「DiskSuite オブジェクトを作成するための前提条件」の前提条件と 「ストライプと連結を作成するための予備情報」の予備情報をチェックした後で、metainit(1M) コマンドを使用してストライプ方式メタデバイスを作成します。詳細は、metainit(1M) のマニュアルページを参照してください。
既存のファイルシステムやデータからは、ストライプ方式メタデバイスを作成しないでください。これを行なった場合、データが破壊されます。既存のデータからストライプ方式メタデバイスを作成するには、データをダンプ操作 (バックアップの取得) をしたものをメタデバイスに復元する必要があります。
# metainit d10 1 2 c0t1d0s2 c0t2d0s2 -i 32k d10: Concat/Stripe is setup |
ストライプ方式メタデバイスである d10 は、2 つのスライス (数字 2) から成る 1 つのストライプ (数字 1) から構成されます。-i オプションは飛び越しに 32K バイトを設定します (この飛び越しは、8K バイト未満であったり 100M バイトを超えてはなりません)。飛び越しが指定されない場合、ストライプ方式メタデバイスはデフォルトの 16K バイトを使用します。システムは、連結方式オブジェクトが設定されたことを確認します。
飛び越し値の設定については、『Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス』を参照してください。
# metainit d20 1 3 c0t1d0s2 c0t2d0s2 c0t3d0s2 d20: Concat/Stripe is setup |
ストライプ方式メタデバイスである d20 は、3 つのスライス (数字 3) から成る 1 つのストライプ (数字 1) から構成されます。飛び越しが指定されていないため、ストライプ方式メタデバイスはデフォルトの 16K バイトを使用します。システムは、連結方式オブジェクトが設定されたことを確認します。
ファイルシステムに対して新しく作成されたストライプ方式メタデバイスを準備するには、「メタデバイス上にファイルシステムを作成する方法 (コマンド行)」を参照してください。データベースなど、raw メタデバイスを使用するアプリケーションには、メタデバイスを認識する独自の方法が必要です。