Sun Blade Storage Module M2 管理ガイド

 

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CMM ILOM の CLI を使用してストレージをホストに割り当てる方法

始める前に
  1. 端末ウィンドウを開き、次のコマンドを入力して CMM への SSH 接続を確立します。

    # ssh –l accountname cmm_ip

    accountname は、管理者権限 (root など) を持つユーザーアカウントの名前です。cmm_ip は、CMM の IP アドレスです。

    ログインプロンプトが表示されます。

  2. ログインします。

    次に例を示します。

    /hostname/login: accountname

    password: yourpassword

    正常にログインすると、次のプロンプトが表示されます。

    –>

  3. 次のコマンドを入力して、CMM ILOM ファームウェアのバージョンがゾーン作成に必要な最低限のバージョン (「システム要件」を参照) であることを確認します。

    –> version

    出力は次のようになります。

    version SP firmware version: 3.0.10.15.a
    SP firmware build number: 201022
    SP firmware date: Mon Mar 29 10:39:46 EST 2010
    SP filesystem version: 0.1.9

    ファームウェアのバージョンが最低限必要なバージョンでない場合は、続行する前に CMM ILOM ファームウェアを更新してください。

  4. 次のコマンドを入力して、sas_zoning ディレクトリに移動します。

    –> cd /STORAGE/sas_zoning/

  5. 次のコマンドを入力して、sas_zoning が有効になっているかどうかを確認します。

    –> show

    出力は次のようになります。

    /STORAGE/sas_zoning
        Targets:
    
        Properties:
            zone_management_state = disabled
            reset_password_action = (Cannot show property)
            reset_access_action = (Cannot show property)
    
        Commands:
            cd
            set
            show
    
    ->
  6. zone_management_state = disabled の場合、次のように入力して、ゾーン機能を有効にします。

    –> set zone_management_state=enabled

    警告が表示され、ゾーン機能を有効にするかどうかを尋ねられるので、y を入力します。

    ********* WARNING *********
    Enabling CMM zone management will result in the clearing of all zoning
    configuration in the installed chassis SAS hardware, and any SAS I/O
    in progress will be interrupted.
    
    Are you sure you want to enable CMM zone management  (y/n)? y
    Set 'zone_management_state' to 'enabled'
    
    ->
  7. 次のように入力して、SAS-2 サーバーモジュール、NEM、およびストレージモジュールを特定します。

    –> show –level all

    シャーシ内のすべてのブレードおよび SAS-2 ドメインのストレージリソースのリストが表示されます。デバイスとホストの場所をメモして、ストレージリソースの分割方法を決定します。次の例で、リストの解釈の仕方について説明します。

    • 最初のリストの例は、シャーシ (ブレードおよび NEM) 内の実際の状態を示しています。BL 番号および NEM 番号は、シャーシ内の物理スロット番号を表しています。空のシャーシブレードのスロットは表示されません。

      /STORAGE/sas_zoning
          Targets:
              BL0
              BL1
              BL2
              BL3
              BL4
              BL5
              BL6
              BL7
              BL8
              BL9
              NEM0
              NEM1
      
          Properties:
              zone_management_state = enabled
              reset_password_action = (Cannot show property)
              reset_access_action = (Cannot show property)
    • 次の例は、ホストブレードのリストです。

       /STORAGE/sas_zoning/BL0
          Targets:
      
          Properties:
              add_storage_access = (Cannot show property)
              remove_storage_access = (Cannot show property)

      注 - サーバーモジュールの内部にあるストレージ、またはサーバーの PCIe ExpressModule アクセサリスロットに接続されているストレージは表示されません。そのため、CMM ILOM ユーティリティーを使用して、これらのストレージのゾーンを作成することはできません。


    • 次の例は、ストレージモジュールのリストです。FMod 番号および HDD 番号は、ストレージモジュール内の物理スロット番号を表しています。空の HDD または FMod のスロットは表示されません。


      注 - HDD は、機械式ディスクドライブまたは半導体ディスクドライブに使用されます。


      /STORAGE/sas_zoning/BL2
          Targets:
              FMOD0
              FMOD1
              FMOD2
              FMOD3
              FMOD4
              HDD0
              HDD1
              HDD2
              HDD3
              HDD4
              HDD5
              HDD6
              HDD7
      
          Properties:
    • 次の例は、ストレージモジュールの FMod のリストです。

       /STORAGE/sas_zoning/BL2/FMOD0
          Targets:
      
          Properties:
              type = Flash Mini-Disk
              disk_type = SAS
              wwn = 0x5000c50003d3a34d, 0x5000c50003d3a34e
              sas_speed = 3.0 Gbps
              add_host_access = (Cannot show property)
              remove_host_access = (Cannot show property)
    • 次の例は、ストレージモジュールのハードディスクドライブのリストです。

       /STORAGE/sas_zoning/BL2/HDD0
          Targets:
      
          Properties:
              type = Hard Disk
              disk_type = SAS
              wwn = 0x5000c50003d3a765, 0x5000c50003d3a766
              sas_speed = 6.0 Gbps
              add_host_access = (Cannot show property)
              remove_host_access = (Cannot show property)
    • 次の例は、NEM のリストです。NEM 番号は、シャーシ内の物理 NEM スロット番号を表しています。

