるいは、あとでベースインストールディレクトリに移動し、コマンドプロンプトで register.html を呼び出すことによって登録フォームに戻ることもできます。

Java CAPS の起動と停止

初期インストールが終了したら、Java CAPS インストールディレクトリか、あるいは起動または停止するコンポーネントがインストールされているディレクトリに移動して、次のコマンドを呼び出します。

コンポーネント 

起動 

停止 

Sun Java System Application Server 

start_appserver_domain1 (Java CAPS install directory から)

stop_appserver_domain1 (Java CAPS install directory から)

リポジトリ 

start_repository (Java CAPS install directory から) あるいは startserver.sh または .bat (Java CAPS install directory\repository\repository から)

stop_repository (Java CAPS install directory から) あるいは stopserver.sh または .bat (Java CAPS install directory\repository\repository から)

Enterprise Manager 

start_emanager (Java CAPS install directory から) あるいは startserver.sh または .bat (Java CAPS install directory\emanager から)

stop_emanager (Java CAPS install directory から) あるいは stopserver.sh または .bat (Java CAPS install directory\emanager から)

NetBeans IDE 

start_netbeans (Java CAPS install directory から) または netbeans.exe (Java CAPS install directory\netbeans\bin から)

タイトルバーの「X」をクリックする 


注 –

Windows システム上でコマンド行から起動および停止スクリプト、たとえば start_appserver_domain1 および stop_appserver_domain1 を実行するには、start start_appserver_domain1 および start stop_appserver_domain1 として実行する必要があります。

UNIX システム上でコマンド行から起動および停止スクリプト、たとえば start_appserver_domain1 および stop_appserver_domain1 を実行するには、sh start_appserver_domain1 および sh stop_appserver_domain1 として実行する必要があります。