トランスメタデバイスオブジェクトの状態フィールドのキーワード、および実行可能な操作について、表 3-6 で説明します。
表 3-6 トランスメタデバイスの状態キーワード
キーワード |
意味 |
操作 |
---|---|---|
正常 |
デバイスは正しく機能しています。マウントされている場合、ファイルシステムはロギング中なので、ブート時にはチェックされません (つまり、fsck はブート時にファイルシステムをチェックしません)。 |
ありません。 |
ログの切断 (進行中) |
トランスメタデバイスがマウント解除されたとき、または次のリブート時に、トランスメタデバイスのログが切断されます。 |
ありません。 |
ログの切断 (予定設定済み) |
次に「確定」をクリックすると、トランスメタデバイスのログが切断されます。 |
「確定」をクリックしてログを切断します。この切断は、次のリブート時、またはファイルシステムがマウント解除されてから再マウントされたときに行われます。 |
注意 |
トランスメタデバイスには障害がありますが、すぐにデータが消失する危険はありません。 |
トランスメタデバイス状態の監視を続けます。 |
緊急 |
トランスメタデバイスに障害があり、あと 1 つ障害が発生したらデータを失います。トランスメタデバイスに RAID5 メタデバイスまたはミラーが含まれる場合にだけ、この状態が発生します。 |
エラーの発生したミラーまたは RAID5 マスターデバイスを修復します。「ミラーと RAID5 メタデバイスにおけるスライスの交換と有効化の概要」を参照してください。 |
重大な障害 (ログなし) |
トランスメタデバイスにロギングデバイスが接続されていません。 |
ロギングデバイスを接続します。ロギングデバイスが接続されるまでは、ファイルシステムのロギングを開始できません。 |
重大な障害 (ログハードエラー) |
デバイスの使用中に、デバイスエラーまたはファイルシステムでパニックが発生しました。デバイスが閉じられるかマウント解除されるまで、読み書きのたびに入出力エラーが返されます。最初に開いたとき、このデバイスはエラー状態に移行します。 |
トランスメタデバイスを修復します。「ファイルシステムのパニックを起こしたトランスメタデバイスの回復方法 (コマンド行)」、または 「ハードエラーを起こしたトランスメタデバイスの回復方法 (コマンド行)」を参照してください。 |
重大な障害 (エラー) |
デバイスは読み書き可能です。ファイルシステムも読み取り専用でマウントできるのに、実際に読み書きしてみるとそのつど入出力エラーが返されています。この状態からは、たとえファイルシステムでパニックが発生したり、デバイスエラーが発生しても、ハードエラー状態には戻りません。 |
トランスメタデバイスを修復します。「ファイルシステムのパニックを起こしたトランスメタデバイスの回復方法 (コマンド行)」、または 「ハードエラーを起こしたトランスメタデバイスの回復方法 (コマンド行)」を参照してください。fsck(1M) または newfs(1M) が正常に終了すると、デバイスは正常状態に移行します。デバイスがハードエラーまたはエラーの状態にある場合、fsck はファイルシステムをブート時に自動的にチェックおよび修復します。newfs は、デバイスにどんなデータがあっても、これを破壊します。 |