この作業は、通常のシステム使用中にはマウント解除が不可能であるルート (/)、/usr、/opt、swap などのファイルシステムをミラー化するために使用します。
この作業での手順を次に示します。
ファイルシステムのスライスを、単一スライスの連結方式オブジェクト (サブミラー 1) に置く
2 番目の連結方式オブジェクト (サブミラー 2) の作成
サブミラー 1 をミラーテンプレートにドラッグして、ミラーを確定
リブートする
サブミラー 2 をミラーオブジェクトにドラッグして、ミラーを確定
ルート (/) をミラー化する場合、代替ブートパスを記録
ルート (/) をミラー化するとき、一次サブミラーに障害が発生した場合にシステムをリブートするときのために、二次ルートのスライス名を記録しておくことが不可欠です。この情報は、動作できなくなるかもしれないシステム上に記録するのではなく、紙などに書き留めておきます。代替ブートデバイスの記録と代替ブートデバイスからのブート操作については、第 7 章「システムのトラブルシューティング」を参照してください。
前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを作成するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ミラーを作成するための予備情報」) を読んでいることを確認する。
連結方式テンプレートをクリックする。
DiskSuite ツールは、未割り当てで未確定の連結方式オブジェクトをキャンバスに表示し、それにメタデバイス名を与えます。
[オプション] デフォルトのメタデバイス名を変更する。
スライスをクリックし、「スライスブラウザ」ウィンドウを表示する。
ミラー化したいファイルシステムを含むスライスを、連結方式オブジェクトの先頭の矩形にドラッグする。
スライスをドロップすると、DiskSuite ツールは警告ダイアログボックスを表示します。そこで「継続」ボタンをクリックします。
連結方式オブジェクトの先頭の矩形をクリックし、「確定」をクリックする。
警告ダイアログボックスが表示された場合、「確定」ボタンをクリックします。これによって、最初のサブミラーとして使用されるファイルシステムを含んだ、1 方向の連結が作成されます。
/etc/vfstab ファイルにファイルシステムの エントリが存在し、そのファイルシステムが現在マウントされている場合、DiskSuite ツールはこれを自動的に更新し、連結のメタデバイス名を使用します。
連結方式テンプレートをクリックする。
DiskSuite ツールは、未割り当てで未確定の連結方式オブジェクトをキャンバスに表示し、それにメタデバイス名を与えます。
[オプション] デフォルトのメタデバイス名を変更する。
手順 3 を参照してください。
「スライスブラウザ」ウィンドウからこの連結方式オブジェクトにスライスをドラッグする。
この 1 方向の連結方式メタデバイスを作成するとき、既存のファイルシステムのサイズ以上のサイズをもつ未使用スライスを使用してください。
連結方式オブジェクトの先頭の矩形をクリックし、「確定」をクリックする。
これによって 2 番目のサブミラーが作成されます。
ミラーテンプレートをクリックする。
DiskSuite ツールは、未割り当てで未確定のミラーオブジェクトをキャンバスに表示し、それにメタデバイス名を与えます。
[オプション] デフォルトのメタデバイス名を変更する。
手順 3 を参照してください。
ファイルシステムを含む連結方式オブジェクトを、ミラーテンプレートにドラッグする。
警告ダイアログボックスが表示された場合は、「継続」ボタンをクリックします。
/etc/vfstab ファイルにファイルシステムのエントリが存在し、そのファイルシステムが現在マウントされている場合、DiskSuite ツールはこれを自動的に更新し、ミラーのメタデバイス名を使用します。
ミラーオブジェクトの先頭の矩形をクリックし、「確定」をクリックする。
リブートする。
DiskSuite ツールを再起動する。
手順 10 で作成した 2 番目の連結方式オブジェクトをミラーオブジェクトにドラッグし、2 面ミラーを作成する。そして「確定」をクリックする。
最初のサブミラーからのデータは、2 番目のミラーに再同期されます。
ルート (/) をミラー化する場合は、代替ブートパスを記録する。
詳細については、第 7 章「システムのトラブルシューティング」を参照してください。
コンフィグレーションログを表示して、ミラーが確定されたことを確認する。