この作業は、SPARC システム上でルート (/) をミラー化するために使用します。
x86 システム上でコマンド行を使用してルート (/) をミラー化する作業は、SPARC システムの場合とは異なります。x86 システム上でルート (/) をミラー化する方法については、「x86: ルート (/) からミラーを作成する方法 (コマンド行)」を参照してください。ルート (/) をミラー化するとき、一次サブミラーに障害が発生した場合にシステムをリブートするときのために、二次ルートのスライス名を記録しておくことが不可欠です。この情報は、動作できなくなるかもしれないシステム上に記録するのではなく、紙などに書き留めておきます。代替ブートデバイスの記録と代替ブートデバイスからのブート操作の詳細については、第 7 章「システムのトラブルシューティング」を参照してください。
metainit(1M) -f を使用して、ルート (/) スライスを単一スライス (1 面目) の連結 (サブミラー 1) に置く
2 面目の連結 (サブミラー 2) を作成する
metainit(1M) を使用して、サブミラー 1 で 1 面ミラーを作成する
前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを作成するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ミラーを作成するための予備情報」) を読んでいることを確認します。詳細は、metainit(1M)、metaroot(1M)、metattach(1M) の各マニュアルページを参照してください。
# metainit -f d11 1 1 c0t3d0s0 d11: Concat/Stripe is setup # metainit d12 1 1 c1t3d0s0 d12: Concat/Stripe is setup # metainit d10 -m d11 d10: Mirror is setup # metaroot d10 # lockfs -fa # reboot ... # metattach d10 d12 d10: Submirror d12 is attached # ls -l /dev/rdsk/c1t3d0s0 lrwxrwxrwx 1 root root 88 Feb 8 15:51 /dev/rdsk/c1t3d0s0 -> ../../devices/iommu@f,e0000000/vme@f,df010000/SUNW,pn@4d,1080000/ipi3sc@0,0/i d@3,0:a,raw |
-f オプションによって、マウントされたファイルシステムのルート (/) を /dev/dsk/c0t3d0s0 にもつ、最初の連結 d11 が作成されます。2 番目の連結 d12 は、/dev/dsk/c1t3d0s0 から作成されます (このスライスのサイズは、d11 のサイズ以上でなければなりません)。-m オプションを付けた metainit コマンドは、ルート (/) を含む連結を使用して 1 面ミラー d10 を作成します。次に、メタデバイス上のルートファイルシステム (/) でシステムをブートできるよう、metaroot コマンドは /etc/vfstab と /etc/system のファイルを編集します (リブートする前に、lockfs -fa を実行することをお勧めします)。リブートの後、サブミラー d12 がミラーに接続され、ミラーの再同期が行われます (システムは、連結とミラーが設定されていること、およびサブミラー d12 が接続されていることを確認します)。システムを代替ルートデバイスからブートする必要がある場合、ルート raw デバイス上で ls -l コマンドを実行して、代替ルートデバイスへのパスを調べます。