Solaris 8 のシステム管理 (追補)

第 3 章 Solaris Management Console の管理

Solaris 8 1/01 リリースで、Solaris Management Console が新規に追加されました。Solaris のシステム管理についての全般的な情報については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。


注 –

最新のマニュアルページを参照するには、man コマンドを使用してください。Solaris 8 Update リリースのマニュアルページには、「Solaris 8 Reference Manual Collection」には記載されていない新しい情報も提供されています。


Solaris Management Console の概要

Solaris Management Console (SMC) 2.0 は GUI ベースの「傘型アプリケーション」で、各種の管理ツールの起動ポイントとして機能します。SMC は、以下のツールを含むデフォルトのツールボックスとともに使用することで、完全に機能するようになります。


注 –

ディスクレスクライアントも管理することができますが、GUI 形式ではなく、コマンド行からのみ可能です。「コマンド行インタフェースの使用」を参照してください。


SMC ツールボックスエディタの使用により、デフォルトのツールボックスにツールを追加したり削除したり、また別のツールのセットを管理するために新しいツールボックスを作成したりすることができます。

SMC の起動についての詳細は、Solaris Management Console の起動 を参照してください。また、各ツールに関連するヘルプも参照してください。

コマンド行インタフェースの使用

GUI ベースでの SMC の使用に加えて、コマンド行インタフェースを使用して次のことを行うことができます。

また、コマンドを使用して以下を管理することができます。

各コマンドについての詳細は、それぞれのコマンドのマニュアルページを参照してください。

Solaris Management Console の起動

Solaris Management Console (SMC) には、主に次の 3 つの要素があります。

コンソールは、コマンド行から (手順は以下を参照)、CDE フロントパネルの「ツール」メニューから、またはアプリケーション・マネージャかファイルマネージャの SMC アイコンのダブルクリックによって起動することができます。

コンソールをコマンド行から起動するには
  1. /usr/sadm/bin (デフォルトのディレクトリ) から、次のように実行します。


    % smc
    

    注 –

    SMC は一般ユーザーとして起動することができますが、一部のツールやアプリケーションは、スーパーユーザーとしてログインしない場合や SMC サーバーのログイン中に役割にならない場合はロードしないことがあります。


SMC ツールボックスエディタを起動するには
  1. /usr/sadm/bin (デフォルトのディレクトリ) から、次のように実行します。


    % smc edit
    

    注 –

    SMC ツールボックスエディタは一般ユーザーとして起動することができますが、スーパーユーザーとしてログインしない場合サーバーのツールボックスを保存することはできません。


SMC サーバーが動作しているか判断するには

SMC の実行にトラブルがある場合、SMC サーバーが動作していないかまたは何らかのエラー状態にある可能性があります。SMC サーバーが動作しているかどうかを判断するには、以下の手順を実行します。

  1. スーパーユーザーとして、以下を実行します。


    # /etc/init.d/init.wbem status
    

    SMC サーバーが動作している場合は、次のようなメッセージが返されます。


    SMC サーバー バージョン 2.0.0 をポート 898 上で実行中です
SMC サーバーを起動するには
  1. スーパーユーザーとして、以下を実行します。


    # /etc/init.d/init.wbem start
    

    SMC を起動すると、「SMC サーバーの準備が完了しました」というメッセージが返されます。

SMC サーバーを停止するには
  1. スーパーユーザーとして、以下を実行します。


    # /etc/init.d/init.wbem stop
    

    「ポート 898 上の SMC サーバーを停止しています」というメッセージが返されます。