Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

DHCP サーバー性能オプションをカスタマイズする方法 (コマンド行)

この手順を使用してオプションを変更すると、現在のサーバーのセッションにだけ影響します。DHCP サーバーシステムを再起動すると、DHCP サーバーは、サーバー設定中に指定された設定を使用して起動します。以降のすべてのセッションに適用されるように設定を変更したい場合は、dhcpconfig を実行して、「DHCP サーバーの設定方法 (dhcpconfig)」に説明してあるように、プロンプトに対して入力する必要があります。

  1. DHCP サーバーシステムで上スーパーユーザーになります。

  2. 次のコマンドを入力します。


    # /etc/init.d/dhcp stop
    # /usr/lib/inet/in.dhcpd options
    
    この場合、options は次のようになります。
    -h relay-hops

    デーモンが DHCP または BOOTP のデータグラムをドロップする前に発生することができるリレーエージェントホップの最大数を指定する

    -n

    重複 IP アドレスの自動検出を使用不能にする。この設定は推奨されない

    -t dhcptab_rescan_interval

    DHCP サーバーが dhcptab 情報を自動的に読み込み直す間隔を分で指定する

    -o seconds

    DHCP サーバーが DHCP クライアントを探索するために提供した IP アドレスをキャッシュに書き込んでおく秒数を指定する。デフォルトは 10 秒

    たとえば次のコマンドは、ホップ数を 2 に設定し、重複 IP アドレスの検出を使用不能にし、自動再読み込み間隔を 30 秒に設定し、キャッシュ時間を 20 秒にしています。


    # /usr/lib/inet/in.dhcp -h 2 -n -t 30 -o 20