指定されたログ名が一意ではありません。
このエラーの記号名は、ENOTUNIQ、errno=80 です。
このエラーメッセージが DNS サーバー上で表示されます。
このエラーは、エイリアス (CNAME) が別のタイプの DNS レコードと関連していることを示します。
DNS システムでは、CNAME レコードを使用してシステムに対しエイリアスを設定することができます。この例を次に示します。
alias1 IN CNAME host1.domain1. |
alias1 というエイリアスは、他のタイプのレコードには表示されません。ホストの実際の名前だけが使用できます。そのため、このホストをメールエクスチェンジャとして使用すると、次のレコードは不正なのでエラーが発生します。
alias1 IN MX 10 host2.domain1. |
代わりに、次のレコードを使用します。
host1 IN MX 10 host2.domain1. |
このエラーはレコードの最初のエントリを明示的に設定しなくても発生することがあります。DNS システムのデフォルトの最初のエントリは、最後に指定した最初のエントリになります。そのため、指定されたデータベースファイルが以下のようになる場合があります。
host1 IN A 123.124.125.126 IN HINFO Sun Solaris alias1 IN CNAME host1.domain1. IN MX 10 host2.domain1. |
ユーザーが、/net/ の後に指定されているシステム上のネットワークパーティションに (たとえば cd(1) などを使用して) ディレクトリを変更しようとしましたが、このホストが存在しないか、または共用 (エクスポート) されたファイルシステムがありません。
このシステム上のファイルにアクセスするには、rlogin(1) を実行します。
リモートシステムからファイルシステムをエクスポートするには、そのシステムでスーパーユーザーになり、適切なオプションを付けて share(1M) コマンドを実行します。そのシステムが初めてファイルシステムを共用する場合は、/etc/init.d/nfs.server start も実行して NFS サービスを開始します。
接続していたホストがクラッシュまたはリブートされました。
このエラーの記号名は、ENETRESET、errno=129 です。
停止ネットワークを検出したため、トランスポート接続が失敗しました。
ネットワークのシステム管理者にこのエラーを報告してください。ユーザー自身がこのネットワークの管理責任者である場合は、ネットワークが停止した原因と必要な修復について調べてください。
このエラーは、基本の通信インタフェースから通知された状態情報に基づいています。
このエラーの記号名は、ENETDOWN、errno=127 です。
ネットワークへの送信経路が存在しないか、あるいは中間ゲートウェイまたは交換ノードからネガティブな状態情報が返されたため、動作エラーが発生しました。
返された状態は、ネットワークの停止とホストの停止を見分けるのに十分とは限りません (「No route to host」を参照してください)。
ネットワークのルータとスイッチを調べて、これらのパケット転送を許可していないかどうかを確認します。すべてのパケット転送を許可している場合は、ネットワークの配線と接続を確認します。
このエラーの記号名は、ENETUNREACH、errno=128 です。
このメッセージは、ハードウェアに障害がある NFS サーバーにサービスを要求した NFS クライアントに表示されます。多くの場合は、このメッセージに加えて、「NFS read failed」メッセージも表示されます。サーバーが停止しているかまたは応答が遅いだけの場合は、代わりに「NFS server not responding」メッセージが表示されます。サーバーシステムでデータが損傷している恐れがあります。
通常、このメッセージはサーバーのハードウェア障害を示すため、できる限り早急に修復手順を開始してください。メモリーモジュール、ディスクコントローラ、CPU ボードを調べます。
NFS チューニングについては、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』のネットワーク性能の監視に関する章を参照してください。
このメッセージは、同じ物理サブネット上に構成された複数の Ethernet インタフェースを持つサーバーから、クライアントが NFS を使用してファイルシステムをマウントしようとすると表示されます。
1 つのルータシステム上に複数の Ethernet インタフェースがある場合は、常に、それぞれを異なる物理サブネットワークに接続してください。
このメッセージは、スーパーユーザーがアクティブディレクトリの最上位で NFS マウントしようとすると表示されます。ビジーデバイスは、実際にはプロセスの作業用ディレクトリです。
