Solaris Management Console (SMC) 2.0 は GUI ベースの「傘型アプリケーション」で、各種の管理ツールの起動ポイントとして機能します。SMC は、以下のツールを含むデフォルトのツールボックスとともに使用することで、完全に機能するようになります。
プロセス - プロセスを中断、再開、監視、および制御します。
ユーザー - ユーザーのアカウント、ユーザーのテンプレート、グループ、メーリングリスト、管理役割、および権利を、設定し維持します。ともに動作することのできる特定のアプリケーションを管理したり各ユーザーがどのタスクを実行できるかを管理するために、ユーザーや管理役割に対して権利を与えたり拒否したりします。
スケジュールされたジョブ - ジョブをスケジュール、起動、および管理します。
マウントと共有 - マウント情報、共有情報、利用情報を表示および管理します。
ディスク - ディスクパーティションを作成および表示します。
シリアルポート - 既存のシリアルポートを構成および管理します。
ログビューア - アプリケーションやコマンド行メッセージを表示し、ログファイルを管理します。
ディスクレスクライアントも管理することができますが、GUI 形式ではなく、コマンド行からのみ可能です。「コマンド行インタフェースの使用」を参照してください。
SMC ツールボックスエディタの使用により、デフォルトのツールボックスにツールを追加したり削除したり、また別のツールのセットを管理するために新しいツールボックスを作成したりすることができます。
SMC の起動についての詳細は、Solaris Management Console の起動 を参照してください。また、各ツールに関連するヘルプも参照してください。
GUI ベースでの SMC の使用に加えて、コマンド行インタフェースを使用して次のことを行うことができます。
セキュリティ属性のデータベースをネームサービスに移植する - smattrpop.1m
SMC を起動する - smc.1m
SMC を構成する - smcconf.1m
また、コマンドを使用して以下を管理することができます。
crontab データベース内のジョブ - smcron.1m
ディスクレスクライアント:
GUI では実行できず、コマンド行からのみ可能 - smdiskless.1m
ディスクレスクライアントについての OS サービスをリスト表示し、すべての既存のディスクレスクライアントにおけるパッチを管理する - smosservice.1m
ディスクレスクライアントについての詳細は、第 10 章「ディスクレスクライアントの管理」を参照してください。
exec_attr データベース内のエントリ - smexec.1m
グループエントリ - smgroup.1m
電子メール別名のエントリ - smmaillist.1m
バッチのユーザー操作 - smmultiuser.1m
OS サービス - smosservice.1m
prof_attr および exec_attr データベースのプロファイル (権利) - smprofile.1m
役割アカウントにおける役割とユーザー - smrole.1m
ユーザーのエントリ- smuser.1m
各コマンドについての詳細は、それぞれのコマンドのマニュアルページを参照してください。