システムが起動中に次の警告メッセージを表示します。
SunOS Release 5.5.1 Version Generic_103640-03 [UNIX(R) System V Release 4.0] Copyright (c) 1983-1996, Sun Microsystems, Inc. WARNING: add_spec: No major number for sf |
システムに SENA が接続されていない場合は、メッセージを無視しても安全です。メッセージを表示させないためには、sf(7D) を参照する /kernel/drv/ssd.conf の最後の行をコメントにします。
コメントにしたあとに SENA をシステムに接続する場合は、必ずこの行のコメントを解除してください。
Solaris 2.5.1 リリースを実行し、AdminSuite 2.3 または AutoClientTM 2.1 の使用時に 5 つのオートクライアントを追加しました。このクライアントの起動時に、このエラーメッセージを受け取りました。
/kernel/fs/cachefs ファイルがサーバーとクライアント間でバージョンが異なります。サーバーとクライアントの Cachefs バージョンは、次に示すように同じである必要があります。
サーバーで:
# cd /kernel/fs # ls -al cachefs -rwxr-xr-x 1 root sys 229396 Jul 15 1997 cachefs* |
# cd /export/root/clientname/kernel/fs # ls -al cachefs -rwxr-xr-x 1 root sys 229396 Jul 15 1997 cachefs* solution: load patch 104849-02 or higher |
この問題を解決するには、パッチ 104849-02 またはそれ以降をロードします。
各ワークステーションには、充電式バッテリーから給電された内部時計が内蔵されています。システムが停止して電源を切っても、内部時計は動き続けています。システムの電源を入れてリブートしたとき、ワークステーションが停止していたために内部時計の時間が進んでいることにシステムが気づきました。
通常、電源オフの期間が 1 か月未満の場合は特に、内部時計は正しい時間を保っているため、日付を設定し直す必要はありません。date(1) コマンドを使用してシステムの日時を確認します。日時が違っている場合は、スーパーユーザーになり、date(1) コマンドを使用して設定し直します。
Solaris 2.5.1 リリースにアップグレードした後、JumpStart が失敗してこのメッセージが表示されました。
Checking rules.ok file... Warning: Could not find matching rule in rules.ok |
ルールファイルからルールキーワード network を削除し、再度検査を実行します。これで JumpStart がエラーなく実行されます。
SPARCcenterTM 2000/2000E では、次のエラーメッセージのどちらかが表示されることがあります。
WARNING: FAN FAILURE check if fans are still spinning
または
WARNING: FAN FAILURE still sensed
これらのメッセージが随時コンソール画面に表示され、イベントレコードが /var/adm/messages に保存されます。
エラーそのものは自明で改めて解説するほどのものではありません。システムキャビネット背面の最上部にあるシステムのブロワーまたはファンアセンブリにハードウェアの問題が発生していないか調べてみる必要があります。
さらに調べたところ、ブロワーは正しい速度で回転していました。その場合、「ブロワー、フィルタ、キースイッチハーネスに到る AC 配電」プラグ/アダプタが正しく差し込まれているかを確認する必要があります。2 本のケーブルアセンブリはブロワーアセンブリと装置の電源を接続します。1 本は「電源」ケーブルであり、もう 1 本は「ブロワー、フィルタ、キースイッチハーネスに到る AC 配電」です。
ハーネスを確実に接続すると、さらに次のメッセージが表示されます。「NOTICE: FAN RECOVERED」。このメッセージはシステムのコンソール画面に表示されるか、表示されない場合は、/var/adm/messages に記録されています。
「WARNING: FAN FAILURE check if fans are still spinning」を参照してください。
標準 SunOS 4.1 のエクスポートされたファイルシステムなど、NFS ロックを持たないファイルシステムをマウントした場合、mount(1M) コマンドはこのメッセージを表示します。ロックに依存するアプリケーションでは、データが失われる恐れがあります。
リモート SunOS 4.1 システムで、適切な rpc.lockd ジャンボパッチをインストールし、NFS ロックを実装します。SunOS 4.1.4 システムの場合はパッチ #102264、SunOS 4.1.3 システムにはパッチ #100075、それ以前の 4.1 リリースにはパッチ #101817 をそれぞれインストールしてください。
このメッセージは、基本的に SCSI ドライバからの診断結果です。約 10 分ごとに表示されることがあります。
このメッセージの出現頻度を減らすには、/etc/system ファイルの末尾近くに次の行を追加してからリブートします。
set esp:esp_use_poll_loop=0 |
ビジー状態のときに手動で CD を取り出すと、このメッセージが繰り返し表示されることがありますが、このようなことは決してしないでください。システムを正常に戻すには、-r (再構成) オプションを付けてシステムをリブートします。
システムのスワップ空間 (仮想メモリー) がいっぱいになりました。一部のプロセスを強制終了するか、またはシステムをリブートして、スワップ空間の消費率を減らす必要があります。
スワップ空間の増やし方については、「Not enough space」を参照してください。
このメッセージは、Time Of Day (TOD) 時計がゼロを指しているため、その時間が UNIX 時代の始まりである 1969 年 12 月 31 日の午前 0 時になっていることを示します。新しいシステムの場合は、製造メーカーがシステムクロックを初期化していない可能性があります。古いシステムの場合は、充電式バッテリーが消耗し、交換する必要がある可能性があります。
