通信アダプタ用 OTD の開発

OTD のルートプロパティーの編集

プロジェクトにコピーした HL7 OTD は、ルートノードからのみ編集できます。OTD の各セグメントは書き込み保護されています。OTD セグメントは、OTD エディタの「参照」区画で見ることができます。この「参照」区画には、OTD ファイルの内部テンプレートおよび外部テンプレートが含まれます。ライブラリ OTD の特定のセグメントを編集する方法は、「OTD セグメントの追加および編集」を参照してください。OTD プロパティーの詳細は、「OTD プロパティー」を参照してください。

ルートノードのプロパティー

次の表に、ルートノードに関連付けられた一連のプロパティーを示します。

ノードプロパティーの説明 

name 

ノードの表示名。これは、事実上任意の文字列にすることができます。 

javaName 

プロパティーアクセサベース名。これは、通常、表示名から引き出され、Java 識別子に対する制限に適合するように変更されます。Sun Enterprise Service Bus によって自動的に提供されます。 

javaType 

Java 型。自動的に割り当てられ、編集できません。 

comment 

自由形式のテキスト (実行時には無効)。 

delim 

指定された区切り文字。「区切り文字の指定」を参照してください。

nodeType 

マーシャル/アンマーシャルフォーマットを制御します。「ノードタイプの指定」を参照してください。

antecoding 

入力データのコーディングを指定します (219 ページの「データエンコーディングの指定」参照)。このプロパティーを指定しないと、decoding プロパティーに指定した値が入力データに使用されます。このプロパティーは、top プロパティーが true に設定されている場合のみ表示されます。

decoding 

アンマーシャルコーディングを指定します (219 ページの「データエンコーディングの指定」参照)。(DBCS データには UTF-8 を使用することをお勧めします。これは、一部の ASCII 区切り文字の 16 進値が 2 バイト文字に含まれる 16 進値と一致することがあるためです。)このプロパティーは、top プロパティーが true に設定されている場合のみ表示されます。

encoding 

マーシャルコーディングを指定します (219 ページの「データエンコーディングの指定」参照)。このプロパティーは、top プロパティーが true に設定されている場合のみ表示されます。 

order 

アンマーシャルプロセスの間の、選択したノードの子の順序を指定します。 

  • seq: 子ノードを、指定されたメタデータの順序どおりに表示するよう指定します。

  • any: 子ノードを、グループのまま任意の順序で表示できるよう指定します。

  • mix: 子ノードを任意の順序で表示できるよう指定します。

postcoding 

出力データのコーディングを指定します (219 ページの「データエンコーディングの指定」参照)。このプロパティーを指定しないと、encoding プロパティーに指定した値が出力データに使用されます。このプロパティーは、top プロパティーが true に設定されている場合のみ表示されます。

public 

今後の開発用に予約済み 

top 

ルートノードのフラグ: マーシャル/アンマーシャルのサポート (T/F)。 

ルートノードから編集したプロパティーは、OTD に包括的に適用されます。たとえば、ルートノードから変更したレベル 3 の区切り文字は、レベル 3 のすべてのノードの区切り文字に適用されます。特定のセグメントのプロパティーは排他的に編集できますが、このためには、セグメントが参照する特定の OTD をプロジェクトにコピー&ペーストします。特定のセグメントの編集については、「OTD セグメントの追加および編集」を参照してください。

ProcedureHL7 OTD のルートノードプロパティーを編集する

  1. OTD をプロジェクトにコピー&ペーストします。OTD がプロジェクトエクスプローラツリーのプロジェクトに追加されます。

  2. OTD をダブルクリックして、OTD エディタでプロジェクトを開きます。

  3. エディタの「オブジェクト型定義」区画で、OTD のルートノードを選択します。エディタの「プロパティー」区画にルートプロパティーが表示されます。

  4. 「プロパティー」区画で、プロパティーを編集する任意のプロパティーフィールドをクリックします。