現在、ワークステーション上のどのシェルがマウントポイントの下にあるかを特定し、そのディレクトリを変更します。親がそのマウントポイントの下に残っているのに、(su(1) シェルなどの) サブシェルが別の作業用ディレクトリにある場合があるので注意してください。
ブート中に、システムが、最初のコロンの後に指定されたディレクトリのマウントに失敗しました。対象となる NFS サーバーが停止しているかまたは応答が遅い可能性があります。マウントはバックグラウンドで実行され、NFS サーバーへの接続に成功しました。
これは、マウント処理が完了したことのみを知らせる情報メッセージです。
Solaris 2.6 ソフトウェアをシステム上にインストール後、CDE のカレンダマネージャ (/usr/dt/bin/dtcm) または OpenWindows のカレンダ (/usr/openwin/bin/cm) を使用してカレンダを表示させようとすると、次のダイアログボックスが表示されます。
Calendar :Informational - NFS mounted callog file Unsupported. Your default startup Calendar file appears to be NFS mounted or a symlink to the same. This is Not Supported. Continue |
date time host rpc.cmsd[pid]: rpc.cmsd : NFS mounted callog file Not Supported - user@host date time host rpc.cmsd[pid]: rpc.cmsd : NFS mounted callog file Not Supported - user@host |
NFS マウントされているカレンダはサポートされていません。複数の人がカレンダを同時に使用すると、カレンダは破損する可能性があります。2 つの rpc.cmsd デーモンが callog ファイルに同時に書き込むと、ファイルは破損してしまいます。Solaris 2.5.1 リリースでは、この設定はサポートされていませんでしたが、2 つの rpc.cmsd デーモンを同時に実行することができました。
Solaris 2.6 リリースでは、この同時性はオプションではなくなりました。rpc.cmsd では、NFS マウントされたカレンダはユーザーが起動できず、先のエラーメッセージが表示されます。
このメッセージは、通常はアクセス権の問題を表します。クライアントがファイルを開いている間に、ディレクトリまたはファイルのアクセス権が変更された可能性があります。ファイルシステムの共用権またはネットグループ権が変更された可能性があります。サーバーが停止しているかまたはネットワークが飽和状態にある場合は、代わりに「NFS server not responding」メッセージが表示されます。
NFS サーバーにログインし、ファイルに至るまでのディレクトリのアクセス権を調べます。ファイルシステムが、NFS 読み取り障害が生じたクライアントに共用 (エクスポート) されていることを確認します。
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の NFS での問題発生時の対処に関する章を参照してください。
このメッセージは、認識できないかまたは不正な引数が付けられた要求を受け取ったときに、NFS サーバーによって表示されます。通常、要求を正しく XDR 復号化できなかったことを示します。このエラーは、ネットワーク上でパケットが損傷した場合、または NFS クライアントが引数を間違ってコード化する実装のバグの場合に表示されることがあります。
このメッセージがシングルクライアントから発行された場合は、そのマシンに NFS クライアントソフトウェアのバグがないかどうかを調べます。このメッセージがネットワーク全体に渡って表示される場合、特に他のネットワークエラーを伴っている場合は、ネットワークの配線とコネクタを調べます。
出現頻度が高いこのメッセージは、通常、システムが、停止しているかまたは非常に応答が遅い NFS サーバーにサービスを要求したことを示します。なお、このメッセージは、この NFS サーバーへのネットワークリンクが損傷していることを示している場合もあります。ただし、通常、この状態が発生すると、他のエラーメッセージも表示されます。また、まれに、NFS クライアントの設定に問題があることを表している場合もあります。
応答しない NFS サーバーを調べて、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを確認します。このような問題が発生したらすぐに一度だけ報告するように、ユーザーグループに依頼しておきます。
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の NFS での問題発生時の対処に関する章を参照してください。
