Sun Business Process Manager 用環境コンポーネントの構成

環境の作成

環境は、ビジネスプロセスプロジェクトの物理的な設定を表します。ここでは、基本的なビジネスプロセスプロジェクト用およびユーザーアクティビティーを含むビジネスプロセス用の環境を作成する方法の概要を示します。本稼働環境での Java CAPS 環境は、ここに示す例より複雑になる可能性があります。BPM 用の環境を作成したあとは、アプリケーションサーバーの「プロパティー」ウィンドウにある BPM エンジンのプロパティーを設定する必要があります。

基本的なビジネスプロセス用の環境の作成

基本的なビジネスプロセスを含むプロジェクトのコンポーネントは、プロジェクト内で使用される外部システムやその他のコンポーネントによって異なります。

Procedure基本的なビジネスプロセス用の環境を作成する

  1. Netbeans で、「環境エクスプローラ」タブをクリックします。

  2. リポジトリ名を右クリックし、「新しい環境」をクリックします。

  3. 環境の名前を入力します。

  4. 環境を右クリックし、「新規」をポイントして「論理ホスト」をクリックします。

  5. 論理ホストの名前を入力します。

  6. 論理ホストを右クリックし、「新規」をポイントして、配備するアプリケーションサーバーのタイプをクリックします。

  7. アプリケーションの名前を入力し、設定を行います。

  8. 必要な外部システムを環境に追加して設定します。

  9. 「BPM エンジンの設定」で説明されている BPM エンジンのプロパティーを設定します。

  10. 「すべて保存」をクリックします。

ユーザーアクティビティービジネスプロセス用の環境の作成

基本的なビジネスプロセスを含むプロジェクトのコンポーネントは、プロジェクト内で使用される外部システムやその他のコンポーネントによって異なります。

Procedureユーザーアクティビティービジネスプロセス用の環境を作成する

  1. 環境エクスプローラで、「Environment1」を拡張します。

  2. リポジトリ名を右クリックし、「新しい環境」をクリックします。

  3. 環境の名前を入力します。

  4. 環境を右クリックし、「新規」をポイントして「論理ホスト」をクリックします。

  5. 論理ホストの名前を入力します。

  6. 論理ホストを右クリックし、「新規」をポイントして、配備するアプリケーションサーバーのタイプをクリックします。

  7. アプリケーションの名前を入力し、設定を行います。

  8. 必要な外部システムを環境に追加して設定します。


    注 –

    ワークリストマネージャーにアクセスしてタスクを完了するには、ワークリストマネージャー外部システムを追加して設定する必要があります。ユーザーアクティビティーに eVision の Web ページが含まれている場合は、eVision 外部システムも追加する必要があります。


  9. ワークリストマネージャーを設定します。

  10. 「BPM エンジンの設定」で説明されている BPM エンジンのプロパティーを設定します。

  11. 「すべて保存」をクリックします。

Web サービスビジネスプロセス用の環境の作成

BPM では、ビジネスプロセスを Web サービスとして公開したり、ビジネスプロセスから Web サービスを呼び出したりすることができます。環境に必要なコンポーネントは、Web サービスビジネスプロセスのタイプごとに異なります。

BPM エンジンの設定

BPM エンジンの「プロパティー」ウィンドウでは、デバッグ、データベース接続、負荷分散、フェイルオーバーと復旧など、BPM エンジンのさまざまな側面を設定します。表 1 に、各プロパティーとその説明を示します。

表 1 BPM エンジンのプロパティー

プロパティー

説明 

デバッグ

ビジネスプロセスデバッガを有効にするかどうかの指定。これは、パフォーマンスに影響を与えるため、本稼働環境では推奨されません。 

デバッグポート

ビジネスプロセスデバッガを起動するポート。 

アプリケーションモード

プロセスを複数の BPM エンジンに分散するかどうかの指定。次のオプションから選択します。 

  • 単一エンジン: すべてのプロセスが 1 つの BPM エンジンによって処理されます。

  • 複数エンジン: プロセスが複数のエンジンに分配されます。持続性も有効にする必要があります。そのためには、「持続性モード」プロパティーで「データベースに持続 - 複数エンジン」を選択します。

