Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

Solaris 8 リリースの新機能

このリリースに含まれる新しい機能を表 2-1 に示します。

表 2-1 Solaris 8 リリースの新機能

テクノロジー 

説明 

参照先 

DHCP 

ダイナミックホスト構成プロトコル (DHCP) を使用すると、システム管理者が事前に設定を行わなくても、ホストは IP アドレスとその他のシステム設定情報を取得できる。Solaris 8 リリースでは、DHCP サーバーとデータベースを設定、管理するための JavaTM ベースのグラフィカルインタフェースが追加されている第 8 章「DHCP の概要」

IPsec 

IP セキュリティアーキテクチャ (IPSec) は、IP データグラムの保護機能を提供する。保護機能には、機密性、強力なデータ完全性、部分シーケンス整全性 (繰り返し攻撃に対する保護)、データの認証がある。IPSec は IP プロセシング中に実行され、インターネットアプリケーションとは独立して適用できる 

第 18 章「IPsec の概要」

IPv6 

IPv6 は、インターネットプロトコル (IP) の新しいバージョンで、現行バージョンの IPv4 の機能を大幅に拡張している。規定されている移行メカニズムを使用することにより、現在の運用に混乱を生じさせることなく IPv6 ネットワークを展開できる。さらに、IPv6 は新しいインターネット機能を提供するプラットフォームとしても機能する 

第 14 章「IPv6 の概要」

LLC2 

Class II Logical Link Control (論理リンク制御) (llc2) ドライバは、サポートされている通信アダプタのいずれかによって制御される物理 LAN ネットワークと、Solaris オペレーティング環境下で実行されるネットワークソフトウェア (NetBIOS、SNA、OSI など) とのインタフェースをとる 

「新バージョンの Logical Link Control ドライバ」

NFSTM ロギング

 NFS ロギングにより、NFS サーバーにトランザクションログを記録する機能が追加される「NFS サーバーログ」

Sendmail 

Solaris メールサービスは、sendmail バージョン 8.9.3 に基づいているsendmail の新しい機能」

NCA 

 Solaris Network Cache and Accelerator により、Web サーバーの性能が向上している「Solaris Network Cache and Accelerator (NCA)」