このメッセージは、「NFS server not responding」エラーに続いて表示されます。NFS サーバーが稼働状態に復帰したことを示します。
NFS サーバーは初めて起動されたとき、しばらくの間、クライアント要求の処理でビジーの状態にあります。したがって、クライアントシステムが応答するまでしばらく待ってください。無関係な要求が多くなるほど、NFS サーバーの応答時間が遅くなります。
失敗した NFS 操作は、次のうちのどれかです。
getattr、setattr、lookup、access、readlink、read、write、create、 mkdir、symlink、mknod、remove、rmdir、rename、link、readdir、 readdir+、fsstat、fsinfo、pathconf、commit
NFS の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
このメッセージは、スーパーユーザーがアクティブな NFS ファイルシステムのマウントを解除しようとすると表示されます。ビジーポイントは、プロセスの作業用ディレクトリです。
現在、ワークステーション上のどのシェル (またはプロセス) がリモートマウントされたファイルシステムにあるかを判断し、(cd(1) によって) そのディレクトリ以外に移動します。親シェルがその NFS ファイルシステムに残っているのに、(su(1M) シェルなどの) サブシェルが別の作業用ディレクトリにある場合があるので注意してください。
このコンソールメッセージは、NFS マウントされたパーティションがいっぱいになり、新規データの書き込みを受け入れられないことを示します。既存のファイルに上書きしようとするソフトウェアは、通常、これらのファイルのすべてのデータにゼロを書き込みます。これは、NFS マウントされた /home パーティションでは、特に致命的です。
ファイルシステムをいっぱいにしたユーザーまたはプロセスを探して、制御不能になっているプロセスを早急に停止します。その後、必要に応じてファイル (大きな core(4) ファイルなど) を削除して、ファイルシステムに空き領域を作ります。可能な場合は、修正したファイルをローカルディスクに書き込むようにユーザーに依頼します。このエラーが頻繁に発生する場合は、このパーティションの使用率が下がるようにディレクトリを配置し直してください。
ディスク使用率の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「managing disk use」と入力して検索文字列として使用します。
このエラーは、ファイルシステムがソフトマウントされている場合に、サーバーまたはネットワークの応答時間が遅いと表示されることがあります。この間にサーバーに書き込まれたデータは、損傷している恐れがあります。
ファイルシステムに書き込みたい場合は、ソフトマウントオプションを指定しないでください。読み取り/書き込み用にマウントされているファイルシステムに対しては、必ずデフォルトのハードマウントを使用してください。
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の NFS での問題発生時の対処に関する章を参照してください。
これは、フェデレーテッド・ネーミング・サービスのメッセージです。要求の作成主体が該当ネームサービスの認証を得られないため、操作を完了できません。
nisdefaults(1) コマンドを実行して、正しい NIS+ 主体として識別されていることを確認します。また、システムが正しい公開鍵ソースを指定していることも確認します。
詳細は、『NIS+ と FNS の管理』の認証と承認に関する概説を参照してください。
パッチ 104331-04 と 103612-33 のインストール後、nis_cachemgr(1M) が起動に失敗しました。リブート中に次のエラーが発生します。
Sep 11 16:34:00 nis_cachemgr: Error in reading NIS cold start file : '/var/nis/NIS_COLD_START' |
このエラーはタイミングの問題です。rpc.bind が起動された後で、/etc/init.d/rpc で NIS+ を初期化する前に、sleep(1) を入れてください。rpc.bind は初期化が遅いため、nis_cachemgr(1M) がエラー処理を始める前に数秒の余分な時間が必要です。
システムのバッファー空間が不足しているか、または待ち行列がいっぱいになっているため、トランスポートエンドポイントまたはパイプでの操作が実行されません。ターゲットシステムがメモリーまたはスワップ空間を使い果たしている可能性があります。この状態のときに書き込まれたデータは、失われる恐れがあります。