受信タイムアウト (ミリ秒)

待機状態に置かれたメッセージの処理を待機する時間 (ミリ秒数)。メッセージは、並行インスタンスの最大数に達した場合など、さまざまな理由で待機状態に置かれます。 

持続性モード

インスタンスデータを管理と復旧データベースに保存するかどうかの指定。 

  • False: データが監視と復旧データベースに保存されません。

  • データベースに持続 - 単一エンジン: データベースにデータが保存され、1 つのエンジンによって処理が行われます。

  • データベースに持続 - 複数エンジン: データベースにデータが保存され、複数のエンジンによって処理が行われます。これを選択した場合は、「アプリケーションモード」プロパティーを「複数エンジン」に設定する必要があります。

回復を有効化

障害発生時にデータを前の状態に戻すことができるかどうかの指定。復旧を有効にするには、「持続性モード」プロパティーと「アプリケーションモード」プロパティーで持続性を有効にする必要があります。

エンジン有効期間 (秒)

BPM エンジンが稼働中として登録されるのを待機する時間 (秒数)。詳細は、「フェイルオーバーの設定」を参照してください。

フェイルオーバー猶予期間 (秒)

実行中のビジネスプロセスインスタンスを使用不可能なエンジンから使用可能なエンジンに移動するまでの経過時間。フェイルオーバーを設定するには、これと「エンジン有効期間」プロパティーを組み合わせて使用します。 

回復バッチサイズ

1 度に復旧するレコードの数。これを 100 より大きくすることはお勧めしません。 

データベース

監視と復旧に使用するデータベースのタイプとバージョン。Oracle 10g データベースを使用する場合は、Oracle 9i を選択します。

データベースホスト

データベースがあるマシンの名前。 

データベースポート

データベースが待機するポート番号。 

Oracle ネットサービス名

接続記述子の名前 (Oracle データベースのみ)。これは、データベースの TNS 名であり、OCI ドライバを使用してデータベースにアクセスするために必要です。OCI ドライバを使用しない場合は、このプロパティーを空白のままにします。 

データベースインスタンス/スキーマ

データベースの名前。Oracle の場合、これは SID 名です。 

データベースユーザー

監視と復旧データベースの所有者のログイン ID。このユーザー名は、データベーステーブル (デフォルトでは bpm6user) の作成時に実行したデータベーススクリプトで定義されています。

データベースパスワード

監視と復旧データベースの所有者のパスワード。このパスワードは、データベーステーブル (デフォルトでは bpm6user) の作成時に実行したデータベーススクリプトで定義されています。

データベース接続プールサイズ

プール内で常に使用可能にしておくべき物理接続の最大数。0 (ゼロ) を指定すると、最大数の制限がなくなります。プールサイズは、トランザクション量と応答時間によって異なります。プールサイズが大きすぎると、データベースとの接続が多くなりすぎる可能性があります。これを 60 以下に設定することをお勧めします。 

データベース接続再試行

データベースとの接続の確立を再試行する回数。 

データベース接続再試行間隔 (ミリ秒)

データベースへのアクセス試行を待機する間隔 (ミリ秒数)。このプロパティーは、「データベース接続再試行」と組み合わせて使用します。

データベース接続通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にしておくべき物理接続の初期数および最小数。0 (ゼロ) を指定した場合、プール内に物理接続が存在しないため、必要に応じて新しい接続を作成してください。プールサイズが小さすぎると、既存の物理接続が多い場合に接続時間が長くなる可能性があります。 

データベース接続最大アイドル時間 (秒)

物理接続が使用されない状態でいる最大秒数 (経過後は物理接続が閉じる)。0 (ゼロ) を指定すると、制限がなくなります。 

監視を有効化

Enterprise Manager モニターによるビジネスプロセスの監視を有効にします。監視を有効にする場合は、「アプリケーションモード」プロパティーと「持続性モード」プロパティーで持続性も有効にする必要があります。