       /STORAGE/sas_zoning/NEM0
          Targets:
              SAS
      
          Properties:
    • 次の例は、SAS-NEM の外部 SAS ポートのリストです。

       /STORAGE/sas_zoning/NEM0/SAS
          Targets:
              PORT0
              PORT1
              PORT2
              PORT3
      
          Properties:
    • 次の例は、SAS-NEM のいずれかの外部ポートのリストです。PORT 番号は、外部の物理 SAS-NEM ポートのラベル付けを表しています。

       /STORAGE/sas_zoning/NEM0/SAS/PORT0
          Targets:
      
          Properties:
              connected = false
              wwn = (none)
              sas_speed = (none)
              add_host_access = (Cannot show property)
              remove_host_access = (Cannot show property)

      注 - このドキュメントのリリース時点では、外部 SAS ストレージを SAS-NEM の外部 SAS ポートに接続することはできません。外部 SAS ポートのサポートに関する最新情報については、NEM の『ご使用にあたって』を参照してください。


  8. ストレージをホストに割り当てます。割り当ては、各ストレージデバイスに対して行います。次の例に示されている方法を選択してください。

    注 - アクセスは相互に割り当てることができます。つまり、ストレージデバイスをホストに割り当てることも、ホストをストレージデバイスに割り当てることもできます。どちらも結果は同じになります。


    • 方法 1: ストレージモジュールデバイスをサーバーモジュールに割り当てるコマンドの例を次に示します。
      cd STORAGE/sas_zoning/BL0
      cd コマンドを使用して、ストレージを割り当てるホストサーバーモジュールにアクセスします。
      set add_storage_access=/CH/BL2/HDD0
      ブレードスロット 2 のストレージモジュールの HDD0 を現在のホストに割り当てます。
      set add_storage_access=/CH/BL2/FMOD0
      ブレードスロット 2 のストレージモジュールの FMOD0 を現在のホストに割り当てます。
      set add_storage_access=/CH/BL2/HDD0,/CH/BL2/FMOD0
      または、単一のコマンド行で複数のデバイスを割り当てます。デバイスへのフルパスを使用し、各デバイスをコンマで区切ります (スペースは入れない)。
      show
      
      /STORAGE/sas_zoning/BL0
        Targets:
            0       (/CH/BL2/HDD0)
            1       (/CH/BL2/FMOD0)
      show コマンドを使用して、現在のホストに割り当てられたデバイスを確認します。
    • 方法 2: サーバーモジュールをストレージモジュールデバイスに割り当てるコマンドの例を次に示します。
      cd /STORAGE/sas_zoning/BL2/HDD0
      cd コマンドを使用して、ストレージモジュールデバイス (HDD0) にアクセスします。
      set add_host_access=/CH/BL0
      ストレージモジュールの現在のデバイス (HDD0) をブレードスロット 0 のホストに割り当てます。
      show
      
      /STORAGE/sas_zoning/BL2/HDD0
         Targets:
            0       (/CH/BL0)
      show コマンドを使用して、現在のデバイスの割り当てを確認します。
      cd /STORAGE/sas_zoning/BL2/FMOD0
      cd コマンドを使用して、ストレージモジュールデバイス (FMOD0) にアクセスします。
      set add_host_access=/CH/BL0
      ストレージモジュールの現在のデバイス (FMOD0) をブレードスロット 0 のホストに割り当てます。
      show
      
      /STORAGE/sas_zoning/BL2/FMOD0
         Targets:
            1       (/CH/BL0)
      show コマンドを使用して、現在のデバイスの割り当てを確認します。

    ストレージを削除するには、上記の方法を使用し、add_storage_access コマンドまたは add_host_access コマンドを remove_storage_access または remove_host_access に変更します。

  9. CMM ILOM 構成をバックアップファイルに保存します。/SP/config ディレクトリに移動します。

    -> cd /SP/config

  10. 機密性のあるデータ (パスワード、SSH キー、証明書など) をバックアップする場合は、パスフレーズを指定する必要があります。

    -> set passphrase=passphrase

  11. バックアップ操作を開始するには、次のコマンドを入力します。

    -> set dump_uri= transfer_method:// username:password@ipaddress_or_hostname/ directorypath/filename.config

    各エントリの内容は次のとおりです。

    • transfer_method には、tftp、ftp、sftp、scp、http、または https を指定できます。

    • username は、リモートシステムのユーザーアカウントの名前です。(username は、scp、sftp、および ftp の場合に必要です。username は TFTP には使用しません。また、HTTP と HTTPS の場合は任意です。)

    • password は、リモートシステムのユーザーアカウントのパスワードです。(password は SCP、SFTP、および FTP の場合に必要です。password は TFTP には使用しません。また、HTTP と HTTPS の場合は任意です。)

    • ipaddress_or_hostname は、リモートシステムの IP アドレスまたはホスト名です。

    • directorypath は、リモートシステムのストレージの場所です。

    • filename は、バックアップファイルに割り当てられている名前です。

    ILOM の「Backup/Restore」の詳細な使用方法については、『Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0 CLI Procedures Guide』を参照してください。

    CMM ILOM 構成のバックアップが完了したら、ホストに移動して、ホストに割り当てられているディスクのボリュームをフォーマットおよび作成します。

参照