Sun Business Process Manager でのビジネスプロセスの設計

アクティビティー要素

アクティビティー要素には、開始、終了、受信、返信など、ほとんどの BP に共通のアクティビティーが含まれます。表 2 は、アクティビティー要素を一覧表示し、その説明を記載しています。これらのアクティビティーは、すべてビジネスプロセスデザイナのツールバーにありますが、BP の作成時にビジネスプロセスデザイナのキャンバスに自動的に表示される開始ノードと終了ノードは例外です。

表 2 アクティビティー要素

名前 

説明 

開始

プロセスの開始を示します。この要素は、新規 BP モデルを作成すると、ビジネスプロセスデザイナにデフォルトで表示されます。ビジネスプロセスデザイナのツールバーに対応するアイコンはありません。開始ノードは、受信アクティビティーのみにリンクでき、削除できません。 

終了

BP が完了した状態を示します。この要素は、新規 BP モデルを作成すると、ビジネスプロセスデザイナにデフォルトで表示されます。ビジネスプロセスデザイナのツールバーに対応するアイコンはありません。終了ノードは削除できません。 

受信アクティビティー

BP の呼び出し、またはインバウンドメッセージの到着待機を示します。受信アクティビティーは、BP を開始する実際のメソッドを表します。 

アクティビティー

Web サービスまたは Java CAPS コンポーネントを呼び出します。コンポーネントの設定によっては、応答が必要です。 

返信アクティビティー

BP が、もともと BP を呼び出した外部システムまたはユーザーに応答することを可能にします。BP の先頭にある受信アクティビティーは、プロセスの末尾にある返信アクティビティーと組になります。BP の呼び出し元にメッセージを送り返す必要がある場合、返信アクティビティーは、発信元システムのメッセージを相関させる情報を使用します。 

返信アクティビティーは、BP が Web サービスまたはサブプロセスとして機能する、BP 内の最後の手順です。アウトバウンドメッセージを発信元プロセスと相関させます。たとえば、返信アクティビティーは、外部システムに Web サービスとして返信できます。 

ビジネスルールアクティビティー

ビジネスルールデザイナを使用して、データをマップしたり、操作したりします (「ビジネスルールエディタ」を参照)。同じ目的で、ビジネスルールを一部のリンクに追加することもできます。

補正

すでに正常に完了した内部スコープで補正を呼び出します。この構文は、フォルトハンドラまたは他の補正ハンドラ内のみから呼び出せます。

空アクティビティー

データが変更なしに通過することを許可します。 

待機アクティビティー

設定された時間、処理を遅らせます。 

ユーザーアクティビティー

ユーザーの介入が必要な BP 内の手順を表します。このアクティビティーは、ワークリストマネージャーにタスク割り当てを追加することで設定します。

BP インスタンスは、ユーザーアクティビティーに達すると、タスクを作成し、タスクの状態についてテーブルをポーリングします。ユーザーアクティビティーを完了するためには、ユーザーまたは外部アプリケーションがタスクの状態を更新する必要があります。 

ユーザーアクティビティー API

外部アプリケーションからのユーザーの介入が必要な BP 内の手順を表現および設定します。このアクティビティーも、ワークリストマネージャーにタスク割り当てを追加することで設定します。