スワップ空間を増やすには、ターゲットシステムに対して swap -a コマンドを使用します。または、スワップ空間が増えるようにターゲットシステムを再構成します。通常、スワップ空間は物理メモリーの 2 倍から 3 倍の大きさにしてください。
このエラーの記号名は、ENOBUFS、errno=132 です。
このメッセージは、アプリケーションが、存在しない連携プロセスと通信しようとした場合に表示されることがあります。
親プロセスを再起動して、子プロセスをもう一度作成できるようにします。これで効果がない場合は、このエラーはプログラミングエラーが原因である可能性があります。プログラムのベンダまたは作成者に更新してもらうよう要請してください。
子プロセスが存在しない、または子プロセスを待機していないプロセスによって、wait(2) システムコールが実行されました。子プロセスが事前に終了されていたか、または作成されていません。
このエラーの記号名は、ECHILD、errno=10 です。
フロッピーディスクまたは CD-ROM がドライブに挿入されていないのに、ユーザーが eject(1) 要求を行うと、ボリュームマネージャはこのメッセージを発行します。
フロッピーディスクまたは CD-ROM を挿入します。ボリュームマネージャが混乱しており、実際にはドライブにフロッピーディスクまたは CD-ROM が存在する場合は、volcheck(1) を実行してボリュームマネージャを更新します。それでもシステムが混乱している場合は、-r オプションを付けてブートし、デバイスを再構成します。
パスワードファイルまたは NIS passwd(4) マップに示されたホームディレクトリを login(1) プログラムが発見できないため、ユーザーをルートディレクトリに入れました。
ユーザーのホームディレクトリがマウントされ、そのユーザーが所有していて、アクセスできることを確認します。オートマウンタはホームディレクトリをマウントしようとしましたが、NFS サーバーが迅速に応答しませんでした。/home/username のファイルを一覧表示してください。NFS サーバーがこの要求に応答した場合は、ユーザーは一度ログアウトしてからログインし直してください。
オートマウンタデーモンが動作していない可能性があります。ps(1) コマンドを実行して automountd(1M) が存在するかどうかを調べます。存在しない場合は、次に示す 2 番目のコマンドを実行します。停止していると思われる場合は、両方のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/autofs stop # /etc/init.d/autofs start |
/home auto_home |
+auto_home |
また、NFS サーバーがこの /home ディレクトリを共用 (エクスポート) していないか、またはサーバー上の NFS デーモンが消滅している可能性もあります。
NFS の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
指定されたメッセージ待ち行列に存在しないタイプのメッセージを受信しようとしました。詳細は、msgop(2) のマニュアルページを参照してください。
このメッセージは、System V IPC メッセージ機能のエラーを示します。通常、IPC_NOWAIT が設定されているとき、メッセージ待ち行列は空か、または希望するメッセージタイプは入っていません。
このエラーの記号名は、ENOMSG、errno=35 です。
このメッセージは、ユーザーが To: フィールドにアドレスを入力しなかった場合に、mailx(1) コマンドによって表示されます。
詳細は、「Recipient names must be specified」を参照してください。
レコードロックを使用できません。システムのロックテーブルがいっぱいです。
使用可能なロックが増えるまで待ってから、もう一度実行してください。
このエラーの記号名は、ENOLCK、errno=46 です。
プロセスが F_SETLK または F_SETLKW オプションによって fcntl(2) を呼び出し、システムの上限を超えた可能性があります。システムには、fcntl(2)、NFS ロックデーモン、メールロッキングを含む複数の異なるロッキングサブシステムがあります。すべてのサブシステムでこのエラーが発生する可能性があります。
宛先ホストへの送信経路が存在しない、あるいは中間ゲートウェイまたは切り換えノードから返された状態情報のために、動作エラーが発生しました。
返された状態は、ホストの停止とネットワークの停止を見分けるのに十分とは限りません (「Network is unreachable」を参照してください)。
ネットワークのルータとスイッチが、これらのパケット転送を不可にしていないかを確認します。すべてのパケット転送が可能になっている場合は、ネットワークの配線と接続を確認します。