まず、製造メーカーの指示に従ってバッテリーを交換します。次に、スーパーユーザーになり、date(1) コマンドを使用して日時を設定します。SPARC システムのなかには、時計は NVRAM と同じバッテリーから給電されているため、バッテリーがなくなるとマシンの Ethernet アドレスとホスト ID も失われてしまうことがあります。これは、ネットワークシステムにとって重大な問題です。
このメッセージは、ブート時に、ファイルシステムのチェック後に fsck(1) から不正なリターンコードを受け取った /etc/rcS スクリプトによって表示されます。このメッセージは、fsck(1) コマンド行を推奨した上で、それが終了したらシェルを終了してブートを続行するように指示しています。このメッセージの表示後、スクリプトは、fsck(1) を効率よく実行できるようにシステムをシングルユーザーモードに切り替えます。
UFS ファイルシステムの修復方法については、「/dev/rdsk/string: UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY.」を参照してください。
UFS 以外のファイルシステムの修復については、「THE FOLLOWING FILE SYSTEM(S) HAD AN UNEXPECTED INCONSISTENCY:」を参照してください。
この例では、このエラーメッセージは起動時に表示されました。システムが SSA1XX を同じシステムと共用していました。ディスクグループの構成コピーにも起動時にエラーが表示されました。同じシステムはエラーなしに問題なく起動されました。vxconfigd は停止しました。ディスクの 1 つを走査した vxprivutil により、次のメッセージが表示されました。
diskid: 880409237.1043.system_that_comes_up hostid: none |
vxinstall を両システムにすぐに適用します。まず、起動に失敗したシステムに、そして次は起動できたシステムに適用します。カスタム vxinstall を実行し、各システムに必要なディスクだけを選択する必要があります。
次の方法では問題は解決できません。
vxiod set 10 vxconfigd -m disable vxdctl init hostname vxdctl enable |
この重大エラーは、通常、ある種のハードウェア障害を示します。システム上でデータが損傷している恐れがあります。
障害の診断に役立つその他のメッセージを探してください。「watchdog reset」だけでは、十分な情報を提供できません。トラップが使用できなくなっているため、すべての情報が失われています。コンソールに表示されるのが ok プロンプトのみの場合は、下記の PROM コマンドを発行して、システム障害の直前に出力された最後のメッセージを表示します。
ok f8002010 wector p |
結果として、dmesg(1M) コマンドによって出力されるメッセージに似たメッセージが表示されます。これらのメッセージは、システム障害の原因を特定する上で役立ちます。
このメッセージはカーネルが表示したものではなく、OpenBootTM PROM モニタが表示したものです。OpenBoot PROM モニタは、UNIX のブート前に ok プロンプトを表示する Forth ソフトウェアです。トラップが使用できないときにトラップを検出すると (回復不可能なエラー)、CPU は watchdog シグナルを出します。OpenBoot PROM モニタは、watchdog を検出し、このメッセージを発行してシステムをシャットダウンします。
このメッセージを出力する可能性があるネットワークプログラムは、from(1B)、lpr(1B)、lprm(1B)、mailx(1)、rdist(1)、sendmail(1M)、 talk(1)、rsh(1) など、数多くあります。現在のユーザー用のパスワードファイルエントリを発見できなかった場合、コマンドはこのメッセージを出力します。ユーザーがログインした直後にスーパーユーザーがそのユーザーのパスワードエントリを削除した場合、またはローカルパスワードファイルにエントリのないユーザーに関してネットワークネームサービスが失敗した場合は、このようなエラーが発生する可能性があります。
ユーザーのパスワードファイルエントリを誤って削除した場合は、バックアップまたは別のパスワードファイルから復元します。ユーザーのログイン名またはユーザー ID を変更した場合は、ログアウトしてからログインし直すようにそのユーザーに依頼します。ネットワークネームサービスが失敗した場合は、NIS サーバーを調べて、必要に応じて修理またはリブートします。
別件で、数百の rsh(1) プロセスを開始した場合に発生する既知の問題があります。このメッセージは、予約済みのポートへの接続中に rsh(1) がハングし、ネットワークネームサービスと対話する際の応答速度が遅くなったために表示されます。
このメッセージはブート時に表示されることが多く、「Watchdog Reset」エラーを伴う場合があります。これは、ハードウェアからプロセッサトラップを渡された OpenBoot PROM モニタが表示するメッセージです。このエラーは、あるプログラムが、プロセッサからアクセスできないレジスタウィンドウにアクセスしようとしたことを示します。
一部のシステムアーキテクチャでは、異なる容量のメモリーチップを混用していることが、この障害の原因である可能性があります。4 M バイト SIMM と同じバンクに 1 M バイト SIMM を装着した可能性があります。その場合は、メモリーチップを適切なバンクに装着し直してください。大容量の SIMM を最初のバンクに装着し、低容量の SIMM は残りのバンクに装着します。容量の異なる SIMM を同じバンクに置かないでください。
マザーボード上のキャッシュメモリーが不良になり、交換が必要な可能性もあります。メインメモリーが正しく装着されている場合は、マザーボードを交換してください。
問題点を特定する最善の方法は、%pc レジスタを調べて、引数をどこから取得したか、および引数が不正になった原因を判断することです。このメッセージの原因となった状態を再現できる場合は、問題点の診断についてシステムベンダに問い合わせてください。