シャーシの SAS-2 ドメインへの SAS デバイスのアクセス
Sun Blade Zone Manager を使用した、ストレージモジュールのリソースへのホストアクセス
CMM ILOM の Web インタフェースを使用してストレージをホストに割り当てる方法
Sun Storage 6Gb SAS REM RAID HBA (SGX-SAS6-R-REM-Z) を使用した管理オプション
Sun Storage 6Gb SAS REM HBA (SGX-SAS6-REM-Z) を使用した管理オプション
CMM ILOM Web インタフェースを使用したセンサーとインジケータの情報の表示
すべての SAS-2 デバイス (ホスト、NEM、およびストレージモジュール) が正しく検出され、ゾーン構成で使用できるようにするには、電源を投入して、正常に動作させます。
注 - すべての SAS-2 デバイスの電源を投入してから、ストレージモジュールのリソースの割り当てを行うまでには、5 分以上待機します。こうすることにより、CMM zmgtd デーモンが、シャーシに取り付けられているすべての SAS-2 デバイスを検出できるようになります。
これらの手順は、CMM ILOM にネットワーク接続していることを前提としています。
Admin、User Management、Console、Reset and Host Control、および Read Only の役割 (a、u、c、r、o) が割り当てられているユーザーとして、CMM ILOM の CLI にログインする必要があります。CMM ILOM 構成の完全なバックアップを実行するためには、これらの役割が必要です。
# ssh –l accountname cmm_ip
accountname は、管理者権限 (root など) を持つユーザーアカウントの名前です。cmm_ip は、CMM の IP アドレスです。
ログインプロンプトが表示されます。
次に例を示します。
/hostname/login: accountname
password: yourpassword
正常にログインすると、次のプロンプトが表示されます。
–>
–> version
出力は次のようになります。
version SP firmware version: 3.0.10.15.a SP firmware build number: 201022 SP firmware date: Mon Mar 29 10:39:46 EST 2010 SP filesystem version: 0.1.9
ファームウェアのバージョンが最低限必要なバージョンでない場合は、続行する前に CMM ILOM ファームウェアを更新してください。
–> cd /STORAGE/sas_zoning/
–> show
出力は次のようになります。
/STORAGE/sas_zoning Targets: Properties: zone_management_state = disabled reset_password_action = (Cannot show property) reset_access_action = (Cannot show property) Commands: cd set show ->
–> set zone_management_state=enabled
警告が表示され、ゾーン機能を有効にするかどうかを尋ねられるので、y を入力します。
********* WARNING ********* Enabling CMM zone management will result in the clearing of all zoning configuration in the installed chassis SAS hardware, and any SAS I/O in progress will be interrupted. Are you sure you want to enable CMM zone management (y/n)? y Set 'zone_management_state' to 'enabled' ->
–> show –level all
シャーシ内のすべてのブレードおよび SAS-2 ドメインのストレージリソースのリストが表示されます。デバイスとホストの場所をメモして、ストレージリソースの分割方法を決定します。次の例で、リストの解釈の仕方について説明します。
最初のリストの例は、シャーシ (ブレードおよび NEM) 内の実際の状態を示しています。BL 番号および NEM 番号は、シャーシ内の物理スロット番号を表しています。空のシャーシブレードのスロットは表示されません。
/STORAGE/sas_zoning Targets: BL0 BL1 BL2 BL3 BL4 BL5 BL6 BL7 BL8 BL9 NEM0 NEM1 Properties: zone_management_state = enabled reset_password_action = (Cannot show property) reset_access_action = (Cannot show property)
次の例は、ホストブレードのリストです。
/STORAGE/sas_zoning/BL0 Targets: Properties: add_storage_access = (Cannot show property) remove_storage_access = (Cannot show property)
注 - サーバーモジュールの内部にあるストレージ、またはサーバーの PCIe ExpressModule アクセサリスロットに接続されているストレージは表示されません。そのため、CMM ILOM ユーティリティーを使用して、これらのストレージのゾーンを作成することはできません。