このエラーの記号名は、EHOSTUNREACH、errno=148 です。
ユーザーがシステムにリモートログインしようとしました。このユーザーは有効なアカウント名とパスワードを持っていますが、このアカウント用に指定されたシェルはこのシステム上で使用できません。
要求したシェルのコピーがある場合は、スーパーユーザーになり、システム上にないシェルをインストールします。コピーがない場合は、ユーザーのパスワードファイルのエントリ (NIS+ または NIS の passwd(4) マップ内にのみある場合が多い) を変更し、/bin/csh または /bin/ksh などの使用可能なシェルを指定します。
通常ファイルの書き込み時またはディレクトリエントリの作成時に、デバイスに空き領域が残っていません。ディスク、テープ、またはフロッピーディスクがデータでいっぱいです。この状態のときに書き込まれたすべてのデータが失われる可能性があります。
書き込みたいデータをすべて収めるのに必要な領域が空くまで、ハードディスクまたはフロッピーディスクから不要なファイルを削除します。一部のディレクトリを別のファイルシステムに移動して、それに応じたシンボリックリンクを作成することを推奨します。テープがいっぱいの場合は、残りを別のテープに収めるか、高密度設定を使用するか、または大容量のテープを使用します。
マルチボリュームのテープまたはフロッピーディスクを作成するには、pax(1) または cpio(1) コマンドを使用します。現時点では、tar(1) はシングルボリュームに制限されています。
このエラーの記号名は、ENOSPC、errno=28 です。
存在しないデバイスへの書き込みなど、デバイスに対して不適切な操作を実行しようとしました。
/devices ディレクトリを調べて、このデバイスが存在しない理由、またはプログラムがそのデバイスを存在しているとした理由を判断します。このメッセージに似た「No such device or address」メッセージは、既存のデバイスに対する入出力エラーを表している場合が多いのですが、このメッセージは、多くの場合、デバイスがまったく存在しないことを示します。
このエラーの記号名は、ENODEV、errno=19 です。
テープドライブがオフラインになっている、あるいはデバイスの電源が切られているかまたはシステムから除去されている場合は、このメッセージが表示されることがあります。
テープドライブの場合は、デバイスが接続されていること、電源が入っていること、および (当てはまる場合は) オンライン状態に切り替わっていることを確認します。ディスクドライブと CD-ROM ドライブの場合は、デバイスが接続され、電源が入っていることを確認します。
SCSI デバイスの場合は、ターゲットスイッチまたはダイアルが、システムがマウントされた元の番号に設定されていることを確認します。ターゲットデバイス番号が変更されていることをシステムに通知するには、-r (再構成) オプションを使用してリブートします。
このメッセージは、存在しないか、またはデバイスの制限を超えて存在する特殊ファイルのサブデバイスに入出力を行うと表示されます。
このエラーの記号名は、ENXIO、errno=6 です。
指定したファイルまたはディレクトリが存在しません。ファイル名またはパス名が間違って入力されています。
ファイル名とパス名が正しいことを確認してからもう一度実行します。指定したファイルまたはディレクトリがシンボリックリンクの場合は、存在しないファイルまたはディレクトリを指している可能性があります。
このエラーの記号名は、ENOENT、errno=2 です。
ユーザーまたはアプリケーションがネットワーク情報サービス (NIS) を使用して何かを検索しようとしましたが、その要求に該当するデータベースが NIS に存在しません。
NIS マップ名のスペルが正しいことを確認します。各種の NIS マップのニックネームを一覧表示するには、ypcat -x コマンドを実行します。
各種の NIS マップ (データベース) の完全なリストを表示するには、ypwhich -m コマンドを実行します。
現在のマシン上で NIS サービスが実行されていない場合は、これらのコマンドを実行すると 「can't communicate with ypbind」メッセージが表示されます。
このプロセスを発見できません。このプロセスは、実行し終わり消去されたか、またはシステム内で別の数値 ID の制御下にある可能性があります。
ps(1) コマンドを使用して、指定したプロセス ID が正しいことを確認します。
指定したプロセス ID (PID)、軽量プロセス ID、または thread_t に一致するプロセスがありません。
このエラーの記号名は、ESRCH、errno=3 です。
