通信アダプタ用 OTD の開発

バッチ OTD の概要

OTD には、オブジェクトを定義する一連のルールが含まれます。オブジェクトは、プロジェクトのコラボレーション定義を作成するための基礎として使用される OTD を通過するデータをエンコードします。

各 OTD は、アダプタの固有の機能セットを持つテンプレートとして機能します。バッチアダプタ OTD テンプレートは、カスタマイズ対象外で、編集できません。

OTD は、次の 4 つの部品で構成されます。

OTD フォルダ構造の上位レベルのビューには、FTP、セキュリティー保護された FTP、バッチレコード、またはローカルファイルデータ交換を呼び出すビジネスルールの作成に使用できるメソッドおよび属性が表示されます。

バッチアダプタ OTD のタイプ

アダプタで使用可能な、特化された OTD は次の図のとおりです。

表 1–1 バッチアダプタ OTD

OTD 名

説明

BatchFTP 

リモートシステムへの FTP アクセスを提供します。 

BatchFTPOverSSL 

FTP を SSL 上で使用して、セキュリティー保護されたデータ転送を提供します。 

BatchSCP 

Secure Shell (SSH) をベースとなるプロトコルとしながら Secure Copy Protocol を使用して、セキュリティー保護されたデータ転送を提供します。 

BatchSFTP 

SSH ファイル転送プロトコル (SFTP プロトコル) を使用して、セキュリティー保護されたデータ転送を提供します。 

BatchLocalFile 

ローカルファイルシステムに簡単にアクセスできるようにします。 

BatchRecord 

アダプタで、指定した形式のレコードのペイロードを解析または作成 (あるいはその両方) できるようにします。 

BatchInbound 

入力ファイルをポーリングし、ファイルの名前を GUID に変更して、ビジネスプロセスまたはコラボレーションをトリガーします。 

この章では、これらの各 OTD についてと、各 OTD をアダプタで使用する方法を説明します。

OTD の機能

OTD には、次の機能があります。

すべての OTD は、Netbeans IDE を使用して設定および管理します。これらの OTD に関連するすべてのクライアントコンポーネントには、独自の要件があります。詳細は、クライアントシステムのマニュアルを参照してください。

BatchFTPBatchLocalFile、および BatchRecord OTD の場合、(プロパティーエディタの) 環境プロパティーまたは接続マッププロパティーに対応するセクションがあるノードのみが、OTD 上に実装されます。残りのノードは実装されず、将来の使用に備えて予約されます。

BatchFTPBatchLocalFile、および BatchRecord OTD の場合、(プロパティーエディタの) 環境プロパティーまたは接続マッププロパティーに出現する設定パラメータのみが OTD での使用をサポートされます。残りの設定パラメータは実装されず、将来の使用に備えて予約されます。実装済み設定パラメータは、実装されていないノードからアクセスおよび使用できることがありますが、こうした使用方法はお勧めしません。