SPARC システムおよび IA システムのどちらでも、DOS PCMCIA メモリーカードをフォーマットできます。両者の手順は同じですが、SPARC の場合は PCMCIA メモリーカード上に SunOS ファイルシステムが作成されるのに対して、IA の場合はファイルシステム上に DOS ファイルシステム (MS-DOS または NEC-DOS) が作成されます。
PCMCIA メモリーカードをフォーマットすると、既存の内容はすべて消去されます。
ファイルマネージャを終了します。
ファイルマネージャは、フォーマットされていない PCMCIA メモリーカードを挿入すると、フォーマットウィンドウを自動的に表示します。このウィンドウが表示されないようにするために、ファイルマネージャを終了してください。ファイルマネージャを開いたままにしておきたい場合は、フォーマットウィンドウが表示されてから、そのフォーマットウィンドウを終了してください。
PCMCIA メモリーカードが書き込み保護されていないことを確認します。
書き込み保護は、PCMCIA メモリーカードの端にある小さいスライドスイッチによって設定します。
PCMCIA メモリーカードを挿入します。
PCMCIA メモリーカードが完全に挿入されたことを確認してください。
フォーマットを実行します。
$ fdformat -v -U [density-options convenience-options] |
-v |
PCMCIA メモリーカードが正しくフォーマットされたかどうかを確認する。 |
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-U |
PCMCIA メモリーカードがマウントされている場合は、それを解除する。 |
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density-options |
ドライブ密度が 1.44M バイトの場合、density-options は次のとおり。 |
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-d |
MS-DOS 用にフォーマットする。 |
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-t nec -M |
1.2M バイトで NEC-DOS 用にフォーマットする。 |
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密度オプションについては、fdformat(1) のマニュアルページを参照。 |
convenience-options |
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-e |
フォーマットが終了すると、PCMCIA メモリーカードを取り出す。 |
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-f |
フォーマットの前に確認を要求しない。 |
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-b label |
PCMCIA メモリーカードに名前を付ける。名前は、8 文字以下にする。大文字と小文字は区別されない。 |
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-z |
fdformat コマンドのすべてのオプションを一覧表示するが、PCMCIA メモリーカードはフォーマットしない。 |
720K バイト (DD) のフロッピーディスクを 1.44M バイト用にフォーマットしようとしたときに、-v オプションが指定されていない場合は fdformat の処理は中止されません。-v オプションが指定されている場合には、fdformat はフロッピーディスクをフォーマットしますが、検査でエラーが検出されて次のメッセージ出力されます。fdformat: check diskette density, I/O error
実行されるフォーマットのタイプと、確認メッセージが表示されます。
Formatting 1.44 M in /vol/dev/rdiskette0/unformatted Press return to start formatting floppy. |
目的に応じて、以下のいずれかのキーを使用します。
目的 |
使用するキー |
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フォーマットのタイプの確認 |
Return キー (前の手順で -f オプションを使用していない場合。使用した場合は、確認は不要。) |
フォーマットの取り消し |
Ctrl-c キー |
フォーマット処理中には、ドットが連続して表示されます。検査処理中には、ドットの下に V が連続して表示されます。表示が停止すると、フォーマットは完了したことになり、DOS システム用に使用することができます。
メモリーカードが挿入されたことをボリューム管理に通知するために、-i オプションを指定して volrmmount コマンドを使用します。
$ volrmmount -i pcmem0 |
ボリューム管理は、PCMCIA メモリーカードを /pcmem/pcmem0 の下にマウントします。