指定されたユーザー用のファイルは /var/spool/cron/crontabs に存在しますが、/etc/passwd または NIS passwd(4) マップにこのユーザーは存在しません。システムは、存在しないユーザー用に cron(1M) エントリを作成できません。
ブート時にこのメッセージが表示されないようにするには、存在しないユーザー用の cron ファイルを削除するか、またはユーザーのログイン名が変更されている場合はこのファイル名を変更します。このユーザーが有効なユーザーである場合は、この名前に対して適切なパスワードエントリを作成します。
ログインの間に「file system full」のエラーが表示され、「No utmpx entry」のメッセージを表示してログインが失敗します。
このエラーは、ファイルシステムがいっぱいになり、システムに utmpx (ログイン情報) エントリを書き込むスペースがないことが原因で発生します。
この状態を修正するには、システムをシングルユーザーモードで起動する必要があります。次に、/var/adm/utmp ファイルおよび /var/adm/utmpx ファイルをクリアします (削除はしないでください)。この場合、次のように入力します。
#cat /dev/null > /var/adm/utmp #cat /dev/null > /var/adm/utmpx |
これらのファイルをクリアしても、/var ファイルシステムがいっぱいである場合があります。このときは、次のように入力してください。
du -askd /var |sort -nr |more |
正しいモジュールに更新されていないと、ファイアウォールによってこのエラーメッセージが表示されます。
VPN バージョンを実行するときは、モジュール fwmodvpn 5.x.o を使用する必要があります。更新するには、次の手順を実行します。
# fwstop # cd $FWDIR/modules # mv fwmod.5.x.o old.fwmod.5.x.o # ln -s fwmodvpn.5.x.o fwmod.5.x.o # fw putlic 0 0-0-0 0 # For Firewall-1 2.x) # fw putlic -K # 3.x Firewall) # fwstart |
この場合、Solaris 2.6 IA ソフトウェアをインストールしていてシステムを再起動すると、このエラーが表示されます。他のエラーメッセージはデフォルトのブートデバイスが構成されていないことを表しますが、これは通常のエラーメッセージです。このエラーが発生するとシステムは利用できなくなり、起動もできません。
次の操作を行う必要があります。
Solaris 2.6 ソフトウェア CD をドライブに挿入します。
Device Configuration Assistant フロッピーディスクで起動します。
利用できるデバイスが表示されたら、起動用にその CD-ROM を選択します。
シングルユーザーとして起動用に Interactive または JumpStartTM のどちらかを選択するためのプロンプトが表示されたら b -s と入力します。
# プロンプトで、次のように入力します。
# mount /dev/dsk/cxdxpx /a (where "x" is information from your system) |
# TERM=at386; export TERM # cd /a/platform/i86pc/boot/solaris/devicedb |
このディレクトリには master というファイルがあります。このファイルを編集する前に、バックアップコピーを作成します。バックアップが終了したら、vi でマスターファイルを表示し、ata.bef という語を探して none に置き換えます。
touch /reconfigure を実行し、システムを再起動します (コマンド boot -r、reboot -- -r も機能します)。
STREAMS デバイスに対する read(2)、getmsg(2)、または ioctl(2) I_RECVFD コールで、データの一部が処理できないキューの先頭に移動します。この場合のデータはコールによって異なります。
read(2) - 情報を制御するか、ファイル記述子を渡します。
getmsg(2) - ファイル記述子を渡します。
ioctl(2) - データ情報を制御します。
このエラーの記号名は、EBADMSG、errno=77 です。
パスの接頭辞や chdir(2) システムコールの引数など、ディレクトリが必要な部分でディレクトリ以外を指定しました。
カレントディレクトリ内の全ファイルのリストを参照してから、ファイルの代わりにディレクトリを指定して、もう一度実行してください。
このエラーの記号名は、ENOTDIR、errno=20 です。
putmsg(2) または getmsg(2) のシステムコールが STREAMS デバイス以外のファイル記述子で行われました。
このエラーの記号名は、ENOSTR、errno=60 です。