報告スレッドの休眠時間 (ミリ秒)

監視と復旧データベースのテーブルからビジネスプロセスの報告テーブルへのデータ転送の間隔 (ミリ秒単位)。 

監視スレッドのバッファーサイズ

(スレッドのバッファー遅延時間が期限切れしていない場合に) バッファーの内容をデータベースに転送する際のレコードの数。監視データはメモリーバッファーに収集され、バッファーサイズとバッファー遅延時間のどちらかが早く超過したときに監視テーブルに転送されます。 

監視スレッドのバッファー遅延時間 (秒)

(バッファーがスレッドのバッファーサイズに達していない場合に) バッファーから監視テーブルにデータを転送する間隔 (秒単位)。 

監視スレッドの休眠時間 (ミリ秒)

バッファーからアクティビティー監視テーブルにデータを転送する間隔 (ミリ秒単位)。 

作業項目送信数の制限

BPM エンジンが実行のために統合サーバーに 1 度に送信できる作業項目の最大数。作業項目とは、統合サーバーのスレッドで実行するひとまとまりの作業単位として送信されるビジネスプロセス内のアクティビティーまたはアクティビティーのグループです。 

呼び出し割り当て比率 (%)

呼び出しアクティビティーのために使用できる「作業項目送信数の制限」スレッドの合計数の、ほかのタイプのアクティビティーに対するパーセンテージを指定します。この比率を 100% に設定すると、デッドロックが発生する可能性があります。

データベーススクリプトの自動実行

データベーススクリプトを自動的に実行するかどうかを指定します。 

負荷分散の設定

高負荷の処理ニーズを満たすためにビジネスプロセスを拡張する必要がある場合は、複数のエンジンにビジネスプロセスを分配してスループットを向上させることができます。BPM の負荷分散アルゴリズムは、処理を複数のエンジンに自動的に分配します。ただし、BPM は相関のあるメッセージの負荷を分散できません。


注 –

ファイルアダプタは、BPM の負荷分散のシナリオで動作するように設計されていません。ファイルアダプタを使用すると、すべてのインスタンスが分配されずに 1 つのエンジンに送信されます。


Procedure負荷分散を設定する

  1. 影響を受けるビジネスプロセスごとに、持続性を有効にします。

  2. 環境エクスプローラで、アプリケーションサーバーを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。

  3. 「BPM エンジンの設定」プロパティーで、次の手順に従います。

    1. 「持続性モード」プロパティーを「データベースに持続 - 複数エンジン」に設定します。

    2. 「アプリケーションモード」プロパティーを「複数エンジン」に設定します。

    3. 「了解」をクリックします。

  4. 同じデータベースを共有するようにすべての BPM エンジンを設定します。

フェイルオーバーの設定

ビジネスプロセスを負荷分散用に設定した場合は、BPM のフェイルオーバー機能を使用することで、実行中のビジネスプロセスインスタンスのスループットが確保されます。ビジネスプロセスインスタンスでエンジンの障害が発生した場合、BPM はそれらのインスタンスの負荷を使用可能なすべてのエンジンに分散します。負荷分散と同様に、BPM のフェイルオーバー機能は相関のないメッセージだけに限定されます。

Procedureフェイルオーバーを設定する

  1. 環境エクスプローラで、アプリケーションサーバーを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。

  2. 「BPM エンジンの設定」プロパティーで、システムの要求に合わせた十分な頻度で BPM エンジンが稼働中として登録されるように「エンジン有効期間」プロパティーを設定します。

  3. 「BPM エンジンの設定」プロパティーで、「フェイルオーバー猶予期間」プロパティーに、実行中のビジネスプロセスインスタンスを使用不可能なエンジンから使用可能なエンジンに移動するまでの最適な経過時間を設定します。


    注 –

    これら 2 つのプロパティーの設定を最適化するためには、場合によってはテストを行う必要があります。「エンジン有効期間」プロパティーは、ダングリングインスタンスを復旧するまでの間隔にも適用されます。