次の例は、ストレージモジュールのリストです。FMod 番号および HDD 番号は、ストレージモジュール内の物理スロット番号を表しています。空の HDD または FMod のスロットは表示されません。
注 - HDD は、機械式ディスクドライブまたは半導体ディスクドライブに使用されます。
/STORAGE/sas_zoning/BL2 Targets: FMOD0 FMOD1 FMOD2 FMOD3 FMOD4 HDD0 HDD1 HDD2 HDD3 HDD4 HDD5 HDD6 HDD7 Properties:
次の例は、ストレージモジュールの FMod のリストです。
/STORAGE/sas_zoning/BL2/FMOD0 Targets: Properties: type = Flash Mini-Disk disk_type = SAS wwn = 0x5000c50003d3a34d, 0x5000c50003d3a34e sas_speed = 3.0 Gbps add_host_access = (Cannot show property) remove_host_access = (Cannot show property)
次の例は、ストレージモジュールのハードディスクドライブのリストです。
/STORAGE/sas_zoning/BL2/HDD0 Targets: Properties: type = Hard Disk disk_type = SAS wwn = 0x5000c50003d3a765, 0x5000c50003d3a766 sas_speed = 6.0 Gbps add_host_access = (Cannot show property) remove_host_access = (Cannot show property)
次の例は、NEM のリストです。NEM 番号は、シャーシ内の物理 NEM スロット番号を表しています。
/STORAGE/sas_zoning/NEM0 Targets: SAS Properties:
次の例は、SAS-NEM の外部 SAS ポートのリストです。
/STORAGE/sas_zoning/NEM0/SAS Targets: PORT0 PORT1 PORT2 PORT3 Properties:
次の例は、SAS-NEM のいずれかの外部ポートのリストです。PORT 番号は、外部の物理 SAS-NEM ポートのラベル付けを表しています。
/STORAGE/sas_zoning/NEM0/SAS/PORT0 Targets: Properties: connected = false wwn = (none) sas_speed = (none) add_host_access = (Cannot show property) remove_host_access = (Cannot show property)
注 - このドキュメントのリリース時点では、外部 SAS ストレージを SAS-NEM の外部 SAS ポートに接続することはできません。外部 SAS ポートのサポートに関する最新情報については、NEM の『ご使用にあたって』を参照してください。
注 - アクセスは相互に割り当てることができます。つまり、ストレージデバイスをホストに割り当てることも、ホストをストレージデバイスに割り当てることもできます。どちらも結果は同じになります。
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ストレージを削除するには、上記の方法を使用し、add_storage_access コマンドまたは add_host_access コマンドを remove_storage_access または remove_host_access に変更します。
-> cd /SP/config
-> set passphrase=passphrase
-> set dump_uri= transfer_method:// username:password@ipaddress_or_hostname/ directorypath/filename.config
各エントリの内容は次のとおりです。
transfer_method には、tftp、ftp、sftp、scp、http、または https を指定できます。
username は、リモートシステムのユーザーアカウントの名前です。(username は、scp、sftp、および ftp の場合に必要です。username は TFTP には使用しません。また、HTTP と HTTPS の場合は任意です。)
password は、リモートシステムのユーザーアカウントのパスワードです。(password は SCP、SFTP、および FTP の場合に必要です。password は TFTP には使用しません。また、HTTP と HTTPS の場合は任意です。)
ipaddress_or_hostname は、リモートシステムの IP アドレスまたはホスト名です。
directorypath は、リモートシステムのストレージの場所です。
filename は、バックアップファイルに割り当てられている名前です。
ILOM の「Backup/Restore」の詳細な使用方法については、『Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0 CLI Procedures Guide』を参照してください。
CMM ILOM 構成のバックアップが完了したら、ホストに移動して、ホストに割り当てられているディスクのボリュームをフォーマットおよび作成します。