このメッセージは、システム内で多数の大きなアプリケーションが同時に実行されているため、スワップ空間 (仮想メモリー) を使い果たしたことを示します。また、スワップ領域からページを解放しないままアプリケーションが失敗したことを示している場合もあります。スワップ空間とは、アプリケーションとデータのうち、メモリー内ですぐに必要にはならない部分を格納するために、ディスクに確保された領域のことです。この状態のときに書き込まれたデータは、失われる恐れがあります。
システムを再インストールまたは再構成して、スワップ空間を増やします。通常、スワップ空間は物理メモリーの 2 倍から 3 倍の大きさにしてください。また、mkfile(1M) と swap(1M) を使用してスワップ領域を増やすこともできます。次の例に、/usr/swap ファイルに 16 M バイトの仮想メモリーを追加する方法を示します (空き領域が十分なら、どのようなファイルシステムでも機能します)。
# mkfile 16m /usr/swap # swap -a /usr/swap |
/usr/swap - - swap - no - |
fork(2)、exec(2)、sbrk(2)、または malloc(3C) ルーチンの呼び出しで、システムが提供可能な量を超えるメモリーをプログラムが要求しました。これは一時的な状態ではありません。スワップ空間はシステムパラメータです。
このエラーの記号名は、ENOMEM、errno=12 です。
このメッセージは、コマンドとして指定されたプログラム名を Bourne シェルが発見できなかったことを示します。
コマンド行の書式とスペルを確認します。いずれのデータも正しい場合は、echo $PATH を実行して、ユーザーの検索パスが正しいかどうかを調べます。通信内容が正しく伝わらない場合は、組み込みシェルコマンドのみを使用できるように検索パスを設定解除できます。基本的な検索パスを再設定するコマンドを次に示します。
$ PATH=/usr/bin:/usr/ccs/bin:/usr/openwin/bin:. |
このメッセージは、ユーザーがログイン時に起動したもの以外のシェルから logout(1) コマンドを実行しようとした場合に表示されます。
ログインシェル以外のシェルを終了するには、exit(1) コマンドを使用します。ログアウトできるまで続けてください。
ログインシェルの詳細については、『Solaris ユーザーズガイド (上級編)』の作業環境のカスタマイズに関する節を参照してください。
ユーザーが、コンソール以外の端末から、スーパーユーザー (uid=0、ルートとは限りません) としてシステムに login(1) コマンドを使用しようとしました。
一般ユーザーとしてそのシステムにログインし、su(1M) を実行してスーパーユーザーになります。どの端末からもスーパーユーザーとしてログインできるようにするには、/etc/default/login の CONSOLE 行をコメントにします (ただし、セキュリティ上の理由から、この方法は推奨しません)。
スーパーユーザー用に予約された操作を一般ユーザーが行おうとしたか、またはファイルの所有者またはスーパーユーザーのみに制限された方法でユーザーがファイルを修正しようとしました。
ルートになって、もう一度実行してください。
このエラーの記号名は、EPERM、errno=1 です。
このバージョンのシステムは、要求された機能をサポートしていません。ただし、今後のバージョンではサポートする可能性があります。
通常、これはカーネルからのシステムメッセージではなく、アプリケーションが返したエラーです。アプリケーションのベンダまたは作成者に更新を要請してください。
このエラーの記号名は、ENOTSUP、errno=48 です。
最初のコロンの後に指定されたファイルシステムに多数の小さなファイルが存在するため、i ノード (ファイル情報ノード) のファイルシステムごとの制限を超えました。
知らない間に小さなファイルが多数作成されていた場合は、それらを削除すると問題は解決します。これらのファイルが必要な場合は、次の手順に従って、小さなファイル用にファイルシステムの容量を増やします。
ファイルシステムの複数のバックアップコピーを、安全のためそれぞれ別のテープに作成します 。
マシンをシングルユーザーモードに変更します。
-i オプションを付けた newfs(1M) コマンドを使用して、このファイルシステムの i ノード密度を増やします。次に例を示します。
# newfs -i 1024 /dev/rdsk/partition |
最後に、バックアップテープからファイルシステムを復元します。
なお、i ノード密度が増加すると、ファイルシステムの総合的な容量は少し減少します。
システムを起動 (またはシャットダウン) するたびに、このメッセージがコンソールに表示されます。次のメッセージがコンソールに表示され、さらに、/var/adm/messages ファイルに出力にされる場合もあります。
