Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing 2.3 ユーザーマニュアル

主ネットワークインタフェースの代替パスの設定

Sun Enterprise サーバーとネットワーク上の他のマシンとの間の主ネットワークインタフェースは、そのサーバーのホスト名に関連付けられたアドレスを保持するインタフェースです。主ネットワークを特定するための方法の 1 つは、/etc/nodenameファイルにあるホスト名と一致するホストが記述された /etc/hostname.metherx ファイルを見つけることです。対応する metherx ネットワーク (たとえば mether0) が主ネットワークです。

主ネットワークの代替パスを設定することができます。主ネットワークは、起動時に自動切り替えが可能な唯一のネットワークインタフェースです。起動プロセス中に主ネットワークの有効な代替パスに障害が発生すると、システムがそのネットワークの正常な代替パスを見つけようとします。

代替パスが設定されたネットワークを構成する場合、メタネットワーク上にあるドライバが使用中のうちはメタネットワークを構成しないでください。

現在使用中のネットワークに AP を構成するとき、物理インタフェースの構成を削除して、AP インタフェースを設定する間の移行時間は、Sun Enterprise サーバーに対するネットワークサービスの提供が途切れることになります。

移行には、以下の操作のどれかを実行する必要があります。望ましい操作から順に記述します。

現在のネットワークに対して AP を構成する

以下に、現在使用している主ネットワークに対して AP を構成するときの標準例を示します。この例では、eng5 という名前の Sun Enterprise サーバーが mether0 上に主ネットワークインタフェースを持ち、qfe0hme2 で構成されるメタネットワークインタフェースを設定するものとします。どのネットワークインタフェースでメタネットワークを構成すればよいのか分からない場合は、snoop -d を使用して、同じサブネット上に存在する構成済みのネットワークを調べます。

主ネットワークにネットワークパスグループとメタネットワークを作成する

注意 - 注意 -

以下の手順では、マシンの再起動が必要になります。マシンを再起動できない場合、以下の手順は行わないでください。



注 -

IPv6: すべての例で、hostname.xxxxhostname6.xxxx に置き換えてください。


  1. 主ネットワークインタフェースが qfe0 であることを確認します。


    # cat /etc/nodename
    eng5
    # cat /etc/hostname.qfe0
    eng5

  2. 新しいネットワークパスグループを作成し、変更内容を確定します。


    # apnet -c -a qfe0 -a hme2
    # apdb -C
    

  3. AP データベース内の確定済みネットワークエントリを表示して、新しいパスグループを確認します。


    # apconfig -N
    メタネットワーク:    mether0 
    物理デバイス:
                             qfe0  A
                             hme2  

  4. hostname.xxxx は、ネットワークが起動時に自動的に構成されるように名前を変更します。


    # mv /etc/hostname.qfe0 /etc/hostname.mether0
    

  5. マシンを再起動して物理ネットワークインタフェースを停止し、メタネットワークインタフェースを起動します。

主ネットワークのパスグループとメタネットワークを削除する

注意 - 注意 -

以下の手順では、マシンの再起動が必要になります。マシンを再起動できない場合、以下の手順は行わないでください。



注 -

IPv6: すべての例で、hostname.xxxxhostname6.xxxx に置き換えてください。


  1. 主ネットワークインタフェース名を確認します (この例では mether0)


    # cat /etc/nodename
    eng5
    # cat /etc/hostname.mether0
    eng5

  2. メタネットワークインタフェースの構成ファイルの名前を変更します。


    # mv /etc/hostname.mether0  /etc/hostname.qfe0
    

  3. 再起動します。

  4. AP データベースから適切なエントリを削除します。


    # apnet -d mether0
    # apdb -C
    # apconfig -N
    # 

主ネットワークのメタネットワークを構成解除する

注意 - 注意 -

以下の手順では、マシンの再起動が必要になります。マシンを再起動できない場合、以下の手順は行わないでください。



注 -

IPv6: すべての例で、hostname.xxxxhostname6.xxxx に置き換えてください。


  1. 主ネットワークインタフェース名を確認します (この例では mether0)


    # cat /etc/nodename
    eng5
    # cat /etc/hostname.mether0
    eng5

  2. hostname.xxxx は、ネットワークが起動時に自動的に構成されるように名前を変更します。


    # mv  /etc/hostname.mether0 /etc/hostname.qfe0
    

  3. 再起動します。

主ネットワークのメタネットワークを再構成する

注意 - 注意 -

以下の手順では、マシンの再起動が必要になります。マシンを再起動できない場合、以下の手順は行わないでください。



注 -

IPv6: すべての例で、hostname.xxxxhostname6.xxxx に置き換えてください。


  1. 主ネットワークインタフェース名を確認します (この例では qfe0)


    # cat /etc/nodename
    eng5
    # cat /etc/hostname.qfe0
    eng5

  2. hostname.xxxxは、ネットワークが起動時に自動的に構成されるように名前を変更します。


    # mv /etc/hostname.qfe0 /etc/hostname.mether0
    

  3. 再起動します。