特記事項: luxadm ソフトウェア

ファームウェアと fcode のダウンロード

ファームウェアのダウンロード (download)

download サブコマンドを使用して、Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイのインタフェースボードまたは SPARCstorage Array のコントローラボードの FEPROM に PROM のイメージをダウンロードします。

download サブコマンドを使用して、Sun Fire 880 システム上の両バックプレーンのフラッシュ PROM に、オリジナルのフラッシュイメージを復元します。

Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイまたは Sun Fire 880 内部記憶装置アレイでは、ダウンロードが完了すると、ディスクアレイをリセットして、ダウンロードされたコードが実行されます。

SPARCstorage Array では、ダウンロードが完了したときに、SPARCstorage Array をリセットして、ダウンロードされたコードを実行する必要があります。

以下のサブシステムで使用することができます。

表 2-9 download のオプションと引数

オプション / 引数 

説明 

-s

ダウンロードされたファームウェアが Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイ 内の FEPROM に保存されます。-s を指定しなかった場合は、ダウンロードされたファームウェアは、電源が投入されている間のみ保存されます。

-f ファイル名

ファイルパス名に PROM イメージをダウンロードします。-f オプションを指定しなかった場合、デフォルトの PROM イメージが使用されます。

 

Sun StorEdge A5x00 のデフォルトの PROM イメージは、ibfirmware というファイル名で /usr/lib/locale/C/LC_MESSAGES ディレクトリに格納されています。

 

SPARCstorage Array のデフォルトの PROM のイメージは、ssafirmware というファイル名で /usr/lib/firmware/ssa ディレクトリに格納されています。

 

Sun Fire 880 内部記憶装置アレイには、-f オプションが必須です。Sun Fire 880 システムには、デフォルトの PROM イメージはありません。Solaris リリースに添付されているサプリメント CD からイメージを読み込む必要があります。一度読み込むと、このイメージは /usr/platform/SUNW,Sun-Fire-880/lib/images/int_fcbpl_fw ディレクトリに常駐します。-f オプションを使用して、このイメージをこのディレクトリからダウンロードすることができます。

-w WWN

SPARCstorage Array 専用のオプションです。詳細は、SPARCstorage Array の WWN の変更 (download)を参照してください。

SPARCstorage Array の WWN の変更 (download)

SPARCstorage Array のコントローラボードの WWN (World Wide Name) を変更するには、download サブコマンドを使用します。

以下のサブシステムで使用することができます。

表 2-10 download のオプションと引数

オプション / 引数 

説明 

パス名

SPARCstorage Array のコントローラのパス名です。 

-w WWN

SPARCstorage Array の WWN を変更します。WWN には 12 桁の 16 進数を指定 (先行ゼロが必要) します。SPARCstorage Array のコントローラの新しいイメージでは、8 バイトの WWN のうち、最下位の 6 バイトが WWN に変更されます。

FC25/S ホストアダプタへの fcode のダウンロード (fc_s_download)

fc_s_download サブコマンドを使用して、新しい fcode をすべての FC25/S SBus カードにダウンロードします。このカードは、SPARCstorage Array に接続する25 MHz ホストアダプタカードです。

fc_s_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。

このオペレーティングシステムのバージョンと同時にリリースされた FC25/S SBus カードの fcode のバージョンは、fc_s_fcode という名前で /usr/lib/firmware/fc_s ディレクトリにあります。

以下のサブシステムで使用することができます。

表 2-11 fc_s_download のオプションと引数

オプション 

説明 

-F

fcode を強制的にダウンロードします。ただし、ダウンロード前にユーザーの確認が必要です。 

-f fcode-ファイル

新しい fcode があるファイルの名前です。[-f fcode-ファイル] オプションを指定しないで fc_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC25/S SBus カードの fcode の現在のバージョンが出力されます。

FC100 ホストアダプタへの fcode のダウンロード (fcal_s_download)

fcal_s_download サブコマンドを使用して、すべての FC100/S SBus または FC100/P PCI ホストアダプタに新しい fcode をダウンロードするか、各ホストアダプタの fcode の現在のバージョンを表示します。このホストアダプタは、Sun StorEdge A5x00 ディスクアレイに接続する 100 MHz ホストアダプタカードです。

fc_s_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。

以下のサブシステムで使用することができます。

表 2-12 fcal_s_download のオプションと引数

オプション 

説明 

-f fcode-ファイル

新しい fcode があるファイルの名前です。[-f fcode-ファイル] オプションを指定しないで fcal_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC100/S SBus カードの fcode の現在のバージョンが表示されます。このオペレーティングシステムと同時にリリースされた FC100/S SBus カードの fcode のバージョンは、fcal_s_fcode という名前で /usr/lib/firmware/fc_s ディレクトリにあります。

FC/S、FC100/S、FC100/P、および FC100/2P ホストアダプタへの fcode のダウンロード (fcode_download)

fcode_download サブコマンドを使用して、FC/S、FC100/S、FC100/P、および FC100/2P ホストアダプタカードを配置し、適切なカードにディレクトリ名にある fcode をダウンロードし、各ホストアダプタの fcode の現在のバージョンを表示します。

fcode_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。

次のサブシステムで使用することができます。

表 2-13 fcode_download オプション

オプション 

説明 

-p

各ホストアダプタカードの現在のバージョンを表示します。-p オプションを使用すると、ダウンロードは実行されません。

-d ディレクトリ名

新しい fcode のあるディレクトリの名前です。[-d ディレクトリ名] オプションを指定しないでfcode_download サブコマンドを起動した場合は、デフォルトディレクトリの /usr/lib/firmware/fc_s が使用されます。

FC100/P と FC100/2P ホストアダプタへの fcode のダウンロード (qlgc_s_download)

qlgc_s_download サブコマンドを使用して、すべての FC100/P と FC100/2P PCI ホストアダプタカードに、ファイル fcode-ファイルにある fcode をダウンロードするか、各ホストアダプタの fcode の現在のバージョンを表示します。

qlgc_s_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。

次のサブシステムで使用することができます。

表 2-14 qlgc_s_download オプション

オプション 

説明 

-f fcode-ファイル

新しい fcode のあるファイルの名前です。[-f fcode-ファイル] オプションを指定しないで qlgc_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC100/2P ホストアダプタカードの fcode の現在のバージョンが出力されます。