WARNING: /iommu@0,10000000/sbus@0,10001000/SUNW,soc@2,0/SUNW,pln@a0000000,74127a/ssd@4,2 (ssd22): Error for Command: <undecoded cmd 0x35> Error Level: Fatal Requested Block: 0 Error Block: 0 Vendor: CONNER Serial Number: 93081LPT Sense Key: Aborted Command ASC: 0xb3 (<vendor unique code 0xb3>), ASCQ: 0x0, FRU: 0x0 WARNING: /iommu@0,10000000/sbus@0,10001000/SUNW,soc@2,0/SUNW,pln@a0000000,74127a/ssd@4,2 (ssd22): ssd_synchronize_cache failed (5) |
NVRAM を使用している高可用性 (HA) のシステムでは、このエラーは、ダウンした後に再起動したアクティブな論理ホストの NVRAM キャッシュにある未処理のデータが原因で発生します。エラーの可能性があるため、NVRAM は HA システムでは使用しないでください。この場合、HA システムから NVRAM を削除することによって、問題を解決できます。
HA 以外のシステムでも、NVRAM キャッシュにある無効なデータが原因でこのエラーが発生することがあります (以下のコマンド例では、配列のコントローラが c1 であると仮定しています)。HA 以外のシステムでは次の修正を行います。
この配列上の高速書き込みをすべてオフにして、保留状態の残りの書き込みを同期させます。
# ssaadm fast_write -d c1 # ssaadm sync_cache c1 |
配列への高速書き込みを同期させると、保留中の書き込みがすべてディスクに物理的に書き込まれます。キャッシュに残ったものはすべて無効であるため、パージしても安全です。次のコマンドを実行します。
# ssaadm purge c1 |
ディスクの高速書き込みをオンにします。このコマンドは、高速書き込みを有効にするディスクやどのタイプの高速書き込みを行うかによって異なる場合があります。
# ssaadm fast_write -s -e c1 |
networker では、/nsr ファイルシステムがいっぱいになると削除を行うために、「Remove Oldest Cycle」機能を使用することはできません。ファイルシステムがいっぱいであることを示すエラーメッセージがコンソールウィンドウに表示されます。
networker デーモンを停止して、インデックスをいくつか移動できるようにします。SunOS 5 システムでは、/etc/init.d/networker stop を使用します。SunOS 4 システムでは、ps -ef | grep nsr を使用してプロセスを終了 (kill(1)) します。
クライアントのインデックスを 1 つ移動できるスペースを持つファイルシステムを探します。networker サーバーのインデックスではなく、クライアントのインデックスを 1 つだけ移動してください。クライアントのインデックスのサイズを調べるには、/nsr/index/client name/db へ移動して、ls -l を使用して内容を表示します。データベースファイルのサイズは非常に大きく、500M バイト以上の場合もあります。
クライアントのインデックスの内容を他のファイルシステムに移動して、/nsr が使用できる領域を解放したことを確認します。場合によっては、/nsr のマウント解除してからマウントし直したり、移動によって解放された領域を使用できるように再起動する必要があります。
領域が使用可能になった後、デーモンを再起動します。
nwadmin ツールの「Clients」メニューから「Indexes」を選択し、「Indexes」ウィンドウ上でクライアントを選択し、「Remove oldest cycle」を使用して領域をさらに解放します。
「Reclaim Space」を使用して、削除されたサイクルで使用していた領域を再利用します。古いサイクルがいくつか削除されると、ファイルシステムには削除されたクライアントのインデックスを元に戻すための領域ができます。
デーモンを停止して、クライアントのインデックスを /nsr/index/clientname に戻します。
デーモンを再起動します。移動されたばかりのクライアントの最も古いサイクルを削除します。
以後このような状態が発生しないように、ブラウズポリシーと保持ポリシーを見直す必要があります。
他に長期的な解決策として、ハードディスクを増設してgrowfs を実行すること、/nsr を空き領域の多いドライブに移動